トライアスロンシーズン開幕間近!乗るべきバイク、使うべき機材 第2回 ヘルメット編

2015/12/21

トライアスロンシーズン開幕間近!乗るべきバイク、使うべき機材 第2回 ヘルメット編

軽量さや通気性に勝るロードヘルメットか、それともスピードを求めたエアロヘルメットか?トライアスロン機材、選びはじめていますか?

今回の特集は、トライアスロンシーズンインに向け、バイクや用品について、それぞれターゲットとなる走りが違う二人のトライアスリートに選ぶポイントを聞いてみた。第2回目は、ヘルメット編として、昨今トレンドとなっているエアロヘルメットと通常のロードヘルメットについて、それぞれの使い勝手やフィーリングなどについて、そのこだわりを聞くことが出来た。

TTバイク?ロード派?第1回、バイクについて > 
トライアスロン専用?それともロード兼用?第3回はシューズについて > 

トライアスロンで使用するバイク用ヘルメットとは

まず、エアロヘルメットとロードヘルメットはどのように違うのだろうか。バイクほどではないが、外観上でも、デザインに違いが確認できる。そして、エアロヘルメットの話の前に、トライアスロンで使用するヘルメットという点では、あの特徴的な「TTヘルメット」がある。通気孔は極めて少なく、耳を覆い、後頭部が後ろに伸びた形状をしている。もちろん、現在も「ショート系」を中心に使用されているが、このエアロヘルメットとは、それらTTとロードの中間に位置している。ロードヘルメットの通気性や扱い易さと、エアロダイナミクスを融合させたヘルメットだ。レベル、コース、その他の条件など、選手によっては、TTヘルメットを選択するだろう。また、天候などのコンディション重視で、ロードヘルメットも選択されるだろう。そして、中間的なエアロヘルメットも高い「総合ポイント」で選ばれる。どのタイプも絶対はない。そして、もちろん「フィット性」ありきの上で、次に「走行中」のポイントをチェックすべきアイテムであることは、忘れてはいけない。

エアロダイナミクス

アイアンマン世界選手権をメインに出場する小松氏は、感覚を大切にしている。

「エアロヘルメットは、風を切る音がカッコイイんですよ。速く走っている感覚がほしいし、それを感じる心地良さが必要なんです。良く話に出ますが、通気性による暑さなどは気にしたことはありません。」と小松氏。結果としてのエアロダイナミクスもあると思うが、その前にどうのように「体感」できるのかが大事なのだろう。体感し、楽しみながら走ることは、長いアイアンマンレースを走り抜くために必要なのだ。

「ヘルメットも使い分けています。EVADEなどのエアロヘルメットは、レースをメインで使用しますし、トレーニングではPREVAILなどロードヘルメットを使用しています。特に夏は暑いので通気性の高いロードヘルメットを使用しています。ただ、エアロヘルメットはやはり速いですね。その使用で走りが、全然違うのがわかります。いつも同じコースでトレーニングしていますが、レースが近くなるとヘルメットだけ変えて走ります。そうすると明らかにタイムが違いますね。」

なるほど、バイクの選択と似ているかもしれない。トレーニング時は、ロードヘルメットを使用し、レースが近くなってくるとエアロヘルメットに切り替える。「決戦ヘルメット」として、気分も盛り上げ、レースでは、しっかりとエアロダイナミクス効果を狙うということなのだろう。

S-WORKS EVADE TRI をチェック > 


(写真は前作のS-Works Prevail)

通気性・軽量性

オリンピックディスタンスがメインの学生チャンピオン浅海氏は、水温、気温が大きく関わると言う。

「まず、ストラップがマグネット式になっていることが第一です。スイムの水温が低いと手がかじかんで、トランジッションでもたつきます。また、冬場のデュアスロンなど、頭部が冷え過ぎないように、通気孔が少ないエアロヘルメットのEvadeが向いていると思います。逆に気温の高いレースになれば、頭部が熱くなるため、通気性と頭から水をかけ易いデザインが必要となるので、Prevailにしています。」と浅海氏。昨年のエドモントン大会では、水温が14℃、逆に大阪大会などは、暑い。クイックトランジットや頭部の保温、冷却などへの対応が、重要なポイントとなるようだ。

「そして、重要となるのが、軽量性です。サドルなどはよく交換をしましたが、外周部に当たるパーツや用品はなるべく軽くしたいということですね。サドルは、その効果が大きいので、特にこだわりましたが、ダンシング時に左右に振れますのでわかり易く軽量性が重要です。ヘルメットも同様と考えていますので、先述の温度対策とともに軽量性が高ければベストです。」

テクニカルコースや周回コースでは、速度の加減速が激しくなる。ダンシングも多くなり、やはり頭部が振れてしまうことになる。軽量性が全てではないが、同じ性能であれば軽いに越したことはないのだ。ただ、単なる軽量性を求めているわけではない。「持って軽い」ということではなく、「乗って軽い」ということなのだ。用品へのこだわりもしっかりと持たなければ勝てないのだろう。

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多様化するトライアスロンのヘルメット

レースのタイプや状況により、選択が様々となるヘルメットだが、アイアンマンレースなどロング系では、概ねエアロダイナミクスを求めている。瞬発的な動きではなく、長時間イーブンで走ることから、絶対的な通気性や軽量性はベターであれば良しとできる。逆に、ショート系であり、更に、日本選手権レベルの激しい動きの中では、ヘルメットに対し、シビアな性能が求められている。ヘルメットもバイク同様、レースやコンディションに合わせ、チョイスするアイテムになって来ている。

TTバイク?ロード派?第1回、バイクについて > 
トライアスロン専用?それともロード兼用?第3回はシューズについて > 

【筆者紹介】:Triathlon GERONIMO 大塚修孝
トライアスロンジャーナリスト。トライアスロンの関わり25年。1996年から、アイアンマンを追い続けている。

関連記事:
トライアスロンシーズン開幕間近!乗るべきバイク、使うべき機材 第1回 バイク編(2015年12月14日) 
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2015/12/21

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今回の特集は、トライアスロンシーズンインに向け、バイクや用品について、それぞれターゲットとなる走りが違う二人のトライアスリートに選ぶポイントを聞いてみた。第2回目は、ヘルメット編として、昨今トレンドとなっているエアロヘルメットと通常のロードヘルメットについて、それぞれの使い勝手やフィーリングなどについて、そのこだわりを聞くことが出来た。

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トライアスロンで使用するバイク用ヘルメットとは

まず、エアロヘルメットとロードヘルメットはどのように違うのだろうか。バイクほどではないが、外観上でも、デザインに違いが確認できる。そして、エアロヘルメットの話の前に、トライアスロンで使用するヘルメットという点では、あの特徴的な「TTヘルメット」がある。通気孔は極めて少なく、耳を覆い、後頭部が後ろに伸びた形状をしている。もちろん、現在も「ショート系」を中心に使用されているが、このエアロヘルメットとは、それらTTとロードの中間に位置している。ロードヘルメットの通気性や扱い易さと、エアロダイナミクスを融合させたヘルメットだ。レベル、コース、その他の条件など、選手によっては、TTヘルメットを選択するだろう。また、天候などのコンディション重視で、ロードヘルメットも選択されるだろう。そして、中間的なエアロヘルメットも高い「総合ポイント」で選ばれる。どのタイプも絶対はない。そして、もちろん「フィット性」ありきの上で、次に「走行中」のポイントをチェックすべきアイテムであることは、忘れてはいけない。

エアロダイナミクス

アイアンマン世界選手権をメインに出場する小松氏は、感覚を大切にしている。

「エアロヘルメットは、風を切る音がカッコイイんですよ。速く走っている感覚がほしいし、それを感じる心地良さが必要なんです。良く話に出ますが、通気性による暑さなどは気にしたことはありません。」と小松氏。結果としてのエアロダイナミクスもあると思うが、その前にどうのように「体感」できるのかが大事なのだろう。体感し、楽しみながら走ることは、長いアイアンマンレースを走り抜くために必要なのだ。

「ヘルメットも使い分けています。EVADEなどのエアロヘルメットは、レースをメインで使用しますし、トレーニングではPREVAILなどロードヘルメットを使用しています。特に夏は暑いので通気性の高いロードヘルメットを使用しています。ただ、エアロヘルメットはやはり速いですね。その使用で走りが、全然違うのがわかります。いつも同じコースでトレーニングしていますが、レースが近くなるとヘルメットだけ変えて走ります。そうすると明らかにタイムが違いますね。」

なるほど、バイクの選択と似ているかもしれない。トレーニング時は、ロードヘルメットを使用し、レースが近くなってくるとエアロヘルメットに切り替える。「決戦ヘルメット」として、気分も盛り上げ、レースでは、しっかりとエアロダイナミクス効果を狙うということなのだろう。

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(写真は前作のS-Works Prevail)

通気性・軽量性

オリンピックディスタンスがメインの学生チャンピオン浅海氏は、水温、気温が大きく関わると言う。

「まず、ストラップがマグネット式になっていることが第一です。スイムの水温が低いと手がかじかんで、トランジッションでもたつきます。また、冬場のデュアスロンなど、頭部が冷え過ぎないように、通気孔が少ないエアロヘルメットのEvadeが向いていると思います。逆に気温の高いレースになれば、頭部が熱くなるため、通気性と頭から水をかけ易いデザインが必要となるので、Prevailにしています。」と浅海氏。昨年のエドモントン大会では、水温が14℃、逆に大阪大会などは、暑い。クイックトランジットや頭部の保温、冷却などへの対応が、重要なポイントとなるようだ。

「そして、重要となるのが、軽量性です。サドルなどはよく交換をしましたが、外周部に当たるパーツや用品はなるべく軽くしたいということですね。サドルは、その効果が大きいので、特にこだわりましたが、ダンシング時に左右に振れますのでわかり易く軽量性が重要です。ヘルメットも同様と考えていますので、先述の温度対策とともに軽量性が高ければベストです。」

テクニカルコースや周回コースでは、速度の加減速が激しくなる。ダンシングも多くなり、やはり頭部が振れてしまうことになる。軽量性が全てではないが、同じ性能であれば軽いに越したことはないのだ。ただ、単なる軽量性を求めているわけではない。「持って軽い」ということではなく、「乗って軽い」ということなのだ。用品へのこだわりもしっかりと持たなければ勝てないのだろう。

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多様化するトライアスロンのヘルメット

レースのタイプや状況により、選択が様々となるヘルメットだが、アイアンマンレースなどロング系では、概ねエアロダイナミクスを求めている。瞬発的な動きではなく、長時間イーブンで走ることから、絶対的な通気性や軽量性はベターであれば良しとできる。逆に、ショート系であり、更に、日本選手権レベルの激しい動きの中では、ヘルメットに対し、シビアな性能が求められている。ヘルメットもバイク同様、レースやコンディションに合わせ、チョイスするアイテムになって来ている。

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【筆者紹介】:Triathlon GERONIMO 大塚修孝
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