2017.02.27

竹谷賢二おすすめアルミロードバイクALLEZ〜メカニックに聞くTK カスタム詳細編〜 (2019年1月更新)

日本屈指のライダー竹谷賢二さんがハマっているアルミロードバイクAllez。その魅力と可能性を最大限に引き出す特別カスタムについてご紹介します。

普段はハイエンドなS-Worksに乗る竹谷賢二(たけや・けんじ)さん。低価格のアルミロードバイクAllez Sport(アレースポーツ)に乗ってみたところ、その可能性と魅力にハマり、究極のカスタマイズをすることに。

竹谷さんのバイクカスタムを担当したメカニックが、今回の究極なカスタマイズの詳細をご紹介します。

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(前回までの記事はこちら)
竹谷賢二おすすめアルミロードバイクALLEZインタビュー
  第一回 出会いと第一印象編>
  第二回 最初のカスタマイズ編>
  第三回 究極のカスタマイズ編>

Allezの可能性
竹谷さんがAllezに乗り始めてから、各イベントで使用したレポートには性能の高さを伝える言葉の数々が…。これはぜひフレームの性能を見極めてみたい!と思うのはライダーの竹谷さんだけでなく、メカニックも当然の想いでした。

市販されている状態では、様々な制約で性能の上限に蓋をされているAllez。その上限を取り払って、可能性をもっと試してみたい!それがAllez TK カスタムのスタートでした。

カスタムのポイント
• 駆動系をアップグレード
• 最新のホイールを装着
• ハンドルバーやステム、シートポストやサドルなどの車体上部はスペシャライズドのパーツを使用し、耐久性を落とさずに軽量化

メカニックの考えるルール
• 一般ライダーも同様の仕様にすることができる範囲のカスタム
• パーツは一切加工せず、ボルトオンパーツのみ使用
• 「高性能」は追求するが、「最軽量」は目指さない

使用パーツ
• コンポーネント:Shimano Ultegra
• ホイール:Roval Rapide CLX32
• タイヤ: S-Works Turbo 700×24c
• ハンドルバー:S-Works Carbon Shallow Road Bar
• ステム:S-Works SL Stem
• シートポスト:S-Works Carbon Post
• サドル:S-Works Romin Evo
• バーテープ:S-Wrap HD Tape
• その他:EMT Cage Mount Road Multi Tool

作業に入る前に
• 重量を計測
Allez Sportsの車体からパーツを全て外し、付いていたパーツ、フレーム・フォークの重量を計測。
同様に、新しく装着するパーツも全て計量しました。そうすることで完成車の重量の内訳を知ることが出来ます。内訳を把握した上でカスタムプランを固めていきます。

その結果、当初ハンドルバーは付属のアルミ製のものをそのまま使う予定でしたが、フォークがアルミコラムである為、その分の重量をカーボン製ハンドルバーの採用でカバーすることにしました。
ちなみに各パーツの採用理由は、耐久性を極端に犠牲にすることなく軽量化できるもの。「最軽量」は目指しませんがやはり乗っての軽さ、持っての軽さは欲しいところです。ですが、いくら軽くても扱いがデリケートになってしまっては、Allezの良さである扱い易さを台無しにしてしまいます。フレームとのバランスを併せて考えることも大切です。

• 入手困難なパーツを避ける
これはライダーもそうですが、特に竹谷さんには重要なポイントです。一年のほとんどを全国各地で過ごし、訪れた先で竹谷さんのライドを支えるバイク。ハードな移動スケジュールの為、その都度メンテナンスを行えない時もあります。もしライド先でトラブルにあってしまったら… 万が一そのような時でも簡単に入手できるパーツを選ぶことはとても大事なポイントです。

作業に関して
特別なことはしていません。強いていうなら、普段どおり丁寧に組み立てることです。
ライダーが同様のカスタムを行う場合、いつも足を運んでいるスペシャライズド正規販売店での作業を強くお勧めします。ご自身で作業をすることがお好きな方もいらっしゃるかと思いますが、知識が豊富で技術も確かなメカニックによる作業で安心・安全なカスタムを行って下さい。

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完成
最後に竹谷さんにチェックしていただき、ブラケット位置を微調節しバーテープを巻いて完成です。
パーツ交換により、全体のたたずまいは質感が上がり、フレームも各パーツのグレードに見劣りすることなく、高級感のある特別な1台になったと思います。

#スペシャライズド #アレー 気持ち良いライディングフィール〜♫ #specialized #allz

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最後に
今回のカスタムはレースに勝つためにスペシャライズド・ジャパンが特別に行ったものではありません。竹谷さんが代表を務めるエンデュアライフ社が提案するカスタムの一例として、竹谷さんが楽しむデモバイクだと思ってください。
市販のパーツでバランス良くアップグレードすることによって、エントリーモデルの位置付けであるAllezのパフォーマンスを更に引き出し、走りも質感も上位モデルに匹敵するバイクになりました。

カスタムについてコスト面で躊躇されるライダーもいるかと思いますが、Allezはカスタムを施すことで想像以上のパフォーマンスが手に入るバイクです。また、可能性を大いに秘めたバイクであり、長く付き合える1台だということがお分かりになったと思います。そのようなことを、Allezユーザーにも、Allezを検討しているライダーにもご興味を持っていただけたらと思います。

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