商品説明

速さとタフさに定評のあるTraverse 29カーボンホイールのテストフィールドに選んだのが、カリフォルニアにあるスペシャライズド本社周辺のトレイル。次から次へと難易度の高いセクションが現れ、急勾配の上りや下りが続きます。このフィールドがきっかけとなり、数々の斬新なデザインが生まれました。そして何よりの収穫となったのが、このホイールが私たちの期待を上回っていたという事実でした。

その期待とは、ドロップオフを飛んだ後でも歪まないタフさや、山頂まで軽快なペダリングで上れてしまう軽量性のことです。これらの特性はリムによって決まるため、エンジニアたちは素材にカーボンを選び、Zero Bead Hook設計を採用する必要があると知っていました。カーボンなら、連続した均一な層でサイドウォールやリムベッド（底部）を成型できます。強い衝撃を受けてもあっさりと復元し、転がり抵抗が低くて秀逸なトラクションをもたらすリムを作れるのです。また、鋭くコーナリングしてもタイヤの縁から空気が瞬間的に漏れ出しにくく、チューブレス化も簡単に行えます。

全体的な軽さ、剛性、丈夫さはもとより、Traverseホイールの開発では、扱いやすさを優先させました。まず、交換しにくいストレートプルスポークと腐食しがちなアロイニップルを廃止し、前後各28本のJベンドスポークとブラスニップルを採用。スポークは前後左右ともすべて同じ長さですので、ライド先で破損しても対応品が簡単に見つかり、修理できます。次に、フランジの幅と直径を広げた新設計のハブを使い、全体的に剛性を高めました。

太めのリムには、ライドのパフォーマンスを高める特徴がいくつもあります。タイヤをよりしっかりと支えるので、安心感とグリップが高まり、低圧にセットできるため、衝撃をより広範囲に分散させて破損の恐れを減らせるのです。30mmと太めの内幅を転がりの速さで知られた29インチの外径と組み合わせ、優れた剛性を発揮する、上りも下りも鋭い加速を楽しめるリムが完成しました。

次はホイールの構成要素を選ぶ番です。軽量性やタフさを念頭に置いて、DT Swiss 350 Classicハブ、28本のDT Swiss・コンペティション・レーススポークとプロロック・ブラスニップルを選びました。ハブはシールドカートリッジベアリングを採用しています。ホイールをできるだけ高精度に組むには、熟練のホイールビルダーによる手組みが欠かせません。機械でホイールを組むと、人間が気づける些細なミスを見落としてしまう場合があるためです。

こちらは、フロントホイールのみになります。チューブレスのバルブステムが付属します。

■リムタイプ：Traverse Carbon、29インチ、ディスクブレーキ専用、チューブレスレディ、Zero Bead Hook設計
■リム幅（内幅）：30mm
■ハブ：Roval DT Swiss 350、28穴、6ボルト、110x15mmスルーアクスル、外径19mmおよび31mmのエンドキャップ付属
■ベアリングの種類：シールドカートリッジ
■スポーク：DT Swiss・コンペティション・レース・Jベンド、２クロス、28本、右282mm、左279mm
■ニップルの種類：DT Swiss ブラス プロロック ヘックス
■タイヤサイズ：1.95〜3.0インチ、最大空気圧：40 psi
■重量：ホイールセット 1,800g（29インチ）
■組み立て方法：手組み
■その他：Rovalチューブレステープ、チューブレスバルブ、スペアスポーク及びニップルキットが付属。
■耐荷重：109kg