2019.06.06

女性トライアスリートも試す価値あり。WOMEN’S POWER SADDLE WITH MIMIC

極めてプライベートな“女子サドル問題”の答え。
トライアスリートにも最適な女性用サドル『ウィメンズPowerサドル』

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バイク乗り女子にとって、サドル問題というのは、いろんな意味でデリケート。
初めてロードバイクでロングライドに出かけた時のあの痛みは、私の中でなかばトラウマとなってしばらく尾を引いたものです。それをなんとか克服しようと、ジェル入りサドルカバーなる全然スポーティーじゃないアイテムにまで手を出して試行錯誤したこともあります。ロードバイクで風を切る爽快感、ロングライドの達成感といったポジティブな体験に勝るとも劣らないレベルで苦しめられる股間の痛みとしびれ。ただ、場所が場所だけに、どこがどう痛いとか、サドルのどの部分がどこにあたるとか、なかなか具体的なことをあけっぴろげに口にできないのが辛いところ。

これが例えばランニングシューズだったら、「足の小指の外側がシューズの補強パーツに当たって擦れる」だの、「かかと部分の形状が自分の足に合ってない」だの、まあ、いろいろと言葉で具体的に問題点を指摘できるし、その分解決策への到達も早いわけなのですが、サドル痛というものを分解して説明するための語彙は、微妙に使いづらかったりもします。

トライアスロンバイクに乗り替えて、エアロポジションをとるようになると、サドル問題はさらに深刻になっていきます。前傾姿勢によって当たる箇所、擦れる箇所、それぞれのポイントにかかる圧などが大きく変わってくるからです。

ここで、サドルによる痛みについて、ちょっとだけ整理しておきたいと思います。かなり大雑把に分けると2つに分類できます。そのひとつは擦れ。これは、皮膚の損傷によるものなので、発生してしまったら耐えていても快方には向かわないし、いずれ慣れるという種類のものでもありません。つまり、擦れは極力起こらないようにするのが正解。

もうひとつは、筋肉がサドルと骨盤の骨という2つの硬いものに挟まれて起こる圧痛。こちらは実は徐々に慣れることができる種類のものです。

「乗っているうちに痛くなくなるから、ガマンしてもうちょっと乗れ」という先輩バイク乗りのアドバイスは、半分だけは合っていたということになります。実際はこの2つが同時に起こっている場合がほとんどだと思いますが、擦れはサドルの形状で、また圧痛はサドルの素材によってかなり軽減できるはずです。

さて、前置きが長くなりましたが本題のWomen's Power Saddle With MIMICについて。
そもそも「パワーサドル」とは、前傾姿勢になってもパワーを効率的にペダルに伝えるために開発されたもので、ノーズ部分がカットされ前後長が従来のサドルよりも大幅に短くなっています。当然、前傾した時のその部分の圧迫感は解消されます。エアロポジションをとることが圧倒的に多いトライアスリートにとって、これは福音以外の何者でもありません。

そんなトライアスロンにも向いている形状に、乗り心地や快適性を高めるMIMICテクノロジーを組み合わせ、女性向けに開発したのがこのサドル。硬さや反発性の違う4種類のクッション素材を随所に組み合わせ、女性ライダーのサドル痛に対する最適解を求めています。なんでも、23名の女性ライダーをモニターし、200箇所のプレッシャーマップを作成したうえで、製品を開発。その後、さらに別の9名の女性モニターを使ってテストし、その快適性が充分であることを担保した、とのこと。つまり、「痛い」や「つらい」を真面目にデータ化し、それに対する最大公約数的答えを導き出してつくられたのがこのWomen's Power Saddle With MIMICなのです。

今回私は、スペシャライズド銀座店でフィッティングを受け、Women's Power Expert Saddleを装着してもらった自前のトライアスロンバイクで、エアロポジションで思い切り飛ばすことを目的に荒川を60kmほど走ってみることにしました。

最初にまたがってみた感触としては、スポーツ用サドルらしからぬソフトな当たりが印象的でした。ソフトと言ってもふわふわしているのではなく、押したらゆっくりと戻って来るような、いわゆる固めの低反発枕のような感触です。

また、MIMICには143、155、168mmという3種類の幅が用意されていて、いかなる骨盤サイズでも、坐骨の左右ポイントをしっかり受け止めてくれます。実はこの、サドルとの接点となる坐骨の2点がきちんと乗せられるかどうかというのは、圧を分散するためには非常に重要なポイント。MIMICはそれを熟知しているからこその3サイズ展開なのです。

ノーマルな姿勢、つまりエアロポジションではない姿勢で乗ると、ノーズ部分の短さに多少の心もとなさ(またがるものがない!)も感じますが、いざエアロポジションでペダリングしてみるとそれが一転快適さに変わります。上半身を前に倒し、股関節を屈曲させた状態で脚を動かすエアロポジションは、脚をスムーズに回すことが難しいのですが、脚の動きを妨げるサドル前方がカットされているので、股関節が自由。ハイケイデンスで軽快にクルクル回すペダリングでよりそれが実感できます。

また、恥骨部分にあたるものがないため、思い切り前傾姿勢をとりながら、ペダルにパワーをかけることも可能。さらには、エアロポジションから通常ポジションに戻って少し休憩モードになる時も、お尻をサドルにしっかり乗せて坐骨の2点で体重を支えられる幅広のウィング形状は、圧倒的に快適で安心感もあります。ロングライドはもちろん、アイアンマンなどライド時間がとにかく長いロングのトライアスロンでも大きな恩恵をもたらしてくれそうです。

Women's Power Saddle With MIMICは、サドル痛という極めてプライベートな問題に、正面から向き合い、しっかりとしたリサーチを行ったうえで世に出た真面目なサドル。快適性とパフォーマンスの両方を求める女性トライアスリートのみなさん、一度試す価値はありですぞ。

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MIMICテクノロジーを採用したウィメンズPowerサドルを試せる店舗はこちら

都道府県 店舗名 電話番号
宮城県 BRENDA 022-779-5201
埼玉県 スポーツバイクファクトリー北浦和スズキ 048-883-7077
東京都 スペシャライズド銀座 03-6263-2405
東京都 スペシャライズド新宿 03-5332-5900
神奈川県 SBC 厚木店 046-294-5855
愛知県 カミハギサイクル FIT&RIDE STORE 0568-28-1350
大阪府 ラビットストリート 江坂店 06-6330-1189
福岡県 ZING ZING FUKUOKA IWAI 092-532-3150

ウィメンズPOWERサドルの日本展開モデルは2種類ご用意しています!
ウィメンズPowerサドルには143、155、168mm幅が用意され、日本では以下の2種類のグレードの展開があります。
  • S-Works ‒ カーボンレールとカーボンベース(サイズ:143・155、カラー:Black)

  • Expert ‒ 中空チタンレールとナイロン/カーボンベース( サイズ:143・155・168、カラー:Black・Acid Lava)


Women's S-Works Power Saddle ブラック


Women's Power Expert Saddle アシッドラヴァ


Women's Power Expert Saddle ブラック


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筆者紹介:東海林美佳
一般女性誌からスポーツ誌まで幅広いジャンルで活躍するエディター&ライター。アイアンマンハワイをはじめ、海外レース、海外選手の取材を多数手がける。記事はこちらから>

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