世界の瀬戸大也選手がスペシャライズド銀座に来訪!スペシャルトークショー&交流会レポート
年明け早々の1月6日(日)、「スペシャライズド銀座」において、競泳の瀬戸大也選手を迎えたトークショーとサイクリングイベントが開催されました。
なぜ、スペシャライズドに瀬戸選手が? それは、2018年に瀬戸選手が初めてのトライアスロンに挑むにあたり、スペシャライズドのバイクを選択したのがきっかけです。瀬戸選手の挑戦を支えた元プロトライアスリートにしてスペシャライズド・ジャパン社員の益田大貴さんが聞き手となって、たっぷりとお話を伺いました。
トークショーには、トライアスロンにチャレンジされているサイクリストのほか、水泳をやっているジュニア世代の皆さんとそのご両親など、幅広い層の方々がいらっしゃいました。
●きつかったけれど「また出たい」と思ったトライアスロン
日本競泳界のトップスターである瀬戸選手が、トライアスロンに挑戦する。現役バリバリのアスリートが(いくらスイムがあるとはいえ)シーズン中にも関わらず他競技に出るのは異例のことと言えるでしょう。なぜ瀬戸選手がトライアスロンにチャレンジしたのか、その理由については以前のブログ記事にて詳しく紹介されているのでここでは割愛しますが、実際に「九十九里トライアスロン」(オリンピックディスタンス)に参加してみて、どうだったのでしょうか。
「最初は“完走できればいい”という感じだったのですが、やるからには“勝ちたい”という気持ちが出てきました」と話す、瀬戸選手。スタート前にはサポートに駆けつけた益田さんに対して「あの人速いですかね?」と聞きまくっていたそうです。やはりレースの現場になると、アスリートとしての本能が呼び起こされるようですね。
いざスタートすれば、プールとオープンウォーターという違いはありつつも、得意のスイムはトップでクリアした瀬戸選手ですが、バイクとランは思うようにいかなかったようです。
瀬戸選手は「バイクの途中で女性の選手に抜かれたときに、気持ちが切れてしまって。あとはサイクリングになってしまいました」と振り返ります。ランでも足がつるトラブルがありましたが、それでも初めてのトライアスロンをしっかり完走することができました。
「きつかったけれど、終わった直後には“また出たい!”と思っていましたね。それからしばらくのあいだ、何度もトライアスロンの夢を見ました」と話してくれました。
●違うスポーツを取り入れることで苦手を前向きに克服
ロードバイクに乗ることやトライアスロンにチャレンジすることは、競泳にどのように役立っているのでしょうか。瀬戸選手は「週に2回はロードバイクでトレーニングに行く機会があるのですが、筋肉がすぐにあたたまって、よいアップになっています」と話します。
また、瀬戸選手自身が苦手だと感じていることを克服するために、競泳以外のスポーツを取り入れることのメリットについても、語ってくれました。
「基本的に練習が辛いと思ったことはありません。今でこそ、練習のメニューを見て“うわーっ”って思うことはあります。でも、前向きに考えるんです。苦手を克服する、“ここをつぶせば強くなれるんだ”と考えればいい」
そして、どうせ練習するなら楽しくやりたいと考えるのが、瀬戸選手流です。
「自分の場合はキックが苦手なんですが、キックの練習は地味ですよね。そこで、自分が興味のあるロードバイクを絡めて、練習につなげていくんです。子供の頃は外でいろいろな遊びもしましたし、他のスポーツもやりました。子供の頃は、いろいろなスポーツにチャレンジしたほうがいいですね。やっていけないものはないと思います」
●ジュニアへの心遣いが光る
トークショーの後半では、来場された皆さんからの質問タイムです。ジュニア世代が多かったのですが、瀬戸選手はひとつひとつ丁寧に答えていきます。
『練習のあとすごく疲れたときは何を食べていますか?』という質問に対しては「疲れたときは休息、睡眠が大事。自分は10時間くらい寝ていました」「練習後は寝る前にプロテインを飲んでいた」などとと、食事をするタイミングや睡眠時間などについて瀬戸選手自らのジュニア時代の経験を交えながら話していました。
ジュニア世代にもわかるように、やさしく丁寧に答えるその様子から、瀬戸選手の実直な人柄が伺えます。
そしてトークショーの最後には、瀬戸選手が参加された方ひとりひとりにサイン入りサコッシュを手渡し。色紙やウェアへのサイン、そして記念撮影に応じ、子どもたちやそのご両親に声をかけていました。参加した皆さんにとっては、特別な瞬間となったことでしょう。
●トークショーのあとは荒川沿いをサイクリング
午前中のトークショーを終えた後は、瀬戸選手とともに荒川をサイクリングするイベント。トークショーから引き続き参加する方もいらっしゃいました。
比較的あたたかい日が続いた2019年のお正月休みでしたが、この日に限って曇り空で、冷たい風が吹きつけます。そんなコンディションではありましたが、参加者の皆さんと瀬戸選手が元気に荒川河口付近の清砂大橋に集合。そこからのんびりペースで、休憩も多めに挟みおしゃべりも楽しみつつ荒川沿い遡る、往復1時間ほどのサイクリングを楽しみました。
瀬戸選手は、愛車のAllez Sprint Comp Discで参加。毎週ロードバイクに乗る機会があるということで、危なげなく荒川沿いを進んでいきます。
ちなみに、以前のブログ記事でもご紹介したとおり、瀬戸選手がロードバイクに乗るにあたり、コーチの方は「とにかく気をつけろよ」と心配はしたものの、ストップをかけるようなことはなかったとのこと。「奥さんのほうがずっと心配していた」と瀬戸選手は言います。
「ロードバイクやトライアスロンがいつか夫婦共通の趣味になったらいいなと思いますけど、もう少し時間がかかるかも。でも、子どもが大きくなったら、家族でトライアスロンへの参戦を兼ねた旅に出てみたいですね!」
トークショーでもサイクリングでも、気さくに、そして丁寧に話す瀬戸選手。テレビや競技会場で見る力強いアスリートとしての姿とはまた違った瀬戸選手の魅力に触れて、ますますファンになった方も多かったことでしょう。イベント終了後、名残惜しそうにしている参加者の多さが、印象に残りました。
2018年はスペシャライズドのロードバイクでトライアスロンに挑戦する一方、“本業”の競泳では12月に中国・杭州で開催された世界短水路選手権において、200mバタフライを短水路世界新記録で制し、400m個人メドレーでも4連覇するなど活躍を見せる瀬戸選手。2020年の東京五輪に向けて、さらなる飛躍を期待したいですね!
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【筆者紹介】:須貝弦
万年ビギナー状態だが、それでも自転車で地元の里山をめぐることを心のヨリドコロとするフリーライター。「年に1度だけ、レースにも出ます」と書いていたが、2018年は目標としていたレースが台風で中止になり残念。
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