教えてSBCU先生!「BODY GEOMETRY」製のサドルって何が違うの?

2017/01/25

教えてSBCU先生!「BODY GEOMETRY」製のサドルって何が違うの?

スペシャライズドの「BODY GEOMETRY」製サドルって、どんなもの?ライダーにどんなメリットがあるの?SBCU先生に聞いてみた!

スペシャライズドのプロダクトやサービス、そのいたるところで「Body Geometry(ボディージオメトリー)」という言葉を目にします。前回、前々回でお伝えした「Body Geometry FIT」もそのひとつ。そして今回は「Body Geometry Products」に目を向けて見たいと思います。引き続き、スペシャライズドの知識の泉「SBCU先生」こと渡辺孝二(わたなべ・こうじ)さんにお話を伺います。

SBCUとは?>>

(前前回)BODY GEOMETRY FITとは?>>

  (前回) RETULとは?>>

人間工学に基づいた「BODY GEOMETRY PRODUCTS」

過去2回の記事で「Body Geometry FIT」についてお話を伺いましたが、スペシャライズドには「Body Geometry Products」と銘打った製品群がありますね。どれも人間の体に直接触れるものばかりです。これは、どういったものですか?

「以前にBody Geometry FITについてお話しした際(前々回の記事をご参照ください)、人間の体に自転車を合わせるというのがフィッティングですから、そのためには人間の体を科学する必要がある――ということをお伝えしました。Body Geometryは、医師とともに人間工学に基づいて設計されたシステムであり、フィットと製品を関連づけているのが特徴なんです」

なるほど、Body Geometryという大きな考え方、システムがあって、それにのっとった、人間工学に基づいた製品というわけですね。

「合わないサドル」を使うことのデメリット

では今回はとっかかりとして、サドルについて伺いますね。

よく、サドルが「合う/合わない」などと言いますが、合わないサドルを使った場合の症状としては、どんなものがあるのでしょうか。

「スポーツバイクのサドルを選ぶ上で重要なことは、骨盤が安定することです。骨盤が安定しないことには、ライダーはパフォーマンスを発揮することができません。合わないサドルを使う、つまり骨盤が安定しない状態ですと、姿勢が不安定になり力を発揮できないばかりか、余分な摩擦や負荷がかかり、体のどこかが痛みを感じるようになるわけです。もちろんサドルだけではなく、フィッティングも重要であることは言うまでもありません。サドルが高すぎたり、低すぎたりしては、やはり力を発揮することはできませんから」

BODY GEOMETRY サドルがライダーに提供するメリット

そのような課題に対して、スペシャライズドのBody Geometry サドルはメリットを提供してくれるのですか?

「人間工学的な設計を行い、科学的に検証し、それらをライダーの利益として提供すること――これを実現しているのが、Body Geometry サドルです。骨盤の広さに応じた幅、そして乗り方に応じた形状の選択肢を用意し、理想的なサドルの機能を提供することで、ライダーのパフォーマンスを向上させます」

「実は、サドルの機能を実現することでパフォーマンスを上げるという考え方は、Body Geometry サドルにはあまりなかったものなんです」

え? どうしてですか? ロードバイクでお尻や股間が痛いといった悩みを抱えている人は、今も昔もいると思うのですが。

「サイクルロードレースで活躍するプロ選手などは、ある意味特殊で、体力レベルの高い人たちですよね。彼らは多少痛くてもガマンできてしまうんです。もちろん、プロが使っているサドルも“いいモノ”なわけですが、合っているかどうかは重要視されていませんでした。サドルが合わなければ慣れろ!という世界だったわけです。しかし、サイクリングが一般の人も楽しめるスポーツとして普及すると“慣れろ”ではダメで、快適で楽しく乗れるサドルが必要になりました」

それだけ、サイクリングが世界的にスポーツとして普及してきたということでもあるわけですね。

「いちばん最初に求められたのは、男性のED対策ですね。サイクリストがEDになる可能性は、それ以外の人よりも高いことがわかってきた。それが引き金になったのは事実です」

うん、そりゃ切実だわ。

BODY GEOMETRYサドルの特徴は?

ではBody Geometryサドルの製品について具体的にお伺いしたいのですが、特徴はどんなところにありますか? パッと見てすぐにわかるのは、やはりサドルに設けられた溝ですよね。

「最初はひとつのモデルから始まったBody Geometryサドルも、その後いろいろと種類が増えてきました。先ほどもお話ししたようにED対策からスタートしていますので、確かに溝は特徴のひとつですね。陰部が恥骨とサドルのノーズに圧迫され、血流が妨げられて細胞が弱ります。加齢に応じて細胞の回復が追いつかなくなるので、EDになる可能性が高くなります。ですから、血流の妨げを軽減させるために溝が設けられているのです」

溝がついたり穴が開いたりしたサドル、まだそれほど種類がなかった頃はインパクトが大きかったですよね。そして今では、いろいろと種類が増えてきたと。

「サイクリングがスポーツとして普及することで、個々のライディングスタイルに合わせるように、Body Geometryサドルの種類も増えました。ただ、スペシャライズドは競技に使われることを考慮しているので、UCI規定にのっとっているのは特徴のひとつです」

今ここに、Body Geometryサドルのひとつである「Power Expert(パワー エキスパート)」を持ってきていただきましたが、これもなかなか特徴の多そうなサドルですね。

「トライアスロン用に開発されたSitero(シテロ)というサドルがあります。Siteroはエアロポジションが取れるように、前後に短い形状をしているのが特徴です。そのSiteroに、骨盤を立てて乗ることができるエリアを設けたのがPowerです。骨盤を傾けた姿勢でも立てた姿勢でも、どちらにも対応できるサドルです」

SITEROをチェック>>

POWERをチェック>>

なるほど、エアロロードにぴったりですね。ふつう、エアロポジションだけで乗るということはありえないわけですし。

「そのとおりなんです。一般のライダーの場合はエアロポジションだけということはなくて、通常のポジションもエアロポジションも両方のシチュエーションがあります。そういったニーズがまずあって、それに応えるために、Body Geometryの考えに基づいて最高の技術で開発・製造したのがPowerです」

ライダーニーズに焦点を当てて、高度な技術力で設計する――これは、すべてのスペシャライズド製品に共通するものですね。

次回は、サドルの選び方、そしてサドルと人間の体の間に挟まっているアレについてもお話を伺います。

メンズロードサドルをチェック>>

ウィメンズロードサドルをチェック>>

【筆者紹介】:須貝弦
万年ビギナー状態だが、それでも自転車で地元の里山をめぐることを心のヨリドコロとするフリーライター。年に1度だけ、レースにも出ます。

関連記事:

SBCU先生が徹底解説!「S-WORKS ROMIN EVO」(2017年1月18日)
新人モモヨのスペシャライズ道〜サドル編・前編〜 (2015年9月8日)

2017/01/25

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スペシャライズドの「BODY GEOMETRY」製サドルって、どんなもの?ライダーにどんなメリットがあるの?SBCU先生に聞いてみた!

教えてSBCU先生!「BODY GEOMETRY」製のサドルって何が違うの?

スペシャライズドのプロダクトやサービス、そのいたるところで「Body Geometry(ボディージオメトリー)」という言葉を目にします。前回、前々回でお伝えした「Body Geometry FIT」もそのひとつ。そして今回は「Body Geometry Products」に目を向けて見たいと思います。引き続き、スペシャライズドの知識の泉「SBCU先生」こと渡辺孝二(わたなべ・こうじ)さんにお話を伺います。

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(前前回)BODY GEOMETRY FITとは?>>

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人間工学に基づいた「BODY GEOMETRY PRODUCTS」

過去2回の記事で「Body Geometry FIT」についてお話を伺いましたが、スペシャライズドには「Body Geometry Products」と銘打った製品群がありますね。どれも人間の体に直接触れるものばかりです。これは、どういったものですか?

「以前にBody Geometry FITについてお話しした際(前々回の記事をご参照ください)、人間の体に自転車を合わせるというのがフィッティングですから、そのためには人間の体を科学する必要がある――ということをお伝えしました。Body Geometryは、医師とともに人間工学に基づいて設計されたシステムであり、フィットと製品を関連づけているのが特徴なんです」

なるほど、Body Geometryという大きな考え方、システムがあって、それにのっとった、人間工学に基づいた製品というわけですね。

「合わないサドル」を使うことのデメリット

では今回はとっかかりとして、サドルについて伺いますね。

よく、サドルが「合う/合わない」などと言いますが、合わないサドルを使った場合の症状としては、どんなものがあるのでしょうか。

「スポーツバイクのサドルを選ぶ上で重要なことは、骨盤が安定することです。骨盤が安定しないことには、ライダーはパフォーマンスを発揮することができません。合わないサドルを使う、つまり骨盤が安定しない状態ですと、姿勢が不安定になり力を発揮できないばかりか、余分な摩擦や負荷がかかり、体のどこかが痛みを感じるようになるわけです。もちろんサドルだけではなく、フィッティングも重要であることは言うまでもありません。サドルが高すぎたり、低すぎたりしては、やはり力を発揮することはできませんから」

BODY GEOMETRY サドルがライダーに提供するメリット

そのような課題に対して、スペシャライズドのBody Geometry サドルはメリットを提供してくれるのですか?

「人間工学的な設計を行い、科学的に検証し、それらをライダーの利益として提供すること――これを実現しているのが、Body Geometry サドルです。骨盤の広さに応じた幅、そして乗り方に応じた形状の選択肢を用意し、理想的なサドルの機能を提供することで、ライダーのパフォーマンスを向上させます」

「実は、サドルの機能を実現することでパフォーマンスを上げるという考え方は、Body Geometry サドルにはあまりなかったものなんです」

え? どうしてですか? ロードバイクでお尻や股間が痛いといった悩みを抱えている人は、今も昔もいると思うのですが。

「サイクルロードレースで活躍するプロ選手などは、ある意味特殊で、体力レベルの高い人たちですよね。彼らは多少痛くてもガマンできてしまうんです。もちろん、プロが使っているサドルも“いいモノ”なわけですが、合っているかどうかは重要視されていませんでした。サドルが合わなければ慣れろ!という世界だったわけです。しかし、サイクリングが一般の人も楽しめるスポーツとして普及すると“慣れろ”ではダメで、快適で楽しく乗れるサドルが必要になりました」

それだけ、サイクリングが世界的にスポーツとして普及してきたということでもあるわけですね。

「いちばん最初に求められたのは、男性のED対策ですね。サイクリストがEDになる可能性は、それ以外の人よりも高いことがわかってきた。それが引き金になったのは事実です」

うん、そりゃ切実だわ。

BODY GEOMETRYサドルの特徴は?

ではBody Geometryサドルの製品について具体的にお伺いしたいのですが、特徴はどんなところにありますか? パッと見てすぐにわかるのは、やはりサドルに設けられた溝ですよね。

「最初はひとつのモデルから始まったBody Geometryサドルも、その後いろいろと種類が増えてきました。先ほどもお話ししたようにED対策からスタートしていますので、確かに溝は特徴のひとつですね。陰部が恥骨とサドルのノーズに圧迫され、血流が妨げられて細胞が弱ります。加齢に応じて細胞の回復が追いつかなくなるので、EDになる可能性が高くなります。ですから、血流の妨げを軽減させるために溝が設けられているのです」

溝がついたり穴が開いたりしたサドル、まだそれほど種類がなかった頃はインパクトが大きかったですよね。そして今では、いろいろと種類が増えてきたと。

「サイクリングがスポーツとして普及することで、個々のライディングスタイルに合わせるように、Body Geometryサドルの種類も増えました。ただ、スペシャライズドは競技に使われることを考慮しているので、UCI規定にのっとっているのは特徴のひとつです」

今ここに、Body Geometryサドルのひとつである「Power Expert(パワー エキスパート)」を持ってきていただきましたが、これもなかなか特徴の多そうなサドルですね。

「トライアスロン用に開発されたSitero(シテロ)というサドルがあります。Siteroはエアロポジションが取れるように、前後に短い形状をしているのが特徴です。そのSiteroに、骨盤を立てて乗ることができるエリアを設けたのがPowerです。骨盤を傾けた姿勢でも立てた姿勢でも、どちらにも対応できるサドルです」

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POWERをチェック>>

なるほど、エアロロードにぴったりですね。ふつう、エアロポジションだけで乗るということはありえないわけですし。

「そのとおりなんです。一般のライダーの場合はエアロポジションだけということはなくて、通常のポジションもエアロポジションも両方のシチュエーションがあります。そういったニーズがまずあって、それに応えるために、Body Geometryの考えに基づいて最高の技術で開発・製造したのがPowerです」

ライダーニーズに焦点を当てて、高度な技術力で設計する――これは、すべてのスペシャライズド製品に共通するものですね。

次回は、サドルの選び方、そしてサドルと人間の体の間に挟まっているアレについてもお話を伺います。

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【筆者紹介】:須貝弦
万年ビギナー状態だが、それでも自転車で地元の里山をめぐることを心のヨリドコロとするフリーライター。年に1度だけ、レースにも出ます。

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