『ウーッ!』って言うからWU、サドル角度が変わるコマンドポストの理由と実力。

2018/04/02

『ウーッ!』って言うからWU、サドル角度が変わるコマンドポストの理由と実力。

『だって、欲しいだろ?』 とベネディクト兄弟は言った(らしい)。

繰り返しになるが、今のスペシャライズドのMTB専用製品群はすごいと思う。

もうマーケティングとか市場の考えとかいった俗世を超えた製品が多い。マウンテンバイカーでない人には、なんでこの世にあるのかすら、わからないだろう製品が並ぶのだ。

それを見たマウンテンバイカーは「確かにあったら欲しかったけど」と考える、そして続ける、「でも大丈夫かよ、これ買うの俺ぐらいしかいないだろう」。

まあ確かにそうだ。彼らが売りたい相手はその製品を欲しがる俺たちだけだ。そう考えるとマーケティングとしては王道である。なるほど。

すごいよな、やるなと常日頃思っていたが、その理由をコウジくんが教えてくれた。

「あれね、MTBの開発とかプロダクトデザインをスペシャでも有名な兄弟がやってるんだ。サムとブラッド、ベネディクト兄弟っていうんだけど。まあ天才だと思うけど、つまりあっち側のいわゆる紙一重感バリバリで」

簡単に言うと『これマジすごいから、作ってみたよ! いいだろ! 欲しいだろ?』がベネディクト兄弟の開発のやり方のようだ。そこに『なぜ』が付け足されることはあまりないという。そうだ欲しいぞベネディクト・ブロス。頼りになるな、もっとやれ。

「それが2年前ぐらいに言うんだ。『使うと「ウーッ!」っていう商品ができるよ』って」

それがこのコマンドポストWUだ。レバー操作でサドルが上がり下がるドロッパーシートポストなのだが、他と圧倒的に違うのが、下がるにつれ、サドルの前が上がること。

コマンドポストWUをチェックする>
正規リテーラーをチェックする>

マウンテンバイカーからは「あれ見た?」「やばいね」「使ってみたい」という声がでる。ベネディクト兄弟の思うツボである。

ここで基本を。ドロッパーシートポスト、サドルが上下するのがなぜいいのか、について。

サドルをとっさに下げられるのは安全だ。マウンテンバイクに乗っている時、危ないのはいつか。もちろん下りだ。

平林安里選手ぐらい超ウマ級ライダーなら問題ないが、僕ぐらいのレベルだと、下りではサドルが下がってた方が、体も自由に動いて安心安全、なにより楽しい。

あるんなら使わない手はない。今後はサスフォークと同じようにマウンテンバイクには当たり前に付くだろうパーツだから、さっさと使うに越した事はない。


下がるといいのはわかった。じゃなんでサドルの前を上げなきゃならんのか。

ダウンヒルやダートジャンプといったのをヤるバイクをみると、サドルの先がちょい上がってる。これは激坂の下りや、ジャンプの着地面へ前輪を差し込む時によい角度。腰を引くので、サドルが地面と平行に近いと、特に角がお尻とか膝の内側に当たって気持ち悪い、ていうかコケる。

サドル面をシートポストに対して直角にする。これが機能的で美しいとその筋では言われている。このコマンドポストWUの下がりきった角度である。

そしてこの角度は、サドルをモモでつかみやすい。下ってるときは体の下でバイクを遊ばせ、コーナーで内側のモモに当てたりすると具合いい。

そして、サドルは当たり前に上下し、しかも理想の角度に可変するというXXな、いや奇抜かつ絶対欲しかったドロッパーシートポスト。そんなもんを具現化したコマンドポストWUを使ってみた。果たしてベネディクト兄弟は、ほんとに俺たちをWU ウー!って言わせてくれるのか!

まずは初期のセッティングを慎重に行った。サドルの角度が変わるということは、伸び切った状態、つまり漕ぐ状態での角度設定がとても重要だということ。(写真のモデルは『うちのエース』ことアツタ)

しかも、このコマンドポストWUが装備される(できる)のは、Enduroと Fuse(カーボンモデルのみ)。特にフルサスのEnduroは、リアサスの初期沈み(サグって言うね)を設定してからサドル角度を決めないと、ポストを伸ばしきった時に気分悪くなる。なので、そのへんは納得行くまできちんとね。

ENDUROをチェックする>
FUSEをチェックする>

【ひとくちメモ】最近のサドルの角度調整は、サドルの上に板をおいて、その上にスマホを乗せて傾斜計を使うのが調子いいよとコウジくん。

で、実際の使い勝手だが、ドロッパーシートポストとしての使い勝手は抜群だ。まず操作レバーの動きが軽い。昨年怪我して手術した左の親指でもノーストレスで操作できる。これは嬉しい。レバー操作が絶望的に重いドロッパーって、実は結構あるんだよ。

そして高さの調整幅が細かい。たぶん無段階調整と言われるやつだが、サドルの高さを好きな高さにキメられるのはありがたい。

そして肝心の角度の変化だが、これはもう角度がきちんと変わるとしか言いようがない。だってサドルには座るわけじゃないし。


しかしだ、激坂を下る時にやって欲しいことがある。一番下にして角度の付いたサドルに、腰の前面、骨盤前面をびしっとくっつけて欲しいのだ。

ポストと直角になったサドルは、なんだか骨盤にしっくりとピッタリとくる。そして縮まったカラダはバイクと一体になって、ビシっと安定するカンジがする。これは体重がしっかり後輪に乗ってるということ。車体も安定して、狙ったラインをズバッと走れる。試してみて。たぶん、ウー!って言うと思う。

でもそのウーは、ウーッ!って語尾が上がる感じのやつというより、ウ〜ッ、って感じで、低い声で、やるね〜って感じのウーになると思う。

この違い、わっかるかなー。でもたぶん大丈夫。乗ればみんなわかる。

なお、このコマンドポストWUは、スペシャライズドのEnduroとFuse(カーボンモデルのみ)にしか装着できないんだそうな。そのあたりのびっしりとした割り切り方も、さすがベネディクト兄弟の紙一重、て感じでむしろ好印象である。いいぞもっとやれ。

【スペシャライズド・ジャパンより、WUポストも試せる試乗会のお知らせ】
このコマンドポストWUが装着されたS-Works Enduroが試せるのは以下の試乗会です。ぜひお越しください。
4月8日(日):岡山県 BPSなかやまサイクルフェスタ2018(サイズS)
4月21-22日(土-日):熊本県 吉無田マウンテンバイクフェスタ(サイズS)
5月26-27日(土-日):北海道 2018北海道スポーツサイクルフェスティバル(サイズ未定)

コマンドポストWUをチェックする>
正規リテーラーをチェックする>

ENDUROをチェックする>
FUSEをチェックする>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【著者紹介】中村浩一郎
マウンテンバイクに乗り続けて25年越え。最近散歩とストレッチに目覚め、軽い負荷だが毎日繰り返していたら、体が少しづつ絞れて動き始めてきた。せっかくなのでレースに出てみることにした。BMXレースに挑戦である。とはいえ攻めないよ、上手になりたいだけ。

関連記事:
レーサーもホビーライダーも!オールマウンテンバイク、新型ENDUROについて 藤田翔也レポート(2017年4月27日)
長野県池田町にある公認MTBトレイルを走ったVol.3 池田のトレイルには、未来があるのだ(2018年2月1日)

2018/04/02

『ウーッ!』って言うからWU、サドル角度が変わるコマンドポストの理由と実力。

『だって、欲しいだろ?』 とベネディクト兄弟は言った(らしい)。

『ウーッ!』って言うからWU、サドル角度が変わるコマンドポストの理由と実力。

繰り返しになるが、今のスペシャライズドのMTB専用製品群はすごいと思う。

もうマーケティングとか市場の考えとかいった俗世を超えた製品が多い。マウンテンバイカーでない人には、なんでこの世にあるのかすら、わからないだろう製品が並ぶのだ。

それを見たマウンテンバイカーは「確かにあったら欲しかったけど」と考える、そして続ける、「でも大丈夫かよ、これ買うの俺ぐらいしかいないだろう」。

まあ確かにそうだ。彼らが売りたい相手はその製品を欲しがる俺たちだけだ。そう考えるとマーケティングとしては王道である。なるほど。

すごいよな、やるなと常日頃思っていたが、その理由をコウジくんが教えてくれた。

「あれね、MTBの開発とかプロダクトデザインをスペシャでも有名な兄弟がやってるんだ。サムとブラッド、ベネディクト兄弟っていうんだけど。まあ天才だと思うけど、つまりあっち側のいわゆる紙一重感バリバリで」

簡単に言うと『これマジすごいから、作ってみたよ! いいだろ! 欲しいだろ?』がベネディクト兄弟の開発のやり方のようだ。そこに『なぜ』が付け足されることはあまりないという。そうだ欲しいぞベネディクト・ブロス。頼りになるな、もっとやれ。

「それが2年前ぐらいに言うんだ。『使うと「ウーッ!」っていう商品ができるよ』って」

それがこのコマンドポストWUだ。レバー操作でサドルが上がり下がるドロッパーシートポストなのだが、他と圧倒的に違うのが、下がるにつれ、サドルの前が上がること。

コマンドポストWUをチェックする>
正規リテーラーをチェックする>

マウンテンバイカーからは「あれ見た?」「やばいね」「使ってみたい」という声がでる。ベネディクト兄弟の思うツボである。

ここで基本を。ドロッパーシートポスト、サドルが上下するのがなぜいいのか、について。

サドルをとっさに下げられるのは安全だ。マウンテンバイクに乗っている時、危ないのはいつか。もちろん下りだ。

平林安里選手ぐらい超ウマ級ライダーなら問題ないが、僕ぐらいのレベルだと、下りではサドルが下がってた方が、体も自由に動いて安心安全、なにより楽しい。

あるんなら使わない手はない。今後はサスフォークと同じようにマウンテンバイクには当たり前に付くだろうパーツだから、さっさと使うに越した事はない。


下がるといいのはわかった。じゃなんでサドルの前を上げなきゃならんのか。

ダウンヒルやダートジャンプといったのをヤるバイクをみると、サドルの先がちょい上がってる。これは激坂の下りや、ジャンプの着地面へ前輪を差し込む時によい角度。腰を引くので、サドルが地面と平行に近いと、特に角がお尻とか膝の内側に当たって気持ち悪い、ていうかコケる。

サドル面をシートポストに対して直角にする。これが機能的で美しいとその筋では言われている。このコマンドポストWUの下がりきった角度である。

そしてこの角度は、サドルをモモでつかみやすい。下ってるときは体の下でバイクを遊ばせ、コーナーで内側のモモに当てたりすると具合いい。

そして、サドルは当たり前に上下し、しかも理想の角度に可変するというXXな、いや奇抜かつ絶対欲しかったドロッパーシートポスト。そんなもんを具現化したコマンドポストWUを使ってみた。果たしてベネディクト兄弟は、ほんとに俺たちをWU ウー!って言わせてくれるのか!

まずは初期のセッティングを慎重に行った。サドルの角度が変わるということは、伸び切った状態、つまり漕ぐ状態での角度設定がとても重要だということ。(写真のモデルは『うちのエース』ことアツタ)

しかも、このコマンドポストWUが装備される(できる)のは、Enduroと Fuse(カーボンモデルのみ)。特にフルサスのEnduroは、リアサスの初期沈み(サグって言うね)を設定してからサドル角度を決めないと、ポストを伸ばしきった時に気分悪くなる。なので、そのへんは納得行くまできちんとね。

ENDUROをチェックする>
FUSEをチェックする>

【ひとくちメモ】最近のサドルの角度調整は、サドルの上に板をおいて、その上にスマホを乗せて傾斜計を使うのが調子いいよとコウジくん。

で、実際の使い勝手だが、ドロッパーシートポストとしての使い勝手は抜群だ。まず操作レバーの動きが軽い。昨年怪我して手術した左の親指でもノーストレスで操作できる。これは嬉しい。レバー操作が絶望的に重いドロッパーって、実は結構あるんだよ。

そして高さの調整幅が細かい。たぶん無段階調整と言われるやつだが、サドルの高さを好きな高さにキメられるのはありがたい。

そして肝心の角度の変化だが、これはもう角度がきちんと変わるとしか言いようがない。だってサドルには座るわけじゃないし。


しかしだ、激坂を下る時にやって欲しいことがある。一番下にして角度の付いたサドルに、腰の前面、骨盤前面をびしっとくっつけて欲しいのだ。

ポストと直角になったサドルは、なんだか骨盤にしっくりとピッタリとくる。そして縮まったカラダはバイクと一体になって、ビシっと安定するカンジがする。これは体重がしっかり後輪に乗ってるということ。車体も安定して、狙ったラインをズバッと走れる。試してみて。たぶん、ウー!って言うと思う。

でもそのウーは、ウーッ!って語尾が上がる感じのやつというより、ウ〜ッ、って感じで、低い声で、やるね〜って感じのウーになると思う。

この違い、わっかるかなー。でもたぶん大丈夫。乗ればみんなわかる。

なお、このコマンドポストWUは、スペシャライズドのEnduroとFuse(カーボンモデルのみ)にしか装着できないんだそうな。そのあたりのびっしりとした割り切り方も、さすがベネディクト兄弟の紙一重、て感じでむしろ好印象である。いいぞもっとやれ。

【スペシャライズド・ジャパンより、WUポストも試せる試乗会のお知らせ】
このコマンドポストWUが装着されたS-Works Enduroが試せるのは以下の試乗会です。ぜひお越しください。
4月8日(日):岡山県 BPSなかやまサイクルフェスタ2018(サイズS)
4月21-22日(土-日):熊本県 吉無田マウンテンバイクフェスタ(サイズS)
5月26-27日(土-日):北海道 2018北海道スポーツサイクルフェスティバル(サイズ未定)

コマンドポストWUをチェックする>
正規リテーラーをチェックする>

ENDUROをチェックする>
FUSEをチェックする>

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【著者紹介】中村浩一郎
マウンテンバイクに乗り続けて25年越え。最近散歩とストレッチに目覚め、軽い負荷だが毎日繰り返していたら、体が少しづつ絞れて動き始めてきた。せっかくなのでレースに出てみることにした。BMXレースに挑戦である。とはいえ攻めないよ、上手になりたいだけ。

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