2015.08.28

アーロン・グウィン、2015年ダウンヒルワールドカップチャンプに

2015UCIワールドカップDH総合優勝を遂げたアーロン・グウィン。レオガンでのチェーンレス・ヴィクトリーをふくむ驚異的なライディングを多く見せました。

カリフォルニア出身のアーロン・グウィンはイタリア、ヴァル・デ・ソーレで開催されたUCIワールドカップダウンヒル最終戦で優勝し、シリーズ総合優勝を果たしました。

レオガングでのチェーンレス・ヴィクトリーをふくむ驚異的なライディングを多く見せ、最高のダウンヒラーとして記憶に残るシーズンを終えました。

調子が良いときのグウィンは、ただただ異次元であり、総合優勝にふさわしい確実な走りを次々と見せました。彼はルルドでのWC開幕戦で約4秒差を付けて優勝してから、それ以来リードを保ってきました。 

スペシャライズドにとっても、グウィンをはじめとしたDHチームの活躍は最高のものでした。

グウィンがフィニッシュラインを通過した瞬間から、彼の顔からは笑みがこぼれていました。歓喜に叫ぶグウィンと、彼を祝うチームメイトやスタッフは興奮を隠せませんでした。

「この一週間は色々な思いが入り交じっていた。一位か二位になる必要があるのは知っていたよ。最初は、チームの誰かにグレッグのランについて、無線で連絡をしてもらおうと思っていたんだ。そうすれば安全に下ってくるか、全開で優勝を狙いに行くかを決められたからね。でも、僕はそんなレースをしたくない。勝つためにレースをしているんだ。レースをするなら、常に勝つために走る。優勝以外の順位は、僕自身やスポンサー、そして努力したすべてに対して、あまり価値がないのさ。


サポートしてくれたみんなに感謝しているよ。僕のチームであるSpecializedの全員にね。この勝利のためにみんなで頑張ってきたんだ。

(トロイ・ブロズナンは)残念ではあったけど、レースウィーク中の彼の走りはすばらしかった。アクシデントがあったようだけど、それがなければ彼が勝利していただろうね

ヴァル・ディ・ソールのコースは、大きな石がころがるロックガーデンや剥き出しとなった木の根で溢れた荒れたものだった。後半は、ただしがみつくだけで精一杯で握力も残っていなかったよ…

今シーズンに望むものはこれ以上ないね。グレッグはすばらしかったし、最高のライバルさ。とてもうれしいよ」

― アーロン・グウィン


グレッグ・ミナーは決勝中に大転倒を喫し、総合トップ3を逃しました。これにより、トロイ・ブロスナンは3位入賞となりました。

トロイはまたしても、あと少しのところで勝利を逃し、今シーズン二度目となる最速の予選タイムを叩き出したのち、決勝では三位となっています。彼は区間1では最速でしたが、カメラには映っていない場所での転倒により、区間2では2.5秒送れとなりました。しかし、区間3では再び最速となり、1.8秒遅れの三位となっています。スピードは十分。この若いライダーが完璧に走りきれば、優勝は確実でしょう。

S-Works Demo8と、Specialized Racing チームは最高のチームであり、一位と三位を獲得、さらにワールドカップ総合優勝を飾りました。

アンドラにて行われるUCI MTB世界選手権までちょうど二週間。多くのすばらしい戦歴をもつグウィンにとって、まだ掴んだことのないタイトルです。今回は彼がチャンピオンとなるのでしょうか? 


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