日本のMTBのターニングポイントになるか?- Soil Searchingイベント Vol. 1(始まり編)

2019/12/12

日本のMTBのターニングポイントになるか?- Soil Searchingイベント Vol. 1(始まり編)

11月23・24日に南アルプス市とスペシャライズド共催で行われたSoil Searching。カナダのマット・ハンターも駆け付けたアジア初のイベントに迫ります。

ファニー・コック(Soil Searchingを始めた人、南アフリカ出身)にインタビュー

ーSoil Searchingってなに?
「トレイルビルダーが作った最高のトレイルがなければ、マウンテンバイクを楽しむことすらできない。だけど、レーサーやYouTuberなんかと違って、トレイルビルダーにいつもはあまりスポットライトが当たることはないんだ。実は結構乗るのもうまかったりするんだけどね。 そんな影のヒーローであるトレイルビルダーにスペシャライズドとしては、ちゃんとスポットライトをあてて、感謝して、サポートしなきゃと思ってSoil Searchingを始めたんだ。」

Soil Searchingについてより詳しく>

ーなぜ日本の南アルプス市でイベントをやろうと思ったの?
「アジアでもSoil Searchingのムーブメントを広げたいと思っていたときに、スペシャライズド・ジャパンのKimから日本に特集してほしいハズマさんというトレイルビルダーがいるって聞いたんだ。そして南アルプスに最高のトレイルがあるって。

正直、日本のMTBシーンは詳しくなかったんだけど、すごい熱心に話をするものだから聞いてみたら、以前、Trail Hunterのビデオの撮影時に、今整備しているトレイルよりも標高が高い地域の許可がとれたら、また南アルプスに帰ってくるってマットがハズマさんに約束してて、今回その許可が取れそうだって聞いたんだ。

そして、人手不足で無くなりかけてた地元の夜祭をMTBライダーが手伝って文化と伝統を守ってるって聞いて、そんな活動しているトレイルビルダーは聞いたことないから興味が湧いたよ。 マットにも聞いてみたら日本のトレイルはユニークで最高っていうから、南アルプス市でハズマさんを撮影することにしたんだ。」

弭間 亮(南アルプスマウンテンバイク愛好会 代表)さんにインタビュー

ー南アルプスマウンテンバイク愛好会の活動を教えてください。
「日本の山林って仕組みが複雑で、さらに保守的で、一筋縄では広範囲で走れる環境ってなかなか確保できないんです。さらに日本社会ではまだまだマウンテンバイクの認知度も理解度も低く、自分たちの好きなようには到底できない状態です。だからまずはその状況を打開して、気軽に走れる環境を作って、自分たちもみんなも楽しく走れて、かつ、今日本の中山間地域で困っている過疎化や獣害、山林荒廃、登山道維持管理の難しさなど、様々な課題解決の一助になればと思い、活動をしています。具体的には、お祭りや清掃活動など地域行事のお手伝い、敬老会でのコミュニケーション、山林のパトロール、山道整備、マウンテンバイク練習場を作ったり、マウンテンバイク体験会を開催するなど、地域がマウンテンバイクを通じてプラスになるようなことに取り組んでいます。」

ーなぜ会員制にしているんですか?
「行政や地域から理解をいただいてマウンテンバイクを楽しむためには、どうしてもルールが必要で、そのルールを守れるならばということで受け入れていただけているので、会員制としています。このルールは、実は山を走るには当たり前のことばかりなのですが、それを会員さんが守ってトレイルを利用していて事故やトラブルも無いという実績を積むことができていて、行政等との交渉の際にも非常に役立っています。こういった良質な先行事例を積み重ねていくことでマウンテンバイクにプラスとなる制度ができあがっていき、日本のマウンテンバイク文化は良くなっていくと確信しています。  

会員になってしまえば本会が関わらせていただいているトレイル網をいくらでも利用することができるようになります。現在は総延長が約9kmほどですが、この度、さらに大きな山の許可をいただいたため、どんどんトレイルの長さは伸びていきます。また、会員さんとは楽しくライドしたりディグしたりして会員制だからこその一体感というものが生まれています。今はコミュニティが重要と言われていますが、好きなものを通じてできた自然なコミュニティにもなっていて多くの会員さんにとっては、かけがえのない存在になってきています。楽しく目標に向かっていっていたらどんどん発展してきました(笑)。」

南アルプスマウンテンバイク愛好会のページはこちらから>

ーはじめてSoil Searchingの話を聞いたときはどう思いましたか?
「これまで日本の中では孤立無援のような状況で全国のローカル団体の方々やビルダーの方々とマウンテンバイクの環境づくりにコツコツ勤しんできたため、まさかSoil Searchingのように、ローカル活動団体やビルダーをメーカーがフォーカスし、具体的に支援するプログラムがこの世に存在していたことを知って驚きました。そして、執念とも言えるこれまでの長年重ねてきた努力とその結果に日が当たり、このSoil Searchingというツールを活かし全世界に日本のマウンテンバイク環境の素晴らしさと日本の山林の複雑さ、その陰での多くの人たちのとてつもない努力、その生き様のカッコ良さを伝えることができ、そして環境づくりの重要性と意外な楽しさを日本の方々にも伝えることができる、歴史が変わる、と心の奥底で興奮しました。

それと、Soil Searchingというプログラムを考え実現したファニー・コックという人にすごく親近感が湧き、会うのがとても楽しみでした。」

木村 亮介(Kim:スペシャの山の人)のコメント
 初めてファニーのSoil Searchingのプレゼンを聞いた時に、これだ!と思って、弭間さんの顔が浮かびましたね。プレゼン終わってすぐにファニーのところに行って日本に来てもらえるように直談判しました。もともと日本でSoil Searchingでイベントをやる予定はなかったので、弭間さんと愛好会の話、紅葉、富士山、温泉、そしてユニークなハーフパイプのトレイルの話などあれこれ総力で、ファニーに興味を持ってもらえました。今回結局温泉には行かなかったですが(笑)。

Soil Searchingが日本に来ることが決まった後、このチャンスを日本のMTBシーンを変えるきっかけになればと思い、弭間さんと1年近くの間イベントの構想と準備を始めることになりました。
紆余曲折あった準備についてはまた次回に!

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【終了】マット・ハンターと走ろう!Soil Searching Dig & Ride Day with Matt Hunter

2019/12/12

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11月23・24日に南アルプス市とスペシャライズド共催で行われたSoil Searching。カナダのマット・ハンターも駆け付けたアジア初のイベントに迫ります。

日本のMTBのターニングポイントになるか?- Soil Searchingイベント Vol. 1(始まり編)

ファニー・コック(Soil Searchingを始めた人、南アフリカ出身)にインタビュー

ーSoil Searchingってなに?
「トレイルビルダーが作った最高のトレイルがなければ、マウンテンバイクを楽しむことすらできない。だけど、レーサーやYouTuberなんかと違って、トレイルビルダーにいつもはあまりスポットライトが当たることはないんだ。実は結構乗るのもうまかったりするんだけどね。 そんな影のヒーローであるトレイルビルダーにスペシャライズドとしては、ちゃんとスポットライトをあてて、感謝して、サポートしなきゃと思ってSoil Searchingを始めたんだ。」

Soil Searchingについてより詳しく>

ーなぜ日本の南アルプス市でイベントをやろうと思ったの?
「アジアでもSoil Searchingのムーブメントを広げたいと思っていたときに、スペシャライズド・ジャパンのKimから日本に特集してほしいハズマさんというトレイルビルダーがいるって聞いたんだ。そして南アルプスに最高のトレイルがあるって。

正直、日本のMTBシーンは詳しくなかったんだけど、すごい熱心に話をするものだから聞いてみたら、以前、Trail Hunterのビデオの撮影時に、今整備しているトレイルよりも標高が高い地域の許可がとれたら、また南アルプスに帰ってくるってマットがハズマさんに約束してて、今回その許可が取れそうだって聞いたんだ。

そして、人手不足で無くなりかけてた地元の夜祭をMTBライダーが手伝って文化と伝統を守ってるって聞いて、そんな活動しているトレイルビルダーは聞いたことないから興味が湧いたよ。 マットにも聞いてみたら日本のトレイルはユニークで最高っていうから、南アルプス市でハズマさんを撮影することにしたんだ。」

弭間 亮(南アルプスマウンテンバイク愛好会 代表)さんにインタビュー

ー南アルプスマウンテンバイク愛好会の活動を教えてください。
「日本の山林って仕組みが複雑で、さらに保守的で、一筋縄では広範囲で走れる環境ってなかなか確保できないんです。さらに日本社会ではまだまだマウンテンバイクの認知度も理解度も低く、自分たちの好きなようには到底できない状態です。だからまずはその状況を打開して、気軽に走れる環境を作って、自分たちもみんなも楽しく走れて、かつ、今日本の中山間地域で困っている過疎化や獣害、山林荒廃、登山道維持管理の難しさなど、様々な課題解決の一助になればと思い、活動をしています。具体的には、お祭りや清掃活動など地域行事のお手伝い、敬老会でのコミュニケーション、山林のパトロール、山道整備、マウンテンバイク練習場を作ったり、マウンテンバイク体験会を開催するなど、地域がマウンテンバイクを通じてプラスになるようなことに取り組んでいます。」

ーなぜ会員制にしているんですか?
「行政や地域から理解をいただいてマウンテンバイクを楽しむためには、どうしてもルールが必要で、そのルールを守れるならばということで受け入れていただけているので、会員制としています。このルールは、実は山を走るには当たり前のことばかりなのですが、それを会員さんが守ってトレイルを利用していて事故やトラブルも無いという実績を積むことができていて、行政等との交渉の際にも非常に役立っています。こういった良質な先行事例を積み重ねていくことでマウンテンバイクにプラスとなる制度ができあがっていき、日本のマウンテンバイク文化は良くなっていくと確信しています。  

会員になってしまえば本会が関わらせていただいているトレイル網をいくらでも利用することができるようになります。現在は総延長が約9kmほどですが、この度、さらに大きな山の許可をいただいたため、どんどんトレイルの長さは伸びていきます。また、会員さんとは楽しくライドしたりディグしたりして会員制だからこその一体感というものが生まれています。今はコミュニティが重要と言われていますが、好きなものを通じてできた自然なコミュニティにもなっていて多くの会員さんにとっては、かけがえのない存在になってきています。楽しく目標に向かっていっていたらどんどん発展してきました(笑)。」

南アルプスマウンテンバイク愛好会のページはこちらから>

ーはじめてSoil Searchingの話を聞いたときはどう思いましたか?
「これまで日本の中では孤立無援のような状況で全国のローカル団体の方々やビルダーの方々とマウンテンバイクの環境づくりにコツコツ勤しんできたため、まさかSoil Searchingのように、ローカル活動団体やビルダーをメーカーがフォーカスし、具体的に支援するプログラムがこの世に存在していたことを知って驚きました。そして、執念とも言えるこれまでの長年重ねてきた努力とその結果に日が当たり、このSoil Searchingというツールを活かし全世界に日本のマウンテンバイク環境の素晴らしさと日本の山林の複雑さ、その陰での多くの人たちのとてつもない努力、その生き様のカッコ良さを伝えることができ、そして環境づくりの重要性と意外な楽しさを日本の方々にも伝えることができる、歴史が変わる、と心の奥底で興奮しました。

それと、Soil Searchingというプログラムを考え実現したファニー・コックという人にすごく親近感が湧き、会うのがとても楽しみでした。」

木村 亮介(Kim:スペシャの山の人)のコメント
 初めてファニーのSoil Searchingのプレゼンを聞いた時に、これだ!と思って、弭間さんの顔が浮かびましたね。プレゼン終わってすぐにファニーのところに行って日本に来てもらえるように直談判しました。もともと日本でSoil Searchingでイベントをやる予定はなかったので、弭間さんと愛好会の話、紅葉、富士山、温泉、そしてユニークなハーフパイプのトレイルの話などあれこれ総力で、ファニーに興味を持ってもらえました。今回結局温泉には行かなかったですが(笑)。

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