超長距離レース『トランスコンチネンタルレース』に日本人初出場。新型Roubaix(ルーベ)でTOP10入りを目指す忠鉢信一さんにインタビュー Vol1

2019/06/19

超長距離レース『トランスコンチネンタルレース』に日本人初出場。新型Roubaix(ルーベ)でTOP10入りを目指す忠鉢信一さんにインタビュー Vol1

ブルガリアからフランスまでのおよそ4000kmを走破するトランスコンチネンタルレースに日本人で初めて出場する忠鉢信一さん。その素顔に迫ります。#TCRNo7

―忠鉢(ちゅうばち)さん、まずは自己紹介をお願いします

 横浜市の出身で今年50歳になります。スポーツは小学1年でサッカーを始め、中学生のとき16歳以下日本代表に入りました。東京・帝京高校に進んで19歳以下まで年代別日本代表でもプレーさせていただきました。高校では全国高校総体3位、全国高校選手権ベスト8、国体少年の部では優勝しました。その後筑波大へ進学すると、後にワールドカップに出場された井原正巳さんや中山雅史さんら先輩後輩に素晴らしい選手がたくさんいて、チーム内のポジション争いに勝てませんでした。

 社会人になってからはサッカーのほかにマラソンとオープンウォータースイミングに取り組みました。記者の仕事をしていると、チームの日程に合わせられず残念な思いをすることが少なからずあったのですが、自分のペースで取り組める個人競技はそういう点ではやりやすくなりました。

 長距離を走るのも泳ぐのも得意ではなかったのですが、できなかったことができるようになる楽しさ、自分の意思で自分の身体を変えていき、その成果が記録となっていくことが面白いと思うようになりました。筑波大学の体育専門学群でスポーツ科学を学んだことが、スポーツに取り組む面白さを何倍にもしてくれています。

 自転車を本格的に始めたのは2013年です。2012年のホノルルマラソンに出場した際、運営スタッフの方にホノルルセンチュリーライドに誘われたのがきっかけです。13年、14年と連続して160キロを完走したことで、距離を伸ばしてみたくなり、ブルベにも取り組むようになりました。2015年パリブレストパリ(以下PBP、1230キロ、制限時間90時間)、2017年ロンドンエジンバラロンドン(LEL、1440キロ、制限時間100時間)も完走しました。


2017年ロンドンエジンバラロンドンのスタート地点。

 2015年のPBPを先頭でゴールしたドイツ人のビヨン・レンナートさんが、翌年のトランスコンチネンタルレース(TCR)に出場したことを知り、自分も走ってみたいと思うようになりました。自分専用のサポートチームにキャンピングカーで支援してもらうのが当たり前のPBPの先頭集団で、彼はたった一人サポートなしで走り、600km以上を単独で逃げ切りました。彼が自転車を本格的に始めたのが私と同じ2013年だったこともあって親近感を持っているのですが、彼の活動は僕の自転車とのつきあい方に大きな影響を与えています。

4年前のPBPは完走が目標だったのですが、今年のトランスコンチネンタルレースではトップ10を目標にしています。

トランスコンチネンタルレースについて>

ブルベに取り組むきっかけとなったのがホノルルセンチュリーライドということですが、どのような気持ちの変化があったのでしょうか?

 センチュリーライドの1回目は、100kmあたりの右コーナーで転倒して、右肘に裂傷を負いながら9時間弱の完走。たまたま走れちゃいました、というレベルでした。事前にテレビ番組の企画でスペシャライズドのアドバイザーでもある竹谷賢二さんからご指導をいただいたり、大会スタッフの方々の自転車愛に触れたり、現地で出会った山本雅道さん・益子直美さん御夫婦と親しくなったり、これで自転車を好きにならなかったらおかしいくらいの恵まれた体験でした。

 それで翌年、初心者の友達を誘って参加したのですが、今度は自分が「引率」の立場になって、事故に遭わせちゃいけないとか、補給とかペースとか機材の管理とか、自転車を安全かつ速く走らせるにはいろんなことができないといけないことに気づきました。そこで面倒臭いと思うかどうかが分かれ目だったと思うんですが、僕は新しい知識やスキルを身につけるのが面白いと思ったんですね。


ホノルルセンチュリーライドでオアフの自然を満喫。

なるほど。そこからPBPやLELのように過酷な超長距離ブルベの完走に向けて、どのようなトレーニングを行っていたのでしょうか?

 PBPもLELもブルベと同じで、途中のPC(Point of Control)を制限時間までに通過するのが基本です。スタート時間とPC間の距離から計算すれば、どれくらいのペースで走れば、どれくらいの休み時間を確保できて、どれくらいの時間的余裕を持ってゴールできるかがわかります。PBPもLELも、スタート時間とPC間の距離の具合で、クリアするのが楽ではない区間もありますが、先頭ゴールを狙ったり、眠らずに走りきることを目標にしたりしなければ、「過酷」という表現を使うのは大げさです。

 PBPならば、夜に6時間休んで、自転車を降りて昼食を食べても、平均時速20kmくらいで制限時間内にゴールできます。PBPもLELも計画通りに走ることが一番大切でした。距離的にも速度的にも、行けるところまでがんばってしまうことが失敗の原因になります。体力よりも、補給のタイミングや方法を身につける方が大切だと思います。

 トレーニングという点では、僕はPBPとLELは関しては、ほとんどなにもしていません。PBPの場合は参加するのに必要な200km、300km、400km、600kmのブルベを走ることで体力的には十分な準備になりました。

 あえて特別な準備をしたのは、僕の場合はPBPが17時スタートで、約220kmのところにあるPC1の近くに予約したホテルに泊まる計画だったので、17時スタートの1000kmのブルベを北海道で見つけてリハーサルをしたことです。600kmあたりでDNFしたのですが、220kmほどのところにある網走のホテルに午前2時前に着けたこと、ホテルでの食事、洗濯、機材の管理などのロジスティック、体調の変化への対応の仕方、トラブル対応の準備など経験を本番にいかせました。


2015年パリブレストパリ ホテルで休んだ後、まだ暗い早朝に出発。

 トランスコンチネンタルレースの場合、しっかり準備しないと目標のトップ10には入れないので、9カ月ほどかけて計画的なトレーニングをしています。超長距離のレースに向けた指導を経験済みのオーストラリア人のコーチを見つけて、オンラインで指導してもらっています。パワーメーターを使った練習を積んでいて、かなりの成果が感じられます。

 それから竹谷さんのペダリング講座やリチュールを用いたバイクフィットも技術的な向上に役立ちました。

 レースは超長距離ですが、普段の練習は60〜90分くらいで、いろんな状況に合わせたパワーの出し方を練習するのが中心。早朝や夜に自分の予定に合わせて時間を作っています。週末はブルベを利用したり、自分一人でロングライドに出かけたりして、1日に数百キロを走ります。大事なことは練習をしすぎて気持ちが続かなくなったり、疲れすぎてしまったり、けがしてしまったりしないようにすることです。知識と経験のあるコーチが負荷を管理しながら練習を組み立ててくれるので、安心して取り組めています。

超長距離レースでの機材や携帯品の準備やこだわりについて教えていただけますか?

 トランスコンチネンタルレースは順位を争います。協力しあって完走を目指すPBPやLELとは参加する上での気持ちの持ち方がまったく違います。

 距離が4000kmもあって、PC間のルートを各自選択することや、集団走行など助け合い行為が禁止されていることなど、レースの戦略に影響する条件がいくつかあります。

 インターネットで見つけた海外の経験者の体験記やレース対策のリポートを調べた結果、タイムを縮めるために一番大切なことは、移動していない時間を減らすことだという結論にいたりました。その一方で、睡眠のための時間を削ると2週間にわたるレースを戦い切れません。自分の睡眠時間はどれくらいまで縮められるのかも9カ月近くデータをとり続けて確認しているところです。

 最終的には、自転車に乗っていられる時間はできる限り走行する戦略を採ります。活動時間の90%以上を実走行時間に充てたいところです。そのために補給の食料を入れるフレームバッグの選択と給水の方法の試行錯誤に時間をかけました。

 ヘルメット、サングラス、ビブショーツ、ジャージー、シューズ、グローブ、アームカバー、ニーカバー、シューズカバー、レインウェアは、0度近くから40度近くまでの気温差に対応でき、しかも荷物の重量を増やさないためにはどうすればいいかを考えました。安全のために、日中は蛍光色、夜間は十分な大きさの反射材が着いているウェアを身につけるようにという大会本部からの要求も満たさなければなりません。

 機材の選択の優先順位は1)空力、2)重量という結論に至りました。重量は上りでマイナスになりますが、下りや平坦ではプラスになるので、4000kmでならすと重量のマイナスはかなりおさえられます。その一方で、空力は走っているときずっと影響するので、4000kmも積み重なるとかなりのタイム差になります。


All New Roubaix eTapで上位入賞を目指す忠鉢さん(左)、右はメカニック榎本さん。

 今回使用するS-Works Roubaixは振動吸収の新しい技術が導入されていますが、私にとってはその技術が最終的に、乗車姿勢や加重のバランスの良さにつながっていると体感しています。自転車の重心と自分の重心が一体になるような気持ち良さは、自転車を進ませたり、操ったりするうえでもプラスになっています。これまで乗ってきたトレック・エモンダのバランスの良さ、キャニオン・アルティメイトの軽快さを合わせて、さらに疲労しにくさを加えたという印象ですね。

 最後まで悩みそうなのはフロントバッグです。空力ではマイナスなのですが、頻繁に使いそうな荷物の出し入れという点ではプラスです。荷物の出し入れの時間を短くできれば、移動していない時間を短くできるので、タイムに大きな影響を与えます。

Vol2では、超長距離レースについてより詳しくお聞きします。

超長距離レーストランスコンチネンタルレースでTOP10を目指す忠鉢信一さんにインタビュー Vol2はこちら>

新型Roubaixについて詳しく>
オンラインストアで新型Roubaixをチェックする>
新型Roubaixを試乗できる店舗はこちら>

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忠鉢信一さんのトレーニング状況や準備についてはこちらのFBよりご覧いただけます。ぜひフォローと応援よろしくお願いします。

関連記事:
超長距離レーストランスコンチネンタルレースでTOP10を目指す忠鉢信一さんにインタビュー Vol2(2019年6月26日)
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ブルガリアからフランスまでのおよそ4000kmを走破するトランスコンチネンタルレースに日本人で初めて出場する忠鉢信一さん。その素顔に迫ります。#TCRNo7

超長距離レース『トランスコンチネンタルレース』に日本人初出場。新型Roubaix(ルーベ)でTOP10入りを目指す忠鉢信一さんにインタビュー Vol1

―忠鉢(ちゅうばち)さん、まずは自己紹介をお願いします

 横浜市の出身で今年50歳になります。スポーツは小学1年でサッカーを始め、中学生のとき16歳以下日本代表に入りました。東京・帝京高校に進んで19歳以下まで年代別日本代表でもプレーさせていただきました。高校では全国高校総体3位、全国高校選手権ベスト8、国体少年の部では優勝しました。その後筑波大へ進学すると、後にワールドカップに出場された井原正巳さんや中山雅史さんら先輩後輩に素晴らしい選手がたくさんいて、チーム内のポジション争いに勝てませんでした。

 社会人になってからはサッカーのほかにマラソンとオープンウォータースイミングに取り組みました。記者の仕事をしていると、チームの日程に合わせられず残念な思いをすることが少なからずあったのですが、自分のペースで取り組める個人競技はそういう点ではやりやすくなりました。

 長距離を走るのも泳ぐのも得意ではなかったのですが、できなかったことができるようになる楽しさ、自分の意思で自分の身体を変えていき、その成果が記録となっていくことが面白いと思うようになりました。筑波大学の体育専門学群でスポーツ科学を学んだことが、スポーツに取り組む面白さを何倍にもしてくれています。

 自転車を本格的に始めたのは2013年です。2012年のホノルルマラソンに出場した際、運営スタッフの方にホノルルセンチュリーライドに誘われたのがきっかけです。13年、14年と連続して160キロを完走したことで、距離を伸ばしてみたくなり、ブルベにも取り組むようになりました。2015年パリブレストパリ(以下PBP、1230キロ、制限時間90時間)、2017年ロンドンエジンバラロンドン(LEL、1440キロ、制限時間100時間)も完走しました。


2017年ロンドンエジンバラロンドンのスタート地点。

 2015年のPBPを先頭でゴールしたドイツ人のビヨン・レンナートさんが、翌年のトランスコンチネンタルレース(TCR)に出場したことを知り、自分も走ってみたいと思うようになりました。自分専用のサポートチームにキャンピングカーで支援してもらうのが当たり前のPBPの先頭集団で、彼はたった一人サポートなしで走り、600km以上を単独で逃げ切りました。彼が自転車を本格的に始めたのが私と同じ2013年だったこともあって親近感を持っているのですが、彼の活動は僕の自転車とのつきあい方に大きな影響を与えています。

4年前のPBPは完走が目標だったのですが、今年のトランスコンチネンタルレースではトップ10を目標にしています。

トランスコンチネンタルレースについて>

ブルベに取り組むきっかけとなったのがホノルルセンチュリーライドということですが、どのような気持ちの変化があったのでしょうか?

 センチュリーライドの1回目は、100kmあたりの右コーナーで転倒して、右肘に裂傷を負いながら9時間弱の完走。たまたま走れちゃいました、というレベルでした。事前にテレビ番組の企画でスペシャライズドのアドバイザーでもある竹谷賢二さんからご指導をいただいたり、大会スタッフの方々の自転車愛に触れたり、現地で出会った山本雅道さん・益子直美さん御夫婦と親しくなったり、これで自転車を好きにならなかったらおかしいくらいの恵まれた体験でした。

 それで翌年、初心者の友達を誘って参加したのですが、今度は自分が「引率」の立場になって、事故に遭わせちゃいけないとか、補給とかペースとか機材の管理とか、自転車を安全かつ速く走らせるにはいろんなことができないといけないことに気づきました。そこで面倒臭いと思うかどうかが分かれ目だったと思うんですが、僕は新しい知識やスキルを身につけるのが面白いと思ったんですね。


ホノルルセンチュリーライドでオアフの自然を満喫。

なるほど。そこからPBPやLELのように過酷な超長距離ブルベの完走に向けて、どのようなトレーニングを行っていたのでしょうか?

 PBPもLELもブルベと同じで、途中のPC(Point of Control)を制限時間までに通過するのが基本です。スタート時間とPC間の距離から計算すれば、どれくらいのペースで走れば、どれくらいの休み時間を確保できて、どれくらいの時間的余裕を持ってゴールできるかがわかります。PBPもLELも、スタート時間とPC間の距離の具合で、クリアするのが楽ではない区間もありますが、先頭ゴールを狙ったり、眠らずに走りきることを目標にしたりしなければ、「過酷」という表現を使うのは大げさです。

 PBPならば、夜に6時間休んで、自転車を降りて昼食を食べても、平均時速20kmくらいで制限時間内にゴールできます。PBPもLELも計画通りに走ることが一番大切でした。距離的にも速度的にも、行けるところまでがんばってしまうことが失敗の原因になります。体力よりも、補給のタイミングや方法を身につける方が大切だと思います。

 トレーニングという点では、僕はPBPとLELは関しては、ほとんどなにもしていません。PBPの場合は参加するのに必要な200km、300km、400km、600kmのブルベを走ることで体力的には十分な準備になりました。

 あえて特別な準備をしたのは、僕の場合はPBPが17時スタートで、約220kmのところにあるPC1の近くに予約したホテルに泊まる計画だったので、17時スタートの1000kmのブルベを北海道で見つけてリハーサルをしたことです。600kmあたりでDNFしたのですが、220kmほどのところにある網走のホテルに午前2時前に着けたこと、ホテルでの食事、洗濯、機材の管理などのロジスティック、体調の変化への対応の仕方、トラブル対応の準備など経験を本番にいかせました。


2015年パリブレストパリ ホテルで休んだ後、まだ暗い早朝に出発。

 トランスコンチネンタルレースの場合、しっかり準備しないと目標のトップ10には入れないので、9カ月ほどかけて計画的なトレーニングをしています。超長距離のレースに向けた指導を経験済みのオーストラリア人のコーチを見つけて、オンラインで指導してもらっています。パワーメーターを使った練習を積んでいて、かなりの成果が感じられます。

 それから竹谷さんのペダリング講座やリチュールを用いたバイクフィットも技術的な向上に役立ちました。

 レースは超長距離ですが、普段の練習は60〜90分くらいで、いろんな状況に合わせたパワーの出し方を練習するのが中心。早朝や夜に自分の予定に合わせて時間を作っています。週末はブルベを利用したり、自分一人でロングライドに出かけたりして、1日に数百キロを走ります。大事なことは練習をしすぎて気持ちが続かなくなったり、疲れすぎてしまったり、けがしてしまったりしないようにすることです。知識と経験のあるコーチが負荷を管理しながら練習を組み立ててくれるので、安心して取り組めています。

超長距離レースでの機材や携帯品の準備やこだわりについて教えていただけますか?

 トランスコンチネンタルレースは順位を争います。協力しあって完走を目指すPBPやLELとは参加する上での気持ちの持ち方がまったく違います。

 距離が4000kmもあって、PC間のルートを各自選択することや、集団走行など助け合い行為が禁止されていることなど、レースの戦略に影響する条件がいくつかあります。

 インターネットで見つけた海外の経験者の体験記やレース対策のリポートを調べた結果、タイムを縮めるために一番大切なことは、移動していない時間を減らすことだという結論にいたりました。その一方で、睡眠のための時間を削ると2週間にわたるレースを戦い切れません。自分の睡眠時間はどれくらいまで縮められるのかも9カ月近くデータをとり続けて確認しているところです。

 最終的には、自転車に乗っていられる時間はできる限り走行する戦略を採ります。活動時間の90%以上を実走行時間に充てたいところです。そのために補給の食料を入れるフレームバッグの選択と給水の方法の試行錯誤に時間をかけました。

 ヘルメット、サングラス、ビブショーツ、ジャージー、シューズ、グローブ、アームカバー、ニーカバー、シューズカバー、レインウェアは、0度近くから40度近くまでの気温差に対応でき、しかも荷物の重量を増やさないためにはどうすればいいかを考えました。安全のために、日中は蛍光色、夜間は十分な大きさの反射材が着いているウェアを身につけるようにという大会本部からの要求も満たさなければなりません。

 機材の選択の優先順位は1)空力、2)重量という結論に至りました。重量は上りでマイナスになりますが、下りや平坦ではプラスになるので、4000kmでならすと重量のマイナスはかなりおさえられます。その一方で、空力は走っているときずっと影響するので、4000kmも積み重なるとかなりのタイム差になります。


All New Roubaix eTapで上位入賞を目指す忠鉢さん(左)、右はメカニック榎本さん。

 今回使用するS-Works Roubaixは振動吸収の新しい技術が導入されていますが、私にとってはその技術が最終的に、乗車姿勢や加重のバランスの良さにつながっていると体感しています。自転車の重心と自分の重心が一体になるような気持ち良さは、自転車を進ませたり、操ったりするうえでもプラスになっています。これまで乗ってきたトレック・エモンダのバランスの良さ、キャニオン・アルティメイトの軽快さを合わせて、さらに疲労しにくさを加えたという印象ですね。

 最後まで悩みそうなのはフロントバッグです。空力ではマイナスなのですが、頻繁に使いそうな荷物の出し入れという点ではプラスです。荷物の出し入れの時間を短くできれば、移動していない時間を短くできるので、タイムに大きな影響を与えます。

Vol2では、超長距離レースについてより詳しくお聞きします。

超長距離レーストランスコンチネンタルレースでTOP10を目指す忠鉢信一さんにインタビュー Vol2はこちら>

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