Back to the pack−ヴァコッチのレース復帰への道のりと、ライドのリスクに備えるANGi搭載ヘルメット

2019/02/05

Back to the pack−ヴァコッチのレース復帰への道のりと、ライドのリスクに備えるANGi搭載ヘルメット

1年ぶりの「ウルフパック」への復帰。トレーニングキャンプ中の事故による大怪我からの復活を果たしたペトル・ヴァコッチにフォーカスします。

プロ選手でなくとも、自転車に乗る限り私たちは事故に遭うリスクを常に抱え、いかに注意しようとも、ペトル・ヴァコッチ(ドゥクーニンク・クイックステップ/チェコ)のように予期せぬ不幸な事故に巻き込まれてしまう可能性がある。重要なのは万が一の時のために備えておくことだ。
ANGiセンサー搭載のヘルメットについてはこちら>

++++++++++

■働き者の「ドメスティーク」
アルゼンチンで開催されたブエルタ・ア・サンフアン。ワールドツアー開幕戦であるツアー・ダウンアンダーと同じくこのレースがシーズン初戦という選手は多い。フェルナンド・ガビリア(UAEチーム・エミレーツ/コロンビア)、マーク・カヴェンディッシュ(ディメンション・データ/イギリス)、サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)といった有力スプリンター勢に加えて、ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)やナイロ・キンタナ(モビスター・チーム/コロンビア)といった総合系の選手達も揃う。

このレースにヴァコッチはアシストとして参戦。所属するドゥクーニンク・クイックステップのエースはアラフィリップと、プロ2年目のコロンビアンスプリンター・ホッジ。2人をゴール手前まで安全に牽引する、その役割をヴァコッチはきっちりと果たしてみせた。


レース後にリラックスした姿を見せるヴァコッチ(右)。
ホッジ(左)のリードアウトトレインは重要な仕事の一つ。© Sigfrid Eggers

現在26歳。2016年ラ・ブラバンツペイユ・ラ・フレッシュ・ブラバコンで勝利するなどワンデーレースを得意とするクラシックライダーだが、グランツールをはじめステージレースのアシストとして走ることが多い。力強く集団の先頭を牽く姿はまさにスーパードメスティーク(アシスト選手の別称。フランス語で「下僕」の意)。働き者のヴァコッチがチームで果たす役割は小さくない。


特に平坦ステージでは大活躍。向かい風にも負けないパワフルな走りが持ち味だ。
© Sigfrid Eggers

■Back to the Pack
ヴァコッチにとって、ブエルタ・ア・サンフアンは1年ぶりの復帰レースだった。というのも、彼は2018年、ただの1つもレースを走っていない。

2017年シーズンを終えたヴァコッチは、2018年シーズンに向けて南アフリカでトレーニングキャンプを行っていた。キャンプ休息日、チームメイトとのライド中に事故は起きた。後ろから走ってきたトラックにはねられ、脊椎を複数箇所骨折する大怪我を負ったのだ。2018年1月25日のことだった。

Brothers in arms❤️

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この時一緒だったのがボブ・ユンゲルス(ドゥクーニンク・クイックステップ/ルクセンブルク)とローレンス・デプルス(2019年よりチームユンボ・ヴィズマ/ベルギー)。ユンゲルスは難を逃れたが、デプルスは肺と肝臓を損傷、ヴァコッチは3人の中で最も重傷だった。

「何が起きたのかわからなかった」と後にヴァコッチは語る。「息をするのが苦しくて、脚の感覚がなかった。ただ生きて、日常に戻りたい。そう強く思ったんだ。」

Reunited we are!! #thebig5

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事故直後のヴァコッチ。ベッドから立ち上がることができない彼のもとに、チームメイト達がお見舞いに訪れた。

「また歩くことができるのか、普通の生活に戻れるのかもわからなかった。3回の手術を経て、長く厳しいリハビリが始まったんだ」

ヴァコッチの治療を担当した理学療法士達と。3月には退院し、ヨーロッパの自宅へ戻れることになったがリハビリは続く。この頃からSNSで#backtothepackというハッシュタグを使うようになった。

リハビリのワークアウトを少しずつハードなものにしていく。優しげなルックスに反して非常にタフ。この日はトレイルへ。固定具のカモフラ柄に注目。

長く辛いリハビリは、ヴァコッチを精神的に成長させていく。

「大きな勝利や結果を追い求めるのではなく、家族や友人が周りにいることに感謝するようになった。そして、できないことを考えるより、できることに集中しようと思ったんだ」

ヴァコッチのリハビリの様子をまとめた動画がチームより配信されている。ベッドに横たわりながらバイクを漕ぐ姿からは、必ず選手としてチームに戻るという強い決意が感じられる。

リハビリの合間にツール・ド・フランスを走るチームに合流。アラフィリップのステージ2勝を祝った。

そして事故から367日後、ヴァコッチが「ウルフパック」に帰ってきた。


ブエルタ・ア・サンフアン第1ステージでは早速集団を牽引するなど活躍。
久しぶりのレースの後に疲労と充実感の入り混じった表情を見せた。© Sigfrid Eggers

2019年はアラフィリップのために働くことが多くなりそうだ。昨年アラフィリップとバディを組んだユンゲルスに代わって、ともにアルデンヌクラシックに挑む。

アラフィリップとともにスペイン・ジローナでのトレーニングへ。チームの主力選手であるアラフィリップを支えて働く姿が見られるだろう。

■万が一に備えて
ANGiはあるライダーが事故に遭ったことがきっかけで誕生した。もっと安全にライドをするためにはどうすればいいか―スペシャライズドが導き出した答えがANGiとMIPS搭載のヘルメットの開発だ。大切な頭部を守り、いざという時には助けを呼んでくれる。そんなヘルメットがあれば、私たちはもっと安心してライドに出かけることができる。

ANGiセンサーは加速度計とジャイロスコープを内蔵。ライダーのライドを追跡し、ライドへ出発したことや現在地、転倒した際にはその情報とGPS座標を登録してある緊急連絡先へ通知する。設定はスマートフォンとのペアリングで簡単に行うことができる。また、ANGiセンサーを単品の発売も開始され、2019年モデルEchelon II MIPSTactic III MIPSChamonix MIPSの3型に後付けすることが可能だ。

そして衝撃を受けた際に、脳を損傷させる恐れのある回転力を軽減する低摩擦レイヤーMIPSを2019年モデルのすべてのヘルメットに搭載している。

つまりスペシャライズドの新しいヘルメットは、万が一の転倒の際にライダーの頭を保護すると同時に、転倒を検知し大切な家族や友人へ知らせるセーフティービーコンとして機能するのだ。
また、ANGi搭載ヘルメットもしくはANGiセンサーを購入すると、スペシャライズドのRideアプリのプレミアムメンバーシップを1年間無料で利用することができる。グループライドの検索やライドデータの記録、人気アプリとの同期などの機能が使用でき、ライドに出かける楽しさを広げてくれるだろう。

ANGiセンサー搭載のヘルメットについてはこちら>

 S-Works DISSIDENTをチェックする>
 S-Works EVADE IIをチェックする>
 S-Wokrs PREVAIL IIをチェックする>
 PROPERO 3をチェックする>

 

【筆者紹介】:池田 綾(アヤフィリップ)
サイクリングライター。2016年・2017年ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムで来日していたヴァコッチは日本でも人気のある選手ですね。私もファンなので、事故のニュースには本当に驚きました。SNSで復帰に向けたトレーニングスケジュールが更新されていくのを追いかけ、ついにサンフアンで元気に走る彼を見て少し泣きそうになったことは内緒です。おかえりヴァコッチくん!

関連記事:
クリスマスプレゼントにもおすすめ!大切な人にANGi搭載ヘルメットを贈ろう!(2018年12月15日)
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MIPS搭載のスペシャライズドヘルメットについてのFAQ(2018年11月29日)

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1年ぶりの「ウルフパック」への復帰。トレーニングキャンプ中の事故による大怪我からの復活を果たしたペトル・ヴァコッチにフォーカスします。

Back to the pack−ヴァコッチのレース復帰への道のりと、ライドのリスクに備えるANGi搭載ヘルメット

プロ選手でなくとも、自転車に乗る限り私たちは事故に遭うリスクを常に抱え、いかに注意しようとも、ペトル・ヴァコッチ(ドゥクーニンク・クイックステップ/チェコ)のように予期せぬ不幸な事故に巻き込まれてしまう可能性がある。重要なのは万が一の時のために備えておくことだ。
ANGiセンサー搭載のヘルメットについてはこちら>

++++++++++

■働き者の「ドメスティーク」
アルゼンチンで開催されたブエルタ・ア・サンフアン。ワールドツアー開幕戦であるツアー・ダウンアンダーと同じくこのレースがシーズン初戦という選手は多い。フェルナンド・ガビリア(UAEチーム・エミレーツ/コロンビア)、マーク・カヴェンディッシュ(ディメンション・データ/イギリス)、サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)といった有力スプリンター勢に加えて、ジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ/フランス)やナイロ・キンタナ(モビスター・チーム/コロンビア)といった総合系の選手達も揃う。

このレースにヴァコッチはアシストとして参戦。所属するドゥクーニンク・クイックステップのエースはアラフィリップと、プロ2年目のコロンビアンスプリンター・ホッジ。2人をゴール手前まで安全に牽引する、その役割をヴァコッチはきっちりと果たしてみせた。


レース後にリラックスした姿を見せるヴァコッチ(右)。
ホッジ(左)のリードアウトトレインは重要な仕事の一つ。© Sigfrid Eggers

現在26歳。2016年ラ・ブラバンツペイユ・ラ・フレッシュ・ブラバコンで勝利するなどワンデーレースを得意とするクラシックライダーだが、グランツールをはじめステージレースのアシストとして走ることが多い。力強く集団の先頭を牽く姿はまさにスーパードメスティーク(アシスト選手の別称。フランス語で「下僕」の意)。働き者のヴァコッチがチームで果たす役割は小さくない。


特に平坦ステージでは大活躍。向かい風にも負けないパワフルな走りが持ち味だ。
© Sigfrid Eggers

■Back to the Pack
ヴァコッチにとって、ブエルタ・ア・サンフアンは1年ぶりの復帰レースだった。というのも、彼は2018年、ただの1つもレースを走っていない。

2017年シーズンを終えたヴァコッチは、2018年シーズンに向けて南アフリカでトレーニングキャンプを行っていた。キャンプ休息日、チームメイトとのライド中に事故は起きた。後ろから走ってきたトラックにはねられ、脊椎を複数箇所骨折する大怪我を負ったのだ。2018年1月25日のことだった。

Brothers in arms❤️

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この時一緒だったのがボブ・ユンゲルス(ドゥクーニンク・クイックステップ/ルクセンブルク)とローレンス・デプルス(2019年よりチームユンボ・ヴィズマ/ベルギー)。ユンゲルスは難を逃れたが、デプルスは肺と肝臓を損傷、ヴァコッチは3人の中で最も重傷だった。

「何が起きたのかわからなかった」と後にヴァコッチは語る。「息をするのが苦しくて、脚の感覚がなかった。ただ生きて、日常に戻りたい。そう強く思ったんだ。」

Reunited we are!! #thebig5

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事故直後のヴァコッチ。ベッドから立ち上がることができない彼のもとに、チームメイト達がお見舞いに訪れた。

「また歩くことができるのか、普通の生活に戻れるのかもわからなかった。3回の手術を経て、長く厳しいリハビリが始まったんだ」

ヴァコッチの治療を担当した理学療法士達と。3月には退院し、ヨーロッパの自宅へ戻れることになったがリハビリは続く。この頃からSNSで#backtothepackというハッシュタグを使うようになった。

リハビリのワークアウトを少しずつハードなものにしていく。優しげなルックスに反して非常にタフ。この日はトレイルへ。固定具のカモフラ柄に注目。

長く辛いリハビリは、ヴァコッチを精神的に成長させていく。

「大きな勝利や結果を追い求めるのではなく、家族や友人が周りにいることに感謝するようになった。そして、できないことを考えるより、できることに集中しようと思ったんだ」

ヴァコッチのリハビリの様子をまとめた動画がチームより配信されている。ベッドに横たわりながらバイクを漕ぐ姿からは、必ず選手としてチームに戻るという強い決意が感じられる。

リハビリの合間にツール・ド・フランスを走るチームに合流。アラフィリップのステージ2勝を祝った。

そして事故から367日後、ヴァコッチが「ウルフパック」に帰ってきた。


ブエルタ・ア・サンフアン第1ステージでは早速集団を牽引するなど活躍。
久しぶりのレースの後に疲労と充実感の入り混じった表情を見せた。© Sigfrid Eggers

2019年はアラフィリップのために働くことが多くなりそうだ。昨年アラフィリップとバディを組んだユンゲルスに代わって、ともにアルデンヌクラシックに挑む。

アラフィリップとともにスペイン・ジローナでのトレーニングへ。チームの主力選手であるアラフィリップを支えて働く姿が見られるだろう。

■万が一に備えて
ANGiはあるライダーが事故に遭ったことがきっかけで誕生した。もっと安全にライドをするためにはどうすればいいか―スペシャライズドが導き出した答えがANGiとMIPS搭載のヘルメットの開発だ。大切な頭部を守り、いざという時には助けを呼んでくれる。そんなヘルメットがあれば、私たちはもっと安心してライドに出かけることができる。

ANGiセンサーは加速度計とジャイロスコープを内蔵。ライダーのライドを追跡し、ライドへ出発したことや現在地、転倒した際にはその情報とGPS座標を登録してある緊急連絡先へ通知する。設定はスマートフォンとのペアリングで簡単に行うことができる。また、ANGiセンサーを単品の発売も開始され、2019年モデルEchelon II MIPSTactic III MIPSChamonix MIPSの3型に後付けすることが可能だ。

そして衝撃を受けた際に、脳を損傷させる恐れのある回転力を軽減する低摩擦レイヤーMIPSを2019年モデルのすべてのヘルメットに搭載している。

つまりスペシャライズドの新しいヘルメットは、万が一の転倒の際にライダーの頭を保護すると同時に、転倒を検知し大切な家族や友人へ知らせるセーフティービーコンとして機能するのだ。
また、ANGi搭載ヘルメットもしくはANGiセンサーを購入すると、スペシャライズドのRideアプリのプレミアムメンバーシップを1年間無料で利用することができる。グループライドの検索やライドデータの記録、人気アプリとの同期などの機能が使用でき、ライドに出かける楽しさを広げてくれるだろう。

ANGiセンサー搭載のヘルメットについてはこちら>

 S-Works DISSIDENTをチェックする>
 S-Works EVADE IIをチェックする>
 S-Wokrs PREVAIL IIをチェックする>
 PROPERO 3をチェックする>

 

【筆者紹介】:池田 綾(アヤフィリップ)
サイクリングライター。2016年・2017年ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムで来日していたヴァコッチは日本でも人気のある選手ですね。私もファンなので、事故のニュースには本当に驚きました。SNSで復帰に向けたトレーニングスケジュールが更新されていくのを追いかけ、ついにサンフアンで元気に走る彼を見て少し泣きそうになったことは内緒です。おかえりヴァコッチくん!

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