SBCU先生が徹底解説!「S-WORKS ROMIN EVO」

2017/01/18

SBCU先生が徹底解説!「S-WORKS ROMIN EVO」

ボディジオメトリーサドルの祖、ロジャー・ミンコウ博士の名前をもじってRomin(ローミン)と名づけられたこのサドルは、後端が反り返った形状が特徴です。

最軽量サドル

最新モデルである「S-WORKS ROMIN EVO」は重量がポイント。幅143mmのサイズで、スペシャライズドのサドルラインナップでも最も軽い134グラム(カタログ値)を達成しました。実際に手にしてみると「持ってわかる軽さ」を実現していることがわかります。また、バイクに取り付けた際も重いものをお尻の下にぶら下げている感覚がなく、バイクを左右に振るダンシングの際や、重心を低く前にクラウチングした際には、より軽さを体感できるでしょう。

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座面は2種類の素材を採用。後部は進行方向に対してカーボン風のテクスチャーが横に入り、すべりにくい仕上げが施されています。中央のシーティングエリアにはレーザーによるパンチング加工が施され、いわゆるスイートスポットがわかりやすく表現してあります。中央から前端にかけてはマット仕上げの素材を使って、移動のしやすさと滑りづらさを両立しています。

全体を支えるベースとレールはカーボン製で、しなりにくく、長期間の使用にもヘタリが少ない設計となっています。このカーボンベースは、高級スポーツカーの代名詞的メーカーのシートを手がけるイタリアの工場で製作しています。一方でパディング(クッション)はレベル2という指数表示で、中密度のフォーム(発泡素材)を厚めに使い、ベースの硬さを相殺しつつ全体の適切なクッション性を調整しています。

では、実際にどんな座り心地でどんなライダーに向いているのでしょう。カタログの売り文句としては「エアロでアグレッシブな姿勢における長時間のライドでも快適性を持続」とあります。つまり、骨盤が前方に傾いているライダーに有利に働くということです。そして、骨盤の傾きが顕著なため股関節の伸展(ペダルが下死点付近にある)時に出力を得やすいということです。

しっかり骨盤固定タイプ向き?

もう少し噛み砕いてみると、傾けた骨盤をアールの強いサドル後端部に固定するように座り、その位置を保持して走る続けるタイプのライダーに向いているサドルということです。骨盤の角度を変えずに、しかも前後移動が少ないライダー向きともいえるでしょう。また、スピード変化を問わず、シッティングでサドルの深い位置に座りペダリングするタイプのライダー向きともいえます

下死点の最後までパワーをしぼり取れ!

サドル上面から形状を見ると、大腿内側が接触するフレア部分はアールがきつく、股関節が伸展しても内転筋が接触しづらいよう配慮しており、骨盤を寝かした際の出力を最大化しようとする意図が見て取れます。なので、ライダーの股関節の可動域を注意深く考慮する必要があります。

フィットがさらにパフォーマンスを引き出す

また、呼び寸法に対して座面が比較的狭いので、実際に試してみることをおすすめします。ちなみに、SBCU先生・佐藤は骨盤の前傾が可能で、坐骨結節102mmに対してパワーサドルを143幅で使っていますが、ローミンエヴォでは155幅を使っています。また、サドルの取り付け角度も慎重に設定しています。具体的にはボディジオメトリー・フィットの身体評価を基準に、サドルの前後端を結ぶ線が水平になるようセットしています。つまり極端に骨盤は倒せないという証拠でもあるのですが。フィティングによってライダー、製品のポテンシャルを引き出せる、といえそうです。

標準的な取り付け角度は、サドルを横から見て全長を3分割した際に、中央の平らな部分が地面と平行になるようセットします。ただし、登録レース出場の際はUCI規定にある「±3度の許容」を考慮する必要があります。

取り付け調整に手間ひまがかかる一方で、いったんベストな位置がでると大きな力を与えてくれます。たとえば、上り頂上まであと50メートルというような局面で、シッティングのまま、変速抜きにギア1枚分を踏み込めるのです。骨盤と股関節の可動域がサドルとマッチした際の気持ちのいいペダリング感、股関節が踊るような感覚は得がたいものです。

マッチできる身体特性は前述のとおりですが、(あくまで個人の主観ですが)脚質としてはヒルクライマーやルーラー向きといえそうです。そして、ぜひボディジオメトリー・フィット実施店や坐骨幅を測定できる店舗へご相談いただくことがサドル選びの近道です。

(SBCU 佐藤 修平)

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関連記事:
教えてSBCU先生!「BODY GEOMETRY FIT」ってそもそも何ですか?(2017年1月11日)
SBCU先生が検証!「S-WORKS 6 XC MTB SHOES」(2016年11月16日)

2017/01/18

SBCU先生が徹底解説!「S-WORKS ROMIN EVO」

ボディジオメトリーサドルの祖、ロジャー・ミンコウ博士の名前をもじってRomin(ローミン)と名づけられたこのサドルは、後端が反り返った形状が特徴です。

SBCU先生が徹底解説!「S-WORKS ROMIN EVO」

最軽量サドル

最新モデルである「S-WORKS ROMIN EVO」は重量がポイント。幅143mmのサイズで、スペシャライズドのサドルラインナップでも最も軽い134グラム(カタログ値)を達成しました。実際に手にしてみると「持ってわかる軽さ」を実現していることがわかります。また、バイクに取り付けた際も重いものをお尻の下にぶら下げている感覚がなく、バイクを左右に振るダンシングの際や、重心を低く前にクラウチングした際には、より軽さを体感できるでしょう。

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座面は2種類の素材を採用。後部は進行方向に対してカーボン風のテクスチャーが横に入り、すべりにくい仕上げが施されています。中央のシーティングエリアにはレーザーによるパンチング加工が施され、いわゆるスイートスポットがわかりやすく表現してあります。中央から前端にかけてはマット仕上げの素材を使って、移動のしやすさと滑りづらさを両立しています。

全体を支えるベースとレールはカーボン製で、しなりにくく、長期間の使用にもヘタリが少ない設計となっています。このカーボンベースは、高級スポーツカーの代名詞的メーカーのシートを手がけるイタリアの工場で製作しています。一方でパディング(クッション)はレベル2という指数表示で、中密度のフォーム(発泡素材)を厚めに使い、ベースの硬さを相殺しつつ全体の適切なクッション性を調整しています。

では、実際にどんな座り心地でどんなライダーに向いているのでしょう。カタログの売り文句としては「エアロでアグレッシブな姿勢における長時間のライドでも快適性を持続」とあります。つまり、骨盤が前方に傾いているライダーに有利に働くということです。そして、骨盤の傾きが顕著なため股関節の伸展(ペダルが下死点付近にある)時に出力を得やすいということです。

しっかり骨盤固定タイプ向き?

もう少し噛み砕いてみると、傾けた骨盤をアールの強いサドル後端部に固定するように座り、その位置を保持して走る続けるタイプのライダーに向いているサドルということです。骨盤の角度を変えずに、しかも前後移動が少ないライダー向きともいえるでしょう。また、スピード変化を問わず、シッティングでサドルの深い位置に座りペダリングするタイプのライダー向きともいえます

下死点の最後までパワーをしぼり取れ!

サドル上面から形状を見ると、大腿内側が接触するフレア部分はアールがきつく、股関節が伸展しても内転筋が接触しづらいよう配慮しており、骨盤を寝かした際の出力を最大化しようとする意図が見て取れます。なので、ライダーの股関節の可動域を注意深く考慮する必要があります。

フィットがさらにパフォーマンスを引き出す

また、呼び寸法に対して座面が比較的狭いので、実際に試してみることをおすすめします。ちなみに、SBCU先生・佐藤は骨盤の前傾が可能で、坐骨結節102mmに対してパワーサドルを143幅で使っていますが、ローミンエヴォでは155幅を使っています。また、サドルの取り付け角度も慎重に設定しています。具体的にはボディジオメトリー・フィットの身体評価を基準に、サドルの前後端を結ぶ線が水平になるようセットしています。つまり極端に骨盤は倒せないという証拠でもあるのですが。フィティングによってライダー、製品のポテンシャルを引き出せる、といえそうです。

標準的な取り付け角度は、サドルを横から見て全長を3分割した際に、中央の平らな部分が地面と平行になるようセットします。ただし、登録レース出場の際はUCI規定にある「±3度の許容」を考慮する必要があります。

取り付け調整に手間ひまがかかる一方で、いったんベストな位置がでると大きな力を与えてくれます。たとえば、上り頂上まであと50メートルというような局面で、シッティングのまま、変速抜きにギア1枚分を踏み込めるのです。骨盤と股関節の可動域がサドルとマッチした際の気持ちのいいペダリング感、股関節が踊るような感覚は得がたいものです。

マッチできる身体特性は前述のとおりですが、(あくまで個人の主観ですが)脚質としてはヒルクライマーやルーラー向きといえそうです。そして、ぜひボディジオメトリー・フィット実施店や坐骨幅を測定できる店舗へご相談いただくことがサドル選びの近道です。

(SBCU 佐藤 修平)

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