中級者によるSPECIALIZED 製品レビュー Vol.4 GRAIL LONG & ELEMENT 1.5

2016/02/03

中級者によるSPECIALIZED 製品レビュー Vol.4 GRAIL LONG & ELEMENT 1.5

皆さまのライダーギアのなかで、もっとも消耗の激しいものはなんでしょうか?ジャージ?ビブショーツ?それもあるでしょう。しかし筆者の場合はまちがいなくグローブ!

Grail Glove Long > 

手に体重をかけすぎているのか、乱暴に扱っているのか。理由はわからないが、とにかくよくグローブがダメになる。だから毎年数枚を買い足すことになり、気がつけばウチには様々なブランドのグローブが10枚も……。

よって図らずもグローブに精通してしまったのだが、しかし。今回のGrailのようなグローブは初めてで、ちょっとしたオドロキがあった。

走りだすと、いままでにない感覚が手を包む。一般的な「パッドあり」のグローブのように、手とブラケットの間に異物をはさんでいる感じが少なく、かといって「パッドなし」のグローブのように、手とブラケットが密着している感じもない。なんというか、大げさに言えばブラケットから手が「浮いている」ような感覚なのだ。

一般的なグローブではパッドが指の付け根付近に埋め込まれているのに対して、Grailのパッドは手のひらの中央にだけ配置されている。

盛り上がった指の付け根付近をさらにパッドで盛り上げると、指にいっそう強い圧力がかかって血流をジャマしてしまう。そうではなく、手のひらの「くぼみ」をパッドで埋めて表面をフラット化し、圧力を全体に分散。血流を保つことでしびれや疲れを軽減させるという、逆転の発想なのだ。

なるほど、だから指にかかる圧力が減り、その結果が浮遊感につながっているのだろう。たしかに手のひらが重く感じることはあったが、指先が疲れたりしびれたりすることはなく、終始快適に走れた。こんな風に思えるグローブは初めてで、パッドの少量さからもパッドあり派、なし派、どちらの人も気に入るのではないだろうか。

指先はタッチスクリーンに対応しており、スマホなどの利用にも不便はない。コロンブスのタマゴ的な発想を持ちながら実用性も高い、とても優れた逸品だ。

Element 1.5 Glove > 

一方こちらは完全に冬用の防寒グローブ。基本的な情報はこちらの須貝氏の記事をご参照いただくとして、自分はロードレーサーの視点からレビューしてみたい。Grailはがんばっても10度くらいが限界。それ以上冷える日にはElement 1.5の出番だ。

シンサレート中綿量を増やしたElement 2.0もラインナップされているが、関東近郊の都心部ではElement 1.5の防寒性で十分と感じた。5度前後の冬日でも、ちょっと負荷を上げて走ればグローブの中が汗ばんでくる。

ロードレーサーにとってもっとも手が冷える場面といえば、やはり冷風が容赦なく吹き付ける峠の下りだろう。1月中旬にElement 1.5を装着して峠でテストしてみたところ、寒さによるストレスは感じなかった。シンサレートだけでなく、甲側に使われた防風素材ウィンドストッパーも効いているようだ。指のかじかみが事故につながりかねない高速走行の場面において、この防寒性は非常にありがたい。

不満と言えば、筆者の使用していた他メーカーの同種のグローブと比較して、多少ゴワつきが強いこと。しかし、この高度な防寒性を考えれば、仕方のないところだろう。

もうひとつの不満は、峠の登りでタイムがまったく伸びなかったことだが、もちろんそれはグローブのせいではないのであしからず。

そして今回のレビューで、家のグローブが12枚に増えてしまったことも……

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Element 1.5
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【筆者紹介】:成田ケンイチ
正月が過ぎ、増加したのは体重とタイム。ゆるくダイエットを決意する中級ライダー。小学館自転車部所属。

関連記事:
中級者によるSPECIALIZED 製品レビュー Vol.3 AUDAX(2016年1月7日)  

2016/02/03

中級者によるSPECIALIZED 製品レビュー Vol.4 GRAIL LONG & ELEMENT 1.5

皆さまのライダーギアのなかで、もっとも消耗の激しいものはなんでしょうか?ジャージ?ビブショーツ?それもあるでしょう。しかし筆者の場合はまちがいなくグローブ!

中級者によるSPECIALIZED 製品レビュー Vol.4 GRAIL LONG & ELEMENT 1.5

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手に体重をかけすぎているのか、乱暴に扱っているのか。理由はわからないが、とにかくよくグローブがダメになる。だから毎年数枚を買い足すことになり、気がつけばウチには様々なブランドのグローブが10枚も……。

よって図らずもグローブに精通してしまったのだが、しかし。今回のGrailのようなグローブは初めてで、ちょっとしたオドロキがあった。

走りだすと、いままでにない感覚が手を包む。一般的な「パッドあり」のグローブのように、手とブラケットの間に異物をはさんでいる感じが少なく、かといって「パッドなし」のグローブのように、手とブラケットが密着している感じもない。なんというか、大げさに言えばブラケットから手が「浮いている」ような感覚なのだ。

一般的なグローブではパッドが指の付け根付近に埋め込まれているのに対して、Grailのパッドは手のひらの中央にだけ配置されている。

盛り上がった指の付け根付近をさらにパッドで盛り上げると、指にいっそう強い圧力がかかって血流をジャマしてしまう。そうではなく、手のひらの「くぼみ」をパッドで埋めて表面をフラット化し、圧力を全体に分散。血流を保つことでしびれや疲れを軽減させるという、逆転の発想なのだ。

なるほど、だから指にかかる圧力が減り、その結果が浮遊感につながっているのだろう。たしかに手のひらが重く感じることはあったが、指先が疲れたりしびれたりすることはなく、終始快適に走れた。こんな風に思えるグローブは初めてで、パッドの少量さからもパッドあり派、なし派、どちらの人も気に入るのではないだろうか。

指先はタッチスクリーンに対応しており、スマホなどの利用にも不便はない。コロンブスのタマゴ的な発想を持ちながら実用性も高い、とても優れた逸品だ。

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一方こちらは完全に冬用の防寒グローブ。基本的な情報はこちらの須貝氏の記事をご参照いただくとして、自分はロードレーサーの視点からレビューしてみたい。Grailはがんばっても10度くらいが限界。それ以上冷える日にはElement 1.5の出番だ。

シンサレート中綿量を増やしたElement 2.0もラインナップされているが、関東近郊の都心部ではElement 1.5の防寒性で十分と感じた。5度前後の冬日でも、ちょっと負荷を上げて走ればグローブの中が汗ばんでくる。

ロードレーサーにとってもっとも手が冷える場面といえば、やはり冷風が容赦なく吹き付ける峠の下りだろう。1月中旬にElement 1.5を装着して峠でテストしてみたところ、寒さによるストレスは感じなかった。シンサレートだけでなく、甲側に使われた防風素材ウィンドストッパーも効いているようだ。指のかじかみが事故につながりかねない高速走行の場面において、この防寒性は非常にありがたい。

不満と言えば、筆者の使用していた他メーカーの同種のグローブと比較して、多少ゴワつきが強いこと。しかし、この高度な防寒性を考えれば、仕方のないところだろう。

もうひとつの不満は、峠の登りでタイムがまったく伸びなかったことだが、もちろんそれはグローブのせいではないのであしからず。

そして今回のレビューで、家のグローブが12枚に増えてしまったことも……

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【筆者紹介】:成田ケンイチ
正月が過ぎ、増加したのは体重とタイム。ゆるくダイエットを決意する中級ライダー。小学館自転車部所属。

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