スペシャライズド・ジャパン代表 小松のIronman参戦記 in Philippins

2018/07/24

スペシャライズド・ジャパン代表 小松のIronman参戦記 in Philippins

今年初レースの舞台はフィリピン!
朦朧とする暑さの中、小松の脳裏によぎったこととは。。。
灼熱のレースをご報告します。

「当機はニノイ・アキノ国際空港に到着しました。現地の天候は晴れ、気温は摂氏35度でございます。」
機内アナウンスを聞き絶望感にかられた。気持ちのいい新緑の日本から酷暑のフィリピンの地に。湿気もすごく高いのだろう。多くのアスリートがなんでこのレースを選んでしまったのかと、自責の念にかられているかもしれない。

今年のIronman世界選手権は第40回大会となる記念の大会だ。予選会にはフィリピン・スービックで行われるIronmanを選んだ。理由は欧米から遠いため欧米の強いアスリートの参加が少ないことが予想できること、自分にとっては涼しい地で行われるスピードレースよりも酷暑の地で行われるサバイバルレースのほうが、勝てる可能性が高いことの2つ。世界選手権出場には、どこで勝ち上がるかも重要な戦略である。Ironman Philippinesにおける世界戦のスロット数は30、年代別で2位にならなければいけない。出走リストをみると僕の年代は120名ほどの出場、AWA(昨年度上位入賞者)のバッチをもつ欧米人が20名ほど。厳しい競争だ。

金曜日にバイクの試走、かんかん照り。ガーミンによると37度。Swimコースを試泳したが、ぬるいお風呂に入っているようだ。レース戦略はただ2つ、「ゆっくり」と「水分補給をこまめに」だ。レース当日の天気予報は曇り、時々スコール、体感温度は33度とでていた。雨が降ることだけを祈る。

Swimは申告タイム順のローリングスタート。スービック湾のリゾートホテル前の静かな海1周1.9Kmを2周回するコース。私は2番目に早いグループの先頭でスタート。同じ泳力の人と泳ぐと非常に楽だ。時折、タイムを早めに申告した非常に遅い第1グループの泳者とぶつかる以外ストレスはない。とにかくゆっくり泳ぐ。1周回終了時、水を1杯飲みそのまま泳ごうとしたが、思い直してもう1杯。雲がちょっと出ているが、早朝なのに太陽光線が熱い。気持ちよく泳ぎ、Swimは1:06:59で終了。

Bikeは一部高速道路区間を2周回する180KM。コース情報によると獲得標高は2500Mあるアップダウンの激しいコースとのこと。Konaに匹敵する厳しいバイクコースと思われた。

実際に走ってみて、時折現れるアップダウン、熱と湿気、非常に退屈な景色(Konaは周りは溶岩、スービックは田圃)、Konaの前哨戦だ。20分おきに水分と補給食をとる。暑い、本当に暑い、体が持つかなと心配になる。1回目の折り返し後暫くすると前方に雨雲が見える。雨だー。本当に天の恵みとはこのこと。東南アジアのスコールだからいわゆる暴風雨だ。ただ、ほてった体にこれほど効くものはないし、折れそうな心も持ち直してきた。強風にはまいったが、酷暑と暴風雨どちらがいい?と聞かれたら間違いなく暴風雨がいいと応えるだろう。

残り30Kmで雨がやみ再び酷暑の地に。Bike区間の半分以上雨に打たれていたし、補給も100%うまくいったので体調はすこぶる良い。バイク終了直前に妻が「Topだよ〜、2位と6分差」と叫ぶ。Bikeコースで私の年代の選手を全く見かけなかったので、Topだろうとは思っていたが、今までになく余裕を持って5:34:57でBike finish。

ランは大会会場から空港まで2周回する、日陰がまったくない概ね平坦コース。妻が2位はゼッケン○○〇番、3位が○○〇番と教えてくれた。折り返し地点で彼らに会うことが出来るので、レースを自分で支配できる。最初の1KMを4:39で走る。おい!速すぎだ、スピードダウンだと脳が告げる。最初の5KMは24:06。概ねキロ5分10秒前後に落ち着いてきた。

10Kmの地点で二番手とすれ違う。彼は約3KM後方だ、つまり16分差に広がった。彼の足取りは鈍く、これは勝ったと確信した。三番手ともすれ違う。こちらのほうがまだ足取りは良いが、5KMは離れているので大丈夫だろう。ほぼ世界選手権出場をものにした安堵感と、あまり練習できなかったこの6ヶ月間のことを思い、よくここまで来ることが出来なたと感慨にふけりながら前に進む。

2017年 小松 亮 KONAのレースレポートはこちら>


ラン開始5〜6km地点は快走。。。

恐怖は突然やってくるのか? 13Km地点を快走中、いきなり脳からやばい、やばいと信号が走る。数秒後目の前が真っ白になり立ち止まる。手をひざに置き、何が起きたか自問する。熱中症だ。Konaは目前だ、止まるな!一瞬逡巡したが自分のエゴで家族や職場に迷惑をかけるわけにはいかない、すぐリタイヤすることに決めた。5KM先には宿泊しているホテルもあるので、そこまでジョグで行ってリタイヤすることにした。応援中の妻に会ったときリタイヤすることを告げた。「え!?まだ断然トップだよ、走れるんじゃないの?」と言われたがあと25Km走って無傷でいられる保証はない。マーシャルにリタイヤを告げ計測チップを返した。最初の5Kmは飛ばしすぎたが、それ以降は「ゆっくり」と「水分補給はこまめに」の戦略通り。今は無事に帰国し元気にこのレポート書いている。公式記録はDNF(Did not finish)。

But this is also a triathlon and life.

++++++++++++++++

Ironman Philippinsで使用した機材はこちら
バイク SHIV>
ヘルメット SW EVADEU>
シューズ SW TRIVENT>
サドル SITERO>
ホイール ROVAL 64>

関連記事:
『スペシャライズド・トライアスロンチャレンジ』 STC第1期生募集!!(2018月6月13日)
アンバサダー松葉桂二さんによる『セブ島 エクステラアジア太平洋選手権』レポート(2018年6月13日)

2018/07/24

スペシャライズド・ジャパン代表 小松のIronman参戦記 in Philippins

今年初レースの舞台はフィリピン!
朦朧とする暑さの中、小松の脳裏によぎったこととは。。。
灼熱のレースをご報告します。

スペシャライズド・ジャパン代表 小松のIronman参戦記 in Philippins

「当機はニノイ・アキノ国際空港に到着しました。現地の天候は晴れ、気温は摂氏35度でございます。」
機内アナウンスを聞き絶望感にかられた。気持ちのいい新緑の日本から酷暑のフィリピンの地に。湿気もすごく高いのだろう。多くのアスリートがなんでこのレースを選んでしまったのかと、自責の念にかられているかもしれない。

今年のIronman世界選手権は第40回大会となる記念の大会だ。予選会にはフィリピン・スービックで行われるIronmanを選んだ。理由は欧米から遠いため欧米の強いアスリートの参加が少ないことが予想できること、自分にとっては涼しい地で行われるスピードレースよりも酷暑の地で行われるサバイバルレースのほうが、勝てる可能性が高いことの2つ。世界選手権出場には、どこで勝ち上がるかも重要な戦略である。Ironman Philippinesにおける世界戦のスロット数は30、年代別で2位にならなければいけない。出走リストをみると僕の年代は120名ほどの出場、AWA(昨年度上位入賞者)のバッチをもつ欧米人が20名ほど。厳しい競争だ。

金曜日にバイクの試走、かんかん照り。ガーミンによると37度。Swimコースを試泳したが、ぬるいお風呂に入っているようだ。レース戦略はただ2つ、「ゆっくり」と「水分補給をこまめに」だ。レース当日の天気予報は曇り、時々スコール、体感温度は33度とでていた。雨が降ることだけを祈る。

Swimは申告タイム順のローリングスタート。スービック湾のリゾートホテル前の静かな海1周1.9Kmを2周回するコース。私は2番目に早いグループの先頭でスタート。同じ泳力の人と泳ぐと非常に楽だ。時折、タイムを早めに申告した非常に遅い第1グループの泳者とぶつかる以外ストレスはない。とにかくゆっくり泳ぐ。1周回終了時、水を1杯飲みそのまま泳ごうとしたが、思い直してもう1杯。雲がちょっと出ているが、早朝なのに太陽光線が熱い。気持ちよく泳ぎ、Swimは1:06:59で終了。

Bikeは一部高速道路区間を2周回する180KM。コース情報によると獲得標高は2500Mあるアップダウンの激しいコースとのこと。Konaに匹敵する厳しいバイクコースと思われた。

実際に走ってみて、時折現れるアップダウン、熱と湿気、非常に退屈な景色(Konaは周りは溶岩、スービックは田圃)、Konaの前哨戦だ。20分おきに水分と補給食をとる。暑い、本当に暑い、体が持つかなと心配になる。1回目の折り返し後暫くすると前方に雨雲が見える。雨だー。本当に天の恵みとはこのこと。東南アジアのスコールだからいわゆる暴風雨だ。ただ、ほてった体にこれほど効くものはないし、折れそうな心も持ち直してきた。強風にはまいったが、酷暑と暴風雨どちらがいい?と聞かれたら間違いなく暴風雨がいいと応えるだろう。

残り30Kmで雨がやみ再び酷暑の地に。Bike区間の半分以上雨に打たれていたし、補給も100%うまくいったので体調はすこぶる良い。バイク終了直前に妻が「Topだよ〜、2位と6分差」と叫ぶ。Bikeコースで私の年代の選手を全く見かけなかったので、Topだろうとは思っていたが、今までになく余裕を持って5:34:57でBike finish。

ランは大会会場から空港まで2周回する、日陰がまったくない概ね平坦コース。妻が2位はゼッケン○○〇番、3位が○○〇番と教えてくれた。折り返し地点で彼らに会うことが出来るので、レースを自分で支配できる。最初の1KMを4:39で走る。おい!速すぎだ、スピードダウンだと脳が告げる。最初の5KMは24:06。概ねキロ5分10秒前後に落ち着いてきた。

10Kmの地点で二番手とすれ違う。彼は約3KM後方だ、つまり16分差に広がった。彼の足取りは鈍く、これは勝ったと確信した。三番手ともすれ違う。こちらのほうがまだ足取りは良いが、5KMは離れているので大丈夫だろう。ほぼ世界選手権出場をものにした安堵感と、あまり練習できなかったこの6ヶ月間のことを思い、よくここまで来ることが出来なたと感慨にふけりながら前に進む。

2017年 小松 亮 KONAのレースレポートはこちら>


ラン開始5〜6km地点は快走。。。

恐怖は突然やってくるのか? 13Km地点を快走中、いきなり脳からやばい、やばいと信号が走る。数秒後目の前が真っ白になり立ち止まる。手をひざに置き、何が起きたか自問する。熱中症だ。Konaは目前だ、止まるな!一瞬逡巡したが自分のエゴで家族や職場に迷惑をかけるわけにはいかない、すぐリタイヤすることに決めた。5KM先には宿泊しているホテルもあるので、そこまでジョグで行ってリタイヤすることにした。応援中の妻に会ったときリタイヤすることを告げた。「え!?まだ断然トップだよ、走れるんじゃないの?」と言われたがあと25Km走って無傷でいられる保証はない。マーシャルにリタイヤを告げ計測チップを返した。最初の5Kmは飛ばしすぎたが、それ以降は「ゆっくり」と「水分補給はこまめに」の戦略通り。今は無事に帰国し元気にこのレポート書いている。公式記録はDNF(Did not finish)。

But this is also a triathlon and life.

++++++++++++++++

Ironman Philippinsで使用した機材はこちら
バイク SHIV>
ヘルメット SW EVADEU>
シューズ SW TRIVENT>
サドル SITERO>
ホイール ROVAL 64>

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