フレームサイズ選びで迷えるライダーのみなさんを助ける謎の数値   「スタックとリーチ」を知ろう!

2019/07/24

フレームサイズ選びで迷えるライダーのみなさんを助ける謎の数値 「スタックとリーチ」を知ろう!

スペシャライズドのSBCU先生こと佐藤が、フレームサイズ選びに重要なスタックとリーチについて解説します。

こんにちは!SBCU先生の佐藤です。自転車って神秘ですね。シンプルな構造のくせに複雑な工法だったり、最近は電子部品を満載してますし。とくに大変なのは、いかにストレスのないポジションを出すかということではないでしょうか。ポジション出し、フィッティングは自転車とライダーをつなぐ永遠のテーマ。そして、ここからが今日のお題目、適切なフレームサイズ選び、これはフィットを受ける以前に永遠のテーマです。 

●スタックとリーチとは?
SBCU先生はRetül FIT(リトゥール フィット)の伝道師でもあるのですが、実際フレームサイズは自分自身も悩みます。フィッティングを学ぶ過程で、はじめてしっかり理解したのがスタックとリーチという要素。これはいわゆるフレームサイズよりもサイズ選択の基準になる重要な数値なんです。 

現代のフレーム設計のように複雑な形状は、見た目だけではどこが基準点かわかりづらいですし、いわゆるトップチューブのスローピング割合が高いとなおわかりづらくなっています。なので、新たにバイクを買う場合でもフレームを買い替える場合でも、カタログデータのフレームサイズを単純に比較しただけでは、果たして自分にとって適切なサイズなのかはわかりません。それが他社メーカー間の比較であればなお複雑にして奇々怪々であります。 

そこでスタックとリーチの登場です。これはフレーム設計の基準点を結ぶ線分(距離)のこと。ボトムブラケット(BB)というクランクの回転軸芯を起点にした数値です。ボトムブラケットはペダルをこぐ入力部分であると同時に、バイクの重心を司るセンター部分にあたります。 

リーチはBBから引いた垂線からヘッドチューブ上端までの距離を示し、スタックはBBから引いた水平線からヘッドチューブまでを測った距離になります。ライダー目線で言うと、スタックはハンドルの高さ、リーチはハンドルまでの距離と言い換えられるでしょう。実際にはステムやハンドルなどの長さを加味しますが。この2つの長さがわかると、スローピングなどの複雑な形状、基準点がメーカーごとに異なるフレームサイズを当てにせずとも、自分にとって必要なフレームサイズがわかるのです。 

●フレームサイズを考える
たとえば、あるフレームに乗っていて、運動性能を犠牲にするくらいステムやシートポストを長くしても適切なフィッティングが得られない場合、フレームサイズを大きくする必要があります。このように明らかにフレームサイズを大きくしたい場合は選択肢はおのずと決まってきますが、ワンサイズ大きくするほどではないが、いま乗っているフレームに違和感がある場合は、スタックとリーチをWebのカタログ値などから確認してみましょう。 

フレームサイズに不満がなくても、ハンドル位置が下がらない、より上げたいという場合はスタック値を比較するとよいでしょう。スタックが短い場合はハンドル位置を下げることができるので、値が短いモデルが候補になってくるはずです。 

一例として、最初のバイクがRoubaixだった方が、柔軟性の向上や筋肉量の増加といったフィジカルの向上でより低いポジションで走ることが可能になった場合、VengeやTarmacへの乗り換えが考えられます。逆もまた然りで、コラムスペーサーを最大に設定してもハンドルが低いと感じられる場合は、スタックの高い車種に乗り換えることが有効になるでしょう。ただし、車種には好みがありますし、サイズを大きくすると運動性能が損なわれるかもしれない可能性があります。 

●フィッティングの重要性
そこで、大切なのはフィッティングですし、フレームサイズのマッチングです。ここからは宣伝ですが、これらライダーとバイクの快適性を向上させる術(すべ)を体系的なサービスとして持っているのはスペシャライズドだけ。フィッティングはRetül FITがあり、フレームサイズ選定にはMatch(マッチ)を利用いただけます。 
Retül FITについて詳しく>

スペシャライズドの主要バイクである、Tarmac、Venge、Roubaixはそれぞれに特徴のあるフレーム設計や機能を採用しています。そのため、スタック・リーチの基準点がわかりづらいので、下記イラストにまとめてみました。


スタックではRoubaixがいちばん高く、低いのはVengeになります。では、RoubaixでVengeで可能なハンドル位置が再現できないのかというと、鋭角な取り付け角のステムを使えばある程度まで同様のハンドル位置を再現することはできます。

ただし、スタック・リーチの距離には設計思想も表れており、空気抵抗を抑えたいVengeは低くなり、RoubaixはFuture Shockというサスペンションを搭載するスペースの問題で高めの設定です。それぞれのキャラがあってのスタック位置と言い換えることもできるでしょう。 

Retül Matchについて
Retül Match(リトゥール マッチ)では、脚の長さ(黄色い点)をデジタルで計測して、普段のハンドル高さを3択から入力すると、データベースがリーチ/スタックを参照して、最適なフレームサイズをその場で提案してくれます。
Retül Matchについて詳しく>

写真のライダーの場合、柔軟性(緑の円弧)に制約があれば、スタックを高く設定できるように大きめのフレームを選んだほうがよい、ということになります。フレームサイズが大きくなる都合上、リーチも長くなるのでステムは短めになります。ライダーの柔軟性(可動域)は変えることができないので、フレームで調整しますが、ステムがフレームサイズに対して著しく長く/短くなることは、運動性能を損なう可能性があるので、標準サイズか大きく逸脱しないように気をつけることが重要です。

このようにスタック・リーチを知るだけで、フレーム選びの基準が明確になります。フレームサイズ選びで迷ったらスタック・リーチ、判断できないときはフィッティングやサイジングツールを利用してみてください。購入後の後悔をできるだけ減らして、ぴったりの愛車にたどり着ける近道をスペシャライズドがご用意しております!

関連記事:
ライド中の足裏の疲れやしびれにお悩みなら、、、 カスタムフットベッドのすすめ(2018年10月4日)
教えてSBCU先生! BODY GEOMETRY FITの公認フィットツール「RETÜL」って何ですか?(2017年1月17日)

2019/07/24

フレームサイズ選びで迷えるライダーのみなさんを助ける謎の数値 「スタックとリーチ」を知ろう!

スペシャライズドのSBCU先生こと佐藤が、フレームサイズ選びに重要なスタックとリーチについて解説します。

フレームサイズ選びで迷えるライダーのみなさんを助ける謎の数値   「スタックとリーチ」を知ろう!

こんにちは!SBCU先生の佐藤です。自転車って神秘ですね。シンプルな構造のくせに複雑な工法だったり、最近は電子部品を満載してますし。とくに大変なのは、いかにストレスのないポジションを出すかということではないでしょうか。ポジション出し、フィッティングは自転車とライダーをつなぐ永遠のテーマ。そして、ここからが今日のお題目、適切なフレームサイズ選び、これはフィットを受ける以前に永遠のテーマです。 

●スタックとリーチとは?
SBCU先生はRetül FIT(リトゥール フィット)の伝道師でもあるのですが、実際フレームサイズは自分自身も悩みます。フィッティングを学ぶ過程で、はじめてしっかり理解したのがスタックとリーチという要素。これはいわゆるフレームサイズよりもサイズ選択の基準になる重要な数値なんです。 

現代のフレーム設計のように複雑な形状は、見た目だけではどこが基準点かわかりづらいですし、いわゆるトップチューブのスローピング割合が高いとなおわかりづらくなっています。なので、新たにバイクを買う場合でもフレームを買い替える場合でも、カタログデータのフレームサイズを単純に比較しただけでは、果たして自分にとって適切なサイズなのかはわかりません。それが他社メーカー間の比較であればなお複雑にして奇々怪々であります。 

そこでスタックとリーチの登場です。これはフレーム設計の基準点を結ぶ線分(距離)のこと。ボトムブラケット(BB)というクランクの回転軸芯を起点にした数値です。ボトムブラケットはペダルをこぐ入力部分であると同時に、バイクの重心を司るセンター部分にあたります。 

リーチはBBから引いた垂線からヘッドチューブ上端までの距離を示し、スタックはBBから引いた水平線からヘッドチューブまでを測った距離になります。ライダー目線で言うと、スタックはハンドルの高さ、リーチはハンドルまでの距離と言い換えられるでしょう。実際にはステムやハンドルなどの長さを加味しますが。この2つの長さがわかると、スローピングなどの複雑な形状、基準点がメーカーごとに異なるフレームサイズを当てにせずとも、自分にとって必要なフレームサイズがわかるのです。 

●フレームサイズを考える
たとえば、あるフレームに乗っていて、運動性能を犠牲にするくらいステムやシートポストを長くしても適切なフィッティングが得られない場合、フレームサイズを大きくする必要があります。このように明らかにフレームサイズを大きくしたい場合は選択肢はおのずと決まってきますが、ワンサイズ大きくするほどではないが、いま乗っているフレームに違和感がある場合は、スタックとリーチをWebのカタログ値などから確認してみましょう。 

フレームサイズに不満がなくても、ハンドル位置が下がらない、より上げたいという場合はスタック値を比較するとよいでしょう。スタックが短い場合はハンドル位置を下げることができるので、値が短いモデルが候補になってくるはずです。 

一例として、最初のバイクがRoubaixだった方が、柔軟性の向上や筋肉量の増加といったフィジカルの向上でより低いポジションで走ることが可能になった場合、VengeやTarmacへの乗り換えが考えられます。逆もまた然りで、コラムスペーサーを最大に設定してもハンドルが低いと感じられる場合は、スタックの高い車種に乗り換えることが有効になるでしょう。ただし、車種には好みがありますし、サイズを大きくすると運動性能が損なわれるかもしれない可能性があります。 

●フィッティングの重要性
そこで、大切なのはフィッティングですし、フレームサイズのマッチングです。ここからは宣伝ですが、これらライダーとバイクの快適性を向上させる術(すべ)を体系的なサービスとして持っているのはスペシャライズドだけ。フィッティングはRetül FITがあり、フレームサイズ選定にはMatch(マッチ)を利用いただけます。 
Retül FITについて詳しく>

スペシャライズドの主要バイクである、Tarmac、Venge、Roubaixはそれぞれに特徴のあるフレーム設計や機能を採用しています。そのため、スタック・リーチの基準点がわかりづらいので、下記イラストにまとめてみました。


スタックではRoubaixがいちばん高く、低いのはVengeになります。では、RoubaixでVengeで可能なハンドル位置が再現できないのかというと、鋭角な取り付け角のステムを使えばある程度まで同様のハンドル位置を再現することはできます。

ただし、スタック・リーチの距離には設計思想も表れており、空気抵抗を抑えたいVengeは低くなり、RoubaixはFuture Shockというサスペンションを搭載するスペースの問題で高めの設定です。それぞれのキャラがあってのスタック位置と言い換えることもできるでしょう。 

Retül Matchについて
Retül Match(リトゥール マッチ)では、脚の長さ(黄色い点)をデジタルで計測して、普段のハンドル高さを3択から入力すると、データベースがリーチ/スタックを参照して、最適なフレームサイズをその場で提案してくれます。
Retül Matchについて詳しく>

写真のライダーの場合、柔軟性(緑の円弧)に制約があれば、スタックを高く設定できるように大きめのフレームを選んだほうがよい、ということになります。フレームサイズが大きくなる都合上、リーチも長くなるのでステムは短めになります。ライダーの柔軟性(可動域)は変えることができないので、フレームで調整しますが、ステムがフレームサイズに対して著しく長く/短くなることは、運動性能を損なう可能性があるので、標準サイズか大きく逸脱しないように気をつけることが重要です。

このようにスタック・リーチを知るだけで、フレーム選びの基準が明確になります。フレームサイズ選びで迷ったらスタック・リーチ、判断できないときはフィッティングやサイジングツールを利用してみてください。購入後の後悔をできるだけ減らして、ぴったりの愛車にたどり着ける近道をスペシャライズドがご用意しております!

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