太いタイヤは空気圧遊びに最高だ。ニューモデル「FUSE」に乗ってみた

2015/09/04

太いタイヤは空気圧遊びに最高だ。ニューモデル「FUSE」に乗ってみた

最大空気圧1.5Bar、新しい6 Fattie MTB「FUSE」の太いタイヤなら、ボインボイ〜ンと小気味よく、最高の空気圧遊びができますよ。

最大空気圧1.5Bar、新規格『27.5+』(=6Fattie) MTBの太いタイヤは空気圧遊びに最高だ。

 スペシャライズドが今年ニューモデルとして発表した「FUSE(フューズ)」に試乗した。
 『また新規格かよ』とコアなMTBファンを失望させているのが27.5+(ニーナナゴープラス)というMTBの新たなる機材規格である。これは、例のファットバイクの流行に『やっぱタイヤは太いほうが気持ちいいのかも』と業界をあげて再考、大手ブランドが早速商品化したという太めタイヤのMTBのこと。
 


いわゆる業界筋はとかく新規格にたいして否定的なことが多いものである。でも、この27.5プラス、乗った連中の話をいろいろ読んだり聞いたりすると、どうもそうでないらしい。例えばスペシャライズドのこのFUSEに代表される、27.5プラス規格の完成車が、バシバシと発売を待っているのである。そこで先日、『シマノバイカーズ』なるイベントで、スペシャライズドの新作試乗会が行われていたので、その新作27.5プラスMTB、FUSEに試乗してきた。


 



スペシャライズドでは、この27.5プラス規格を、6FATTIE(シックス・ファティー)と呼んでおり、このFUSEの6FATTIEには、太さ3.0のタイヤが付いている。前を走るのがFUSEの27.5(650b)x 3.0。後ろを走るのが29 x 2.2。タイヤの太さ、ボリューム感の違い、わかりますかね。
これまでの一般的なMTBとの、いわゆる29erも含むMTBとの大きな違いは、このタイヤの太さ。これぐらい太いタイヤは、エアボリュームすなわち空気量が多い。この空気の多さがいいんです。
 

 FUSEについているタイヤサイドの注意書き、読めますか? 書いてあるのは「最大空気圧1.5BAR」の記載。1BARは1気圧ぐらいだから、1.5気圧までしか入れないで、ということ。タイヤの中にいれられる空気量が多いと、空気圧は圧倒的に下げてもパンクしにくい。

 これまでの一般的なMTBのタイヤには「推奨最大空気圧4.5BAR」とあるから、27.5プラスは、標準状態から相当に空気圧を低くして走るMTB。

 ということで、さっそく1気圧という、これまでの2.3幅程度のタイヤでは、よれちゃって使い物にはならなかった空気圧で乗ってみることに。
 

 空気圧が低いとなぜいいかというと、タイヤはリアルなサスペンションだからだ。タイヤがボヨンボヨンするほど、路面の凸凹を吸い取り、路面を確実に捉えてくれる。もちろんスピードは遅くなるが、MTBライドにスピードなんか求めていない、楽しいボヨンボヨン感覚を求める今どきのクルージングMTBライダーなら、これを超楽しいと思える。

 そしてもう一つ、空気量が多くて空気圧が低いと、タイヤをわざと潰したときからの反発力をバニーホップなどの力として使えるからだ。リアタイヤを根っこにわざと当てて、その反発力でポーンと車体全体を跳ね上がる。そんな技も、今までの『細め』のタイヤでは、空気量が少なくて、なかなかにやりにくかった。
 

 そこでだ。これまでに体感したことのない低い空気圧を求め、0.5気圧まで下げて乗ってみた。どうでるか。
 

 結果から言えば全然問題なし。1気圧のときよりも、わかりやすくボヨボヨしてくれるので、超楽しい。路面のグリップもバッチリで、路面に合わせた荷重抜重とかいう面倒な動作もなく、ぐいぐいとスムーズに走っていく。走りの軽さは、まー全開走行はそう長くは続かないかもと予感させられるぐらいのねっちり感である。速さよりも全開の楽しさを求めるMTBでは、このもっちり感が安心感になるので、心にも余裕ができる。
 
 
推奨空気圧以下にタイヤの空気圧を下げるのは、絶対にお勧めできませんが、そのギリギリのところまで空気圧を下げて、27.5プラス サイズのMTBに乗ってもらえると、おもしろい。タイヤのボヨボヨを使いこなせば、『パンクをさせない技術』も身につくかもしれない。マウンテンバイク遊びは、さらに楽しくゆるーい方向に広がったように思う。
 

 本来27.5プラスは、ハードコアなMTBウルトラマラソン系のため作られたそうだが、この6FATTIE、FUSEのゆるーい乗り方は、いまどきの乗り方にとても合っている。
 

 【筆者紹介】:
中村浩一郎
マウンテンバイク ライダー。旅から飛びまでマウンテンバイクでやりつづけて25年。影となり日陰となりスポーツ自転車のこと書く。

関連記事:
新型ダウンヒルMTB「S-WORKS DEMO8」に乗ってみた。藤田翔也レポート(2015年4月28日)

カテゴリ:
MTB
キーワード:
タイヤ
おすすめ
6Fattie

2015/09/04

太いタイヤは空気圧遊びに最高だ。ニューモデル「FUSE」に乗ってみた

最大空気圧1.5Bar、新しい6 Fattie MTB「FUSE」の太いタイヤなら、ボインボイ〜ンと小気味よく、最高の空気圧遊びができますよ。

太いタイヤは空気圧遊びに最高だ。ニューモデル「FUSE」に乗ってみた

最大空気圧1.5Bar、新規格『27.5+』(=6Fattie) MTBの太いタイヤは空気圧遊びに最高だ。

 スペシャライズドが今年ニューモデルとして発表した「FUSE(フューズ)」に試乗した。
 『また新規格かよ』とコアなMTBファンを失望させているのが27.5+(ニーナナゴープラス)というMTBの新たなる機材規格である。これは、例のファットバイクの流行に『やっぱタイヤは太いほうが気持ちいいのかも』と業界をあげて再考、大手ブランドが早速商品化したという太めタイヤのMTBのこと。
 


いわゆる業界筋はとかく新規格にたいして否定的なことが多いものである。でも、この27.5プラス、乗った連中の話をいろいろ読んだり聞いたりすると、どうもそうでないらしい。例えばスペシャライズドのこのFUSEに代表される、27.5プラス規格の完成車が、バシバシと発売を待っているのである。そこで先日、『シマノバイカーズ』なるイベントで、スペシャライズドの新作試乗会が行われていたので、その新作27.5プラスMTB、FUSEに試乗してきた。


 



スペシャライズドでは、この27.5プラス規格を、6FATTIE(シックス・ファティー)と呼んでおり、このFUSEの6FATTIEには、太さ3.0のタイヤが付いている。前を走るのがFUSEの27.5(650b)x 3.0。後ろを走るのが29 x 2.2。タイヤの太さ、ボリューム感の違い、わかりますかね。
これまでの一般的なMTBとの、いわゆる29erも含むMTBとの大きな違いは、このタイヤの太さ。これぐらい太いタイヤは、エアボリュームすなわち空気量が多い。この空気の多さがいいんです。
 

 FUSEについているタイヤサイドの注意書き、読めますか? 書いてあるのは「最大空気圧1.5BAR」の記載。1BARは1気圧ぐらいだから、1.5気圧までしか入れないで、ということ。タイヤの中にいれられる空気量が多いと、空気圧は圧倒的に下げてもパンクしにくい。

 これまでの一般的なMTBのタイヤには「推奨最大空気圧4.5BAR」とあるから、27.5プラスは、標準状態から相当に空気圧を低くして走るMTB。

 ということで、さっそく1気圧という、これまでの2.3幅程度のタイヤでは、よれちゃって使い物にはならなかった空気圧で乗ってみることに。
 

 空気圧が低いとなぜいいかというと、タイヤはリアルなサスペンションだからだ。タイヤがボヨンボヨンするほど、路面の凸凹を吸い取り、路面を確実に捉えてくれる。もちろんスピードは遅くなるが、MTBライドにスピードなんか求めていない、楽しいボヨンボヨン感覚を求める今どきのクルージングMTBライダーなら、これを超楽しいと思える。

 そしてもう一つ、空気量が多くて空気圧が低いと、タイヤをわざと潰したときからの反発力をバニーホップなどの力として使えるからだ。リアタイヤを根っこにわざと当てて、その反発力でポーンと車体全体を跳ね上がる。そんな技も、今までの『細め』のタイヤでは、空気量が少なくて、なかなかにやりにくかった。
 

 そこでだ。これまでに体感したことのない低い空気圧を求め、0.5気圧まで下げて乗ってみた。どうでるか。
 

 結果から言えば全然問題なし。1気圧のときよりも、わかりやすくボヨボヨしてくれるので、超楽しい。路面のグリップもバッチリで、路面に合わせた荷重抜重とかいう面倒な動作もなく、ぐいぐいとスムーズに走っていく。走りの軽さは、まー全開走行はそう長くは続かないかもと予感させられるぐらいのねっちり感である。速さよりも全開の楽しさを求めるMTBでは、このもっちり感が安心感になるので、心にも余裕ができる。
 
 
推奨空気圧以下にタイヤの空気圧を下げるのは、絶対にお勧めできませんが、そのギリギリのところまで空気圧を下げて、27.5プラス サイズのMTBに乗ってもらえると、おもしろい。タイヤのボヨボヨを使いこなせば、『パンクをさせない技術』も身につくかもしれない。マウンテンバイク遊びは、さらに楽しくゆるーい方向に広がったように思う。
 

 本来27.5プラスは、ハードコアなMTBウルトラマラソン系のため作られたそうだが、この6FATTIE、FUSEのゆるーい乗り方は、いまどきの乗り方にとても合っている。
 

 【筆者紹介】:
中村浩一郎
マウンテンバイク ライダー。旅から飛びまでマウンテンバイクでやりつづけて25年。影となり日陰となりスポーツ自転車のこと書く。

関連記事:
新型ダウンヒルMTB「S-WORKS DEMO8」に乗ってみた。藤田翔也レポート(2015年4月28日)

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