2018.12.04

『スペシャライズド・トライアスロンチャレンジ』練習編

レースデビューを果たした『スペシャライズド・トライアスロンチャレンジ』。メンバー達は打ち解け、そしてシェイプされていました。大会前の練習会の様子をご紹介します。

『スペシャライズド・トライアスロンチャレンジ』キックオフ!を読む

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大会1週間前、最後の練習会
大会1週間前、最後の練習会はバイクのセッション。ここまでの4ヶ月間でスペシャライズド・トライアスロンクラブ(STC)のメンバーはみな、スイムにランにバイクにと多くのことを吸収してきました。密度の濃い練習期間を経て、レースを目前に控えたこのタイミングに、益田コーチは「リラックスしてライドを楽しみましょう」と優しい言葉。

この4ヶ月間はコーチにとっても濃密な期間だったよう。13名のメンバーと練習を繰り返していく中で、それぞれのメンバーが何を得意として、何を苦手とするかを見抜き、向上のためのアドバイスをしてきました。世界のトップレベルを知るコーチの指導は、時にスパルタでメンバーには恐れられている様子。

9月の湘南合宿でしっかりとメニューをこなしてきたメンバーたち。いまはお互いに打ち解け、リラックスした表情が印象的です。ここまでの期間で、強くなったのはフィジカルだけでなく、どうやらメンバー間の絆もまた深まったようです。

この日の練習に参加したのは6名のメンバー。別の場所で開催されているアクアスロンに参加している(!)メンバーも数名いるということで、各人レース本番に向けて気合いの入り方が伺えます。少し空模様が気になる中、スペシャライズド本社を出発。

厚木の市街地を抜けるとすぐに交通量も減り、起伏もある好ルートが続くこの環境を走ってみると、スペシャライズド・ジャパンがここに本社を置いた理由がうなずけるというもの。益田コーチもよくこのあたりを走るのだとか。緩やかな上り勾配でじわじわと速度を上げていく集団。しっかりと走れているその様子に、レースでの力走が見えるようです。

さて、この4ヶ月間はメンバー同士もさることながら、コーチとメンバーとの絆も深まった期間だったよう。「雨雲を避けるため」といいつつ進路を変えたコーチが峠道へ入っていくと、なかなかの上り勾配が待ち受けます。「本番にはこんな坂は無いですけど」と茶目っ気たっぷりに舌を出すコーチ。それぞれのペースで登り終えると、どこからか「鬼コーチ!」という声が(笑)

どうやら、鬼コーチの指導のかいもあって、メンバーはみんな強くなってきたようです。肉体的にも、精神的にも。

そのことがよくわかったのは、ライドの後半。雨雲に覆われたかと思えば、たちまち雨が降り始めました。最後の15kmはずぶ濡れになりながらゴール地点のスペシャライズド・ジャパン社屋を目指します。11月の雨は体の芯から冷える辛いもの。「寒い!」と言いながらもメンバーは黙々とペダルを踏んでいきます。同行しながら凍えた私は、みなさんのタフぶりに驚かされたのでした。同時に、本番のレースがいいものになる、という確信も。

最後の練習会は雨で道半ばとなってしまったけれど、それはそれで苦難を乗り越えてきたSTCらしいと言えばSTCらしい?

いざ、本番へ
4ヶ月前にSTCがキックオフしたこの部屋に、再び戻ってきました。「最初の時以来だ」という声が挙がりましたが、この4ヶ月間、各人がさまざまな努力をしてきたことでしょう。練習会でみんなと一緒に息を切らす時間もあれば、ひとり黙々とトレーニングに励んできた時間もあったはずです。

いよいよSTCも、本番を残すばかりとなりました。益田コーチからは、「ここまでみなさん、よくやってきました。当日は楽しみましょう」との言葉。メンバーの表情にもわずかばかりの緊張が走りますが、大丈夫、この仲間たちがいる。きっといいレースになるはずです。

 

Have a good triathlon!

※河津フラワートライアスロンは11月11日(日)に終了しております。レース本番の様子はまた後日お伝えいたします。

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【益田大貴(ますだだいき)プロフィール】
1980年大阪生まれ。子供のころから野球に明け暮れたが、高校1年生の時にリタイア。その後身体を動かすために始めたランニングをきっかけにトライアスロンを始める。高校卒業後上京し、サプライヤー、スポンサーを獲得してプロとして活動を始める。18年間プロとして活動し2015年現役引退。 IRONMAN70.3世界選手権にプロカテゴリーで出場した唯一の日本人。現在はスペシャライズド・ジャパン勤務。大人になってからスイム・バイク・ランを始めた経験から、泳げない人や走れない人の気持ちが分かるので、初心者や中級者の指導が得意。もちろん上級者のレベルアップ指導も経験豊富。毎週火曜日にスペシャライズド銀座店で行っている朝カツトレーニングが大好評!詳細はスペシャライズド ストアFBをチェック>

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【筆者紹介】小俣雄風太
サイクリングアパレルブランドのプレスを経て、現在はスポーツカルチャー誌 “mark” やウェブサイト “onyourmark.jp” などを手がける編集者。またスポーツチャンネルDAZNでは海外ロードレースの実況中継を担当する。情熱を燃やすシクロクロスはC1で走り、現在はグラベルバイクでのツーリングに夢中。

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