2019.10.08

アンバサダー松葉桂二さんのオフロード版トライアスロン『エクステラジャパン』出場レポート

XTERRA JAPAN Championship Marunuma(エクステラジャパンチャンピオンシップ丸沼)にアンバサダー松葉桂二さんが出場しました。

破壊力ある60代アスリート! アンバサダー松葉桂二さんの素顔に迫る>

2019年9月14日〜16日、群馬県利根郡片品村丸沼周辺に於いて下記競技種目が開催されました。

●チャンピオンシップ(SWIM:1,200m/MTB:25km/TRAILRUN:10km)
●ライト(SWIM:600m/MTB:15km/TRAILRUN:5km)
●リレー(SWIM:1200m/MTB:25km/TRAILRUN:10km)
●デュアスロン(TRAILRUN:2km/MTB:25km/TRAILRUN:10km)
●キッズ(SWIM:200m/MTB:4km/TRAILRUN:2km)
●トレイルラン(25km)
●トレイルラン(10km)
●e-bike XTERRA(SWIM:400m/MTB:15km/TRAILRUN:2km)

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1996年にハワイ州マウイ島で誕生したエクステラは世界中(40カ国)で成長を続けており国別、地域別にチャンピオンシップがワールドシリーズ化されています。アジア・オセアニア地域のみならず、欧州、北米、南米など世界中で催され、各チャンピオンシップで出場資格を取得した選手はハワイ・マウイ島カパルアで開催されるワールドチャンピオンを目指します。2019年は3月Xterra NZL、4月ITU Cross Triathlon Spain、6月Xterra Switzerlandの出場に続き、9月のXterra Japan Championship Marunumaを楽しみにしていました。と言うのもエクステラ丸沼は、2004〜2013年まで10回開催された後中断しており6年ぶりの大会だったからです。

出場種目:チャンピオンシップ
開催日:2019年9月15日(日)
開催地:群馬県利根郡片品村丸沼周辺
競技距離:スイム1.2km、マウンテンバイク25km、トレイルラン10km
公式サイト:http://www.xterrajapan.com/

【Race/Swim】午前11時、水温21℃、気温23℃、エリートスタート。5分後にチャンピオンシップ158名が一斉スタートしました。オープンウォータースイムは1周600m×2周回の1200mでオリンピックディスタンストライアスロンより短いものの勢いよく入水スタートすると丸沼の洗礼を受けることになります。丸沼には魔物が棲む≠ニ言われていますが、標高1400m準高所の丸沼では慎重に泳がないと酸欠に陥り、息苦しくてペースダウンを余儀なくされた経験が丸沼10回出場中に2回あります。

スイム失敗の経験知を元にウォームアップを入念に行いスタート直後はバトルを避け、吸う、吐くというリズムが乱れない息継ぎで確実に泳ぐため、遠回り覚悟で左端から大外を回りました。後でワークアウトデータを確認すると丸沼スイム時の平均心拍数は163bpm約24分/1.2km km (右上)。平地で同ウエット着用スイム時の平均心拍数は143bpm約22分/1.2km (右下)の違いがありました。オープンウォーターとプールの違いはありますが丸沼の息苦しさは魔物≠フ仕業だったのでしょうか・・。

苦手のスイムを終えトランジションエリアへ向かいますが、頭の中がまだ泳いでいるようでフラフラして真っ直ぐ進めません・・。T1でウエットスーツを脱ぎ、ヘルメット、アイウエア、バイクシューズ、グローブと素早く着替え乗車位置まで押して進みます。
(スイム1200m 24分24秒 45位)


 

【Race/Bike】いろんな国でエクステラやクロストライアスロンに参加していますが丸沼バイクコースは少し特別です。濡れた丸太橋や苔むした倒木越えのある湖畔沿いシングルトラックと標高1620mから落差200mで一気に下る腐葉土積もったダウンヒルセクションでは無理をすると痛い目に遭うリスクが伴います。コースを外れ崖から湖へ転落・・、ディレイラー破損・・、パンクのみならずフレーム折れ等々、テクニカル度もワールドクラスです。初参加のアスリートには想像を超える過酷さだったかも知れませんが、全く乗れないかと言うとそうでもありません。パワー系ライダーはペンション村から約5km続くジープトラックの上りでタイムを稼いでいます。技術系ライダーならマッドセクションや木根で滑るシングルトラックをアドバンテージとすることができます。

前夜に雨が降ったとは言えコースは高難度と言うより丸沼らしいコンディションでした。「難しかった・・乗れなかった・・」の嘆きも聞きましたが日光国立公園のフリーライド≠ニ考えバイクの押し、担ぎを前提に楽しみながら走りました。傾斜がきつく滑りやすい路面凹凸にもフルサスS-WORKS EPIC MEN CARBON SRAM 29は作動に調和があり的確に反応、2桁ビブNoのエリート選手3人パスを含めSwim45位からBike8位へJump upしてT2へ進みました。
(マウンテンバイク25km 2時間2分33秒 8位)

S-WORKS EPIC MENをチェック>

 
【Race/Run】高原の冷涼な空気と応援に助けられバイクからトレランへシフトしてもカラダは動きます。前半の湖畔岩場はボディバランスが必要ですが、蹴らない、飛ばない、を心がけ激坂上りは立木やロープを掴むなど腕のチカラを使って脚を残す作戦で進みます。後半の下り気味フラットロードは踵着地でブレーキを掛けないよう腰高意識でピッチを刻みました。
(トレイルラン10km 59分06秒11位)

【Finish】苦しいと言うよりやっぱり丸沼は楽しい!≠ニ感じながら走り続けているうちにフィニッシュラインを越えることができました。
(総合記録 3時間26分3秒 チャンピオンシップOverroll 8位、エイジ1位)

【Result】公式記録:https://www.mspo.jp/result/2019/19xterra_marunuma_result.pdf

3月Xterra NZLで出会った縁でニューカレドニアから丸沼大会へ参加してくれたCharly(右)はレース前リアブレーキ油圧トラブルに遭うも修理できないままフロントブレーキのみでバイクパートを走りきりチャンピオンシップOverroll 3位(2位と9秒差)。もしブレーキシステムが正常だったら、と思わずにはいられない高スキルに驚愕。幼少の頃から一緒に遊んできた中原義貴選手(中左)はバイクラップを叩き出しエリート2位で賞金($900)獲得。親友Otaさん(左)もMauiスロットを得ました。

【Xterra Family】丸沼の翌週開催Xterra Chinaに参戦するCharlyのバイク修理のため、中部地区初のSPECIALIZEDコンセプトストア「カミハギサイクル名城店」へ移動。XterraやTriathlonにひときわ理解ある上萩代表に油圧ブレーキ系をオーバーホールしていただきました。私たちは新しい出会いや、知らない国を訪れる機会をXterraやTriathlonを通じて得ています。2019年は9月Xterra Japan Championshipでオフロード版トライアスロンのレースシーズンを閉じますが、Xterraはマウンテンバイクの新しい楽しみ方を提供してくれていると感じています。泳げなければデュアスロンやトレイルランなど、友人とのチーム参加でもいいと思います。これからも参加者間の絆や一体感を大切にTrail DaysやXterra練習会などを催して行きたいと願っています。

できない言い訳よりヤル理由がXterraにあります=w楽しいから!』
 

大会関係者の皆さまお世話になりました。2020年もジャーマネとともに出没しますので宜しくお願いします。応援ありがとうございました。

【Xterra Japan使用機材】
バイク:S-WORKS EPIC MEN CARBON SRAM 29  S-WORKS EPIC MENをチェック>
タイヤ:SPECIALIZED S-WORKS FAST TRAK 2.3(FR 1.4気圧)
ヘルメット:SPECIALIZED S-WORKS Prevail U
シューズ:SPECIALIZED Sport MTB Shoe
グローブ:SPECIALIZED XC LITE
携行ツール:EMT Cage Mount MTB Tool

バイクチューニング:カミハギサイクル『カミハギサイクル名城店』9月14日(土)オープン>

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