スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.2

2018/10/29

スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.2

スペシャライズドの社員3名がツール・ド・おきなわにチャレンジします。どのようにトレーニングし、どんな機材で走るのか、3回にわたりお届けします。

スペシャライズドの社員3人が市民140kmにチャレンジする、今年の「ツール・ド・おきなわ」。
前回は昨年出場したメンバーの振り返りと、今年出場する3人の目標設定について聞きましたが、2回目はどんな機材で本番に臨むつもりでいるのか、3人の考えについて話を進めましょう。
スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.1はこちらから>

●TarmacかVengeか、CLX50か32か、機材選択のポイントは?
―今年の「ツール・ド・おきなわ」に向けてお伺いしたいことはたくさんありますが、まずは読者の関心も高いであろう機材の話から行きましょうか。
前回、みなさん本番のバイクはTarmacで行こうと考えていて、佐藤さんはVengeの可能性も残してあるということでした。
渡辺さんは、前回のおきなわは敢えて「Allez Sprint」で走られたけど、今年は無難に「S-Works Tarmac SL6」を使うというお話でしたね。

Allez Sprintをオンラインストアでチェックする>
S-Works Tarmacをオンラインストアでチェックする>
The New Tarmacのテクノロジーについて>
 

渡辺「バイクはS-Works Tarmac SL6、ホイールはRoval Wheel CLX 50、そしてタイヤはTurbo Cotton Tire 28Cを考えています。バイクにTarmacを使う理由は、私にとっての快適性ですね」

―TarmacかVengeかの選択ポイントは、渡辺さんの乗り方に合わせて快適であること。

渡辺「140kmのレース中にはさまざまなシチュエーションがあるので、TarmacでもVengeでもバイクの特徴は活かせると思いますが、レースを走り切るうえで私にとっての快適性を重視したいということですね。特定の筋肉を酷使することのない、自分の実力が発揮しやすいであろう楽なポジションに設定にしてあります。タイヤの選択も、エアボリュームによる快適性を考慮してのことです」

 

―Vengeの可能性も残してあるという佐藤さんは、TarmacかVengeか、選択のポイントはどんなところにありますか?

佐藤「TarmacもVengeも甲乙つけがたいです。最新のTarmacはやはり、快適性が高いのが魅力で、距離が長いレースや路面が悪い時には本当に助けになります。そして、圧倒的に軽い。おきなわの140kmはスタートしていきなり山があるコースを2周するのですが、Tarmacの軽さはアドバンテージになります」

―一方で、Vengeを選ぶとしたらその理由は何でしょうか。

佐藤「最新のTarmacが圧倒的に軽いと言いましたが、最新のVengeが重たいかというとそんなことはなくて、実は前世代のTarmacよりは軽いんです。エアロでしかも軽いところがVengeの良いところ。おきなわでいうと、ブレーキングポイントの少ない長い下りであったり、海岸線であったりと、エアロロードのメリットを享受できるシーンは多いので、そこが迷いどころです。あとは、ペダリングの印象でしょうか」

―ペダリング、ですか?

佐藤「TarmacとVengeを比較すると、Tarmacはあるポイントでしっかり踏み込むようなペダリングを求められます。Vengeは、全周に渡ってイーブンに回せるイメージです。ペダリングスタイルも、バイク選択のポイントになるでしょうね。あくまで個人の好みと印象ですが。」

新しいVengeについて>
Vengeの開発『White Paper』を読む>


Photo:🄫 Ryuta Iwasaki

―ホイール周りは、どうされる予定でしょうか。

佐藤「いまはRoval Wheel CLX 50と、S-Works Turbo Tire 26Cで行こうと思っています。Turbo Cottonはしなやかだけど、タイヤ構造に余計なものがないぶん、私はソリッドな感じを受けます。S-Works Turbo Tireのほうがトレッドもサイドも厚く、クッションが効いていて、さらに空気圧を下げられるというのもポイントです。ドライとウェットの路面コンディション差に空気圧だけで対応できますしね。昨年は本番でTurbo Cotton 24Cを履いて、走りながら失敗したと思いました。24ならアウター39Tがほしいところだし、210qの海岸線ではS-Works Turbo Tire 26Cの慣性がほしかった。登りも外径が大きくなったぶん、太いほうが進みます。」

―小松さんは事実上、初めてのマスドロードレースということになりますが、どのような機材をお使いになりますか?

小松「S-Works Tarmac SL6を、ほぼスペックどおりの状態で使用します。サドルだけは、S-Works Power Saddleに変えていますが。タイヤも、標準仕様のTurbo Cotton Tire 26Cです。トライアスロンではずっとS-Works Turbo Tireを使用していたのですが、Turbo Cottonを使ってみると快適だと感じました。ただ、初めてのおきなわなので、機材面での心配は尽きませんね」

―ホイールに関しては、みなさんRoval Wheel CLX 50なんですね?

渡辺「実は私は、50で行くと言いながら、32と迷っているところがあります」

―昨年は佐藤さんから、50が標準で32は飛び道具……といったお話もありましたが。
昨年のホイール&タイヤの話はこちら>

渡辺「集団走行時には、それほどエアロ性能は要求されないだろうとも思っているんです。そして終盤、大きな集団からは遅れて、ひとりや小集団で登りをこなすことを考えると、軽さと快適性の面で32にすることも考えています」

―そのほかに細かいパーツなどで、何かとくに考えていることがある方はいますか?

佐藤「昨年、ボトルケージをサイドローディングにすると言ったのですが、本番では使いませんでした。なぜかというと、現地の補給所で渡されるボトルが一般的なものより少しだけ細くて、サイドローディングだとボトルのホールドに不安があることをSHIDOの安藤さんにアドバイスもらったんです。それで、直前にリブケージに交換しました」

―なるほど、それは現地に行って、実際にやってみて初めてわかることですね。

さて次回は、本番までのトレーニングと、レース本番での走り方や補給プランなどについて伺いたいと思います。


昨年の佐藤のゼッケンは720。「なにお〜」という語呂合わせで、ガッツな感じで挫けず頑張れた気がする…

昨年の記事はこちら
TEAM Tarmac Vol.1「ツールドおきなわ」で勝利を目指す。TEAM Tarmac見参! 私たちは何を目指し、何を得ようとしているのか?
TEAM Tarmac Vol.2 TEAM Tarmacメンバーは新しいS-Works Tarmacをどう評価しているのか?>
TEAM Tarmac Vol.3 S-Works Tarmacにベストマッチなホイール&タイヤは何か、脚質や目標を踏まえて考える>
TEAM Tarmac Vol.4 シューズやサドルのこだわりについて>
TEAM Tarmac Vol.5 レース前の過ごし方と、レース本番の走りかた&補給について>

(つづく)

+++++++++++

【各メンバーのセレクト】
佐藤 修平
スペシャライズドが提供する製品やサービスについて、その機能や特徴を販売店やエンド ユー ザーへと伝える「SBCU」のメンバーであり、フィッティングサービスを統括する。ツール・ド・おきなわでは、2014年に市民140kmを完走、 2017年に市民210kmを完走。MTBやシクロクロスの経験が豊かで、生まれつきの「自転車バカ」を仕事にもっと活かしたい44歳。
・バイク(フレーム):S-Works TarmacまたはVenge Pro
・ホイール:Roval Wheel CLX 50または32
・タイヤ:S-Works Turbo Tire 26C
・サドル:S-Works PowerまたはPower Expert

渡辺 孝二
佐藤とともに「SBCU先生」として、販売店に向けて様々な商品説明やフィッティングの 研 修などを行う。いわばスペシャライズド・ジャパンにおける「知識の泉」のひとり。当ブログのMTB関連記事でも「コウジくん」として、たびたび登場。筋肉 がつきやすいのが悩みで、今年はその点を意識したトレーニングに励み、効果が出てきたように感じる51歳。
・バイク:S-Works Tarmac
・ホイール:Roval Wheel CLX 50
・タイヤ:Turbo Cotton Tire 28C
・サドル:S-Works Power

小松 亮
スペシャライズド・ジャパン代表。一児と猫二匹のパパであり、サラリーマン社長であり、 そ してアスリートと、三足のわらじを履く52歳。バイク180kmを含むアイアンマン・ディスタンスにチャレンジし、アイアンマン・ジャパンのエイジ優勝や ハワイ・コナで開催されるアイアンマン世界選手権への出場経験をもつ。独走力には不安がないが、集団走行への慣れや補給が課題。
・バイク:S-Works Tarmac
・ホイール:Roval Wheel CLX 50
・タイヤ:Turbo Cotton Tire 26C
・サドル:S-Works Power

+++++++++++

【筆者紹介】:須貝弦
万年ビギナー状態だが、それでも自転車で地元の里山をめぐることを心のヨリドコロとするフリーライター。「年に1度だけ、レースにも出ます」と書いていたが、今年は目標としていたレースが台風で中止になり残念。

関連記事:
スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.1(2018年10月16日)
「Disc Road Pioneer」スペシャライズドのDiscロードを体験できるショップをチェックする(2018年3月30日)

2018/10/29

スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.2

スペシャライズドの社員3名がツール・ド・おきなわにチャレンジします。どのようにトレーニングし、どんな機材で走るのか、3回にわたりお届けします。

スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.2

スペシャライズドの社員3人が市民140kmにチャレンジする、今年の「ツール・ド・おきなわ」。
前回は昨年出場したメンバーの振り返りと、今年出場する3人の目標設定について聞きましたが、2回目はどんな機材で本番に臨むつもりでいるのか、3人の考えについて話を進めましょう。
スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.1はこちらから>

●TarmacかVengeか、CLX50か32か、機材選択のポイントは?
―今年の「ツール・ド・おきなわ」に向けてお伺いしたいことはたくさんありますが、まずは読者の関心も高いであろう機材の話から行きましょうか。
前回、みなさん本番のバイクはTarmacで行こうと考えていて、佐藤さんはVengeの可能性も残してあるということでした。
渡辺さんは、前回のおきなわは敢えて「Allez Sprint」で走られたけど、今年は無難に「S-Works Tarmac SL6」を使うというお話でしたね。

Allez Sprintをオンラインストアでチェックする>
S-Works Tarmacをオンラインストアでチェックする>
The New Tarmacのテクノロジーについて>
 

渡辺「バイクはS-Works Tarmac SL6、ホイールはRoval Wheel CLX 50、そしてタイヤはTurbo Cotton Tire 28Cを考えています。バイクにTarmacを使う理由は、私にとっての快適性ですね」

―TarmacかVengeかの選択ポイントは、渡辺さんの乗り方に合わせて快適であること。

渡辺「140kmのレース中にはさまざまなシチュエーションがあるので、TarmacでもVengeでもバイクの特徴は活かせると思いますが、レースを走り切るうえで私にとっての快適性を重視したいということですね。特定の筋肉を酷使することのない、自分の実力が発揮しやすいであろう楽なポジションに設定にしてあります。タイヤの選択も、エアボリュームによる快適性を考慮してのことです」

 

―Vengeの可能性も残してあるという佐藤さんは、TarmacかVengeか、選択のポイントはどんなところにありますか?

佐藤「TarmacもVengeも甲乙つけがたいです。最新のTarmacはやはり、快適性が高いのが魅力で、距離が長いレースや路面が悪い時には本当に助けになります。そして、圧倒的に軽い。おきなわの140kmはスタートしていきなり山があるコースを2周するのですが、Tarmacの軽さはアドバンテージになります」

―一方で、Vengeを選ぶとしたらその理由は何でしょうか。

佐藤「最新のTarmacが圧倒的に軽いと言いましたが、最新のVengeが重たいかというとそんなことはなくて、実は前世代のTarmacよりは軽いんです。エアロでしかも軽いところがVengeの良いところ。おきなわでいうと、ブレーキングポイントの少ない長い下りであったり、海岸線であったりと、エアロロードのメリットを享受できるシーンは多いので、そこが迷いどころです。あとは、ペダリングの印象でしょうか」

―ペダリング、ですか?

佐藤「TarmacとVengeを比較すると、Tarmacはあるポイントでしっかり踏み込むようなペダリングを求められます。Vengeは、全周に渡ってイーブンに回せるイメージです。ペダリングスタイルも、バイク選択のポイントになるでしょうね。あくまで個人の好みと印象ですが。」

新しいVengeについて>
Vengeの開発『White Paper』を読む>


Photo:🄫 Ryuta Iwasaki

―ホイール周りは、どうされる予定でしょうか。

佐藤「いまはRoval Wheel CLX 50と、S-Works Turbo Tire 26Cで行こうと思っています。Turbo Cottonはしなやかだけど、タイヤ構造に余計なものがないぶん、私はソリッドな感じを受けます。S-Works Turbo Tireのほうがトレッドもサイドも厚く、クッションが効いていて、さらに空気圧を下げられるというのもポイントです。ドライとウェットの路面コンディション差に空気圧だけで対応できますしね。昨年は本番でTurbo Cotton 24Cを履いて、走りながら失敗したと思いました。24ならアウター39Tがほしいところだし、210qの海岸線ではS-Works Turbo Tire 26Cの慣性がほしかった。登りも外径が大きくなったぶん、太いほうが進みます。」

―小松さんは事実上、初めてのマスドロードレースということになりますが、どのような機材をお使いになりますか?

小松「S-Works Tarmac SL6を、ほぼスペックどおりの状態で使用します。サドルだけは、S-Works Power Saddleに変えていますが。タイヤも、標準仕様のTurbo Cotton Tire 26Cです。トライアスロンではずっとS-Works Turbo Tireを使用していたのですが、Turbo Cottonを使ってみると快適だと感じました。ただ、初めてのおきなわなので、機材面での心配は尽きませんね」

―ホイールに関しては、みなさんRoval Wheel CLX 50なんですね?

渡辺「実は私は、50で行くと言いながら、32と迷っているところがあります」

―昨年は佐藤さんから、50が標準で32は飛び道具……といったお話もありましたが。
昨年のホイール&タイヤの話はこちら>

渡辺「集団走行時には、それほどエアロ性能は要求されないだろうとも思っているんです。そして終盤、大きな集団からは遅れて、ひとりや小集団で登りをこなすことを考えると、軽さと快適性の面で32にすることも考えています」

―そのほかに細かいパーツなどで、何かとくに考えていることがある方はいますか?

佐藤「昨年、ボトルケージをサイドローディングにすると言ったのですが、本番では使いませんでした。なぜかというと、現地の補給所で渡されるボトルが一般的なものより少しだけ細くて、サイドローディングだとボトルのホールドに不安があることをSHIDOの安藤さんにアドバイスもらったんです。それで、直前にリブケージに交換しました」

―なるほど、それは現地に行って、実際にやってみて初めてわかることですね。

さて次回は、本番までのトレーニングと、レース本番での走り方や補給プランなどについて伺いたいと思います。


昨年の佐藤のゼッケンは720。「なにお〜」という語呂合わせで、ガッツな感じで挫けず頑張れた気がする…

昨年の記事はこちら
TEAM Tarmac Vol.1「ツールドおきなわ」で勝利を目指す。TEAM Tarmac見参! 私たちは何を目指し、何を得ようとしているのか?
TEAM Tarmac Vol.2 TEAM Tarmacメンバーは新しいS-Works Tarmacをどう評価しているのか?>
TEAM Tarmac Vol.3 S-Works Tarmacにベストマッチなホイール&タイヤは何か、脚質や目標を踏まえて考える>
TEAM Tarmac Vol.4 シューズやサドルのこだわりについて>
TEAM Tarmac Vol.5 レース前の過ごし方と、レース本番の走りかた&補給について>

(つづく)

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【各メンバーのセレクト】
佐藤 修平
スペシャライズドが提供する製品やサービスについて、その機能や特徴を販売店やエンド ユー ザーへと伝える「SBCU」のメンバーであり、フィッティングサービスを統括する。ツール・ド・おきなわでは、2014年に市民140kmを完走、 2017年に市民210kmを完走。MTBやシクロクロスの経験が豊かで、生まれつきの「自転車バカ」を仕事にもっと活かしたい44歳。
・バイク(フレーム):S-Works TarmacまたはVenge Pro
・ホイール:Roval Wheel CLX 50または32
・タイヤ:S-Works Turbo Tire 26C
・サドル:S-Works PowerまたはPower Expert

渡辺 孝二
佐藤とともに「SBCU先生」として、販売店に向けて様々な商品説明やフィッティングの 研 修などを行う。いわばスペシャライズド・ジャパンにおける「知識の泉」のひとり。当ブログのMTB関連記事でも「コウジくん」として、たびたび登場。筋肉 がつきやすいのが悩みで、今年はその点を意識したトレーニングに励み、効果が出てきたように感じる51歳。
・バイク:S-Works Tarmac
・ホイール:Roval Wheel CLX 50
・タイヤ:Turbo Cotton Tire 28C
・サドル:S-Works Power

小松 亮
スペシャライズド・ジャパン代表。一児と猫二匹のパパであり、サラリーマン社長であり、 そ してアスリートと、三足のわらじを履く52歳。バイク180kmを含むアイアンマン・ディスタンスにチャレンジし、アイアンマン・ジャパンのエイジ優勝や ハワイ・コナで開催されるアイアンマン世界選手権への出場経験をもつ。独走力には不安がないが、集団走行への慣れや補給が課題。
・バイク:S-Works Tarmac
・ホイール:Roval Wheel CLX 50
・タイヤ:Turbo Cotton Tire 26C
・サドル:S-Works Power

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【筆者紹介】:須貝弦
万年ビギナー状態だが、それでも自転車で地元の里山をめぐることを心のヨリドコロとするフリーライター。「年に1度だけ、レースにも出ます」と書いていたが、今年は目標としていたレースが台風で中止になり残念。

関連記事:
スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.1(2018年10月16日)
「Disc Road Pioneer」スペシャライズドのDiscロードを体験できるショップをチェックする(2018年3月30日)

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