ショップ店長・スタッフたちのツール・ド・おきなわ決戦バイク考―TARMACか、それともVENGEか?

2018/11/08

ショップ店長・スタッフたちのツール・ド・おきなわ決戦バイク考―TARMACか、それともVENGEか?

ツール・ド・おきなわチャレンジ番外編として、走れるショップ店長・スタッフがツール・ド・おきなわに実戦投入するバイクについて、選択のポイントを伺いました。

●勝負所とコースの特徴を勘案するとVengeの良さが活かせる―新井 康文さん(バイクショップフォルツァ)
―最初にご登場いただくのは、昨年TEAM Tarmacのキャプテンとして市民210kmを走られた、バイクショップフォルツァの新井 康文さんです。今年のおきなわに対する抱負をお願いします。

新井「昨年は、ここ数年でいちばん練習に取り組んで、いちばんダメな結果に終わってしまったので……今年は一旦リセットして“良い加減”で力を抜いて、その時々の自分を受け止め理解しながら、おきなわに向けて調整してきました。昨年のレースで強く感じた、参加選手の強烈なレベルアップは、今年もさらに加速しているでしょうから、対比的にはかなり厳しいことは、事実と受け止めています。(実質的な)レースが始まる安波の登りと、そこからのアップダウンには残りたいというところが、現実的な目標になりますね」

―そこまで、残れたら……。

新井「もし残れた後は“熱帯の花となれ風となれ”状態です。そして、必ず安全第一で機材と身体を壊さず帰ってくることですね」

―今年のレースはどのような機材で走られますか?

新井「フレームはS-Works Venge Disc、ホイールはRoval CLX50 Disc クリンチャーを使います」

―新井さんはTarmacとVengeとで念入りに比較検討されていたようですが、どのあたりが選択のポイントになりますでしょうか。

新井「はい、下記種類の組み合わせで検討していました」


新井さんのTarmac

[新井さんが比較検討した組み合わせ3種]
@S-Works Venge Disc×CLX50
AS-Works Venge Disc×CLX64
BS-Works Tarmac SL6 Disc×CLX50

―タイムや出力のデータを比較検討されたそうですね。

新井「10分ほどの登りでは、タイムを揃えた場合にいちばん出力が低く済むのが、BのTarmacです。@のVengeと比べて平均出力で10W近く減らすことができました。沖縄でもっとも重要なのは、登りで余力を残しつつ、ついていくことができるかどうかです。それを考えると、Bがもっともセオリーどおりの機材セレクトとなります。また、Bは快適性能も非常に高く、210kmの長丁場では大きなメリットですね」

―なるほど、BのTarmacは鉄板の選択肢なわけですね。

新井「ただ、沖縄のコースでいちばん長く2回走ることになる、与那〜普久川ダムの登りは勾配も緩く、集団で登ることが通例です。そして個人的には、集団に残るためのいちばんの勝負どころとなるのが、短く高強度になる安波の登りです。ここはBで登りたいのが山々。しかし、それ以外のコースの特徴を考えると@の特性とメリットを十分に活かすことができると考えています」

―勝負所そのものも大事ですが、そこに至るまでを重視されているのですね。そして、Vengeを選んだと。

新井「新しいVengeはエアロだけでなく、走りの軽さと扱いやすさ(乗りやすさ)も大きく向上していることから@を選択しました。Aは予想よりも登りも速いですが、一定のハイペースで走り続けるサーキット系のエンデューロレースで使いたいなという印象ですね」

―新しいVengeだからこそ可能な選択でもあるわけですね。

新井「後は個人的な好みや、体感的・感覚的な印象になり恐縮なのですが、実際に速さと乗りやすさのバランスの高さを強く感じ取れるのが@です。ここまで話しておいてなんですが、私の脚力脚質の場合、たぶん沖縄での正解はBなんですね。分かってるんですが、@で走りたいという気持ちが強いので、それがいちばんのポイントです。Vengeに対する“新車の高揚感”も大きいと思います」

―@はポジティブな「攻め」の気持ちが持てる選択で、Bはどちらかというと「安全・守り」の選択肢なのかなと感じたのですがいかがでしょうか。

新井「そんな感じかもしれませんね。Tarmac SL6 Discの良さと長所は、長く乗っているので十分理解しているのですが、今回はVenge Discの持つ純粋な速さが力になってくれると思っています」

―ありがとうございます。ぜひ、昨年のリベンジを!

3名が選ぶ新しいVengeについて>
Vengeをオンラインストアでチェック>


新井さんのVenge

[新井さんのツール・ド・おきなわ使用予定機材]
フレーム:S-Works Venge Disc(2019モデル)
ホイール:Roval CLX50 Disc クリンチャー
タイヤ:Turbo Cotton 26C(雨天時は24C

新井 康文(あらい やすふみ)
つくば市の「バイクショップフォルツァ」店長として「S-Works販売日本一」の店舗を統括。また、定期的に「スペシャライズド銀座」店頭にもスペシャリストとして立つ。みずからもそのバイクに乗り、キャプテンとしてポディウムを目指す。2017年のツール・ド・おきなわでは市民210kmレースで78位。2015年は14位、2016年は16位というリザルトを残しているだけに、今年は挽回したい。33歳。

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●登りで速く平地ではパワーをセーブできる―安藤 光平さん(ビチクレッタ・シド)
―2人目は、雑誌・サイクルスポーツの「最速店長選手権」で2位になった、ビチクレッタ・シドの安藤 光平さんです。まずは今年の目標をお願いします。

安藤「今年はエントリーの関係で、市民100km(アンダー39)での出場になります。初めて出るカテゴリーですので、正直どんな選手がエントリーしているのかわからないのですが、表彰台に乗れるようにがんばります」

―市民210kmレースとは、展開もまったく異なるものになるでしょうね。では、その市民100kmに出場するにあたってのバイク選択について教えてください。

安藤「フレームは、2019モデルのS-Works Venge Discです。ホイールは、Roval CLX50 Discで、タイヤはTurbo Cotton 700×26CとSOYOタイヤ ラッテクスチューブという組み合わせです」

―昨年のインタビューで「スキンサイドじゃないと嫌」とおっしゃっていた安藤さん。昨年は他社のチューブラータイヤでしたが、今年はクリンチャーなのですね。また、昨年のフレームはS-Works Tarmac SL6でしたが、今年は新しいS-Works Venge Discを使う理由はなんでしょうか。

安藤「新しいVengeは、空気抵抗が少ないのは当たり前として、バイクがとても軽く仕上がっていますね。私のバイクで、7.2kgです。そして走ってみても、登りにおいてオールラウンドバイクに引けを取りません」

―実際にTarmacとVengeとで、データを比較されたりしていますか?

安藤「都内のサイクリストにとってはおなじみのヒルクライムコースである“都民の森”までの登りについては、TarmacよりもVengeのほうが速かったんです。私はこのVengeで、自己ベストを出しています」

―自己ベストですか!

安藤「さらに、平坦でライバル達よりもパワーセーブができることを考えたら、Vengeによってかなり有利にレースを進められるのではないかと思っています」

―市民210kmから、初めてエントリーされる市民100kmへとクラス替えでいろいろ勝手は異なるかと思いますが、良い成績を期待しています!

[安藤さんのツール・ド・おきなわ使用予定機材]
フレーム:S-Works Venge Disc(2019モデル)
ホイール:
Roval CLX50 Disc クリンチャー
タイヤ:Turbo Cotton 700×26C

安藤 光平(あんどう こうへい)
ビチクレッタ・シド」店長で、Jプロツアーに参戦中。カテゴリーを問わず自転車のあるライフスタイルを地でいく。最強店長の次世代と目され、機材に妥協せず、常に研究熱心で、自身を実験台にしてライダーへさまざまな情報を提供。2017年のツール・ド・おきなわでは市民210kmレースで86位。2018年は市民100kmレースにエントリー。雑誌・サイクルスポーツ「最速店長選手権」で2位。33歳。

Biciclettashido (ビチクレッタ・シド)
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2018年最速店長選手権のダイジェストはこちら

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●巡航能力の高さでVengeをチョイス―紺野 元汰さん(SBC湘南藤沢/SBC Vertex Racing Team)
―今回ご登場いただくメンバーの中で、昨年もっとも上位だったのが、SBC湘南藤沢店の紺野 元汰さん。2018年の目標をお聞かせください。

紺野「最大の目標は、もちろん高岡選手(高岡 亮寛さん)の連覇をストップさせると同時に、自分が優勝することです。最低でも表彰台は確保したいと思っています!」

―昨年はS-Works Tarmac SL6で参戦されていましたが、今年はどんなバイクで走られますか?

紺野「今年の使用機材はS-Works Venge Disc(2019モデル)です。なぜTarmacではなく今年はVengeをチョイスをしたかについてですが、第一に巡航能力の高さ。Tarmacは俊敏性に長けていますが、ツール・ド・おきなわのコースレイアウトはコーナーの立ち上がりや急勾配の登りで脚を使うものではないので、下りや平坦で脚を貯められるVengeを選択しました」

―TarmacとVengeとで悩んでいるとお聞きしていましたが、Vengeに決められたのですね。

紺野「10月の初めまでは、TarmacかVengeかで少し悩んでいました。しかし、勾配の緩い登りやアップダウンでのタイムがTarmacより明らかに速かったため、Vengeを選択することへの迷いはなくなりました。ただし、ライダーの脚質や乗り方によってTarmacが良いのかVengeが良いのかは変わってくるので、絶対的な正解はないと思っています。

―ホイールとタイヤについてはいかがですか? 昨年Tarmacで走られた際、ホイールはフロントがRoval CLX32 Tubular、リアがCLX50 Tubularという組み合わせでしたね。

紺野「今年のレースで使用するホイールはRoval CLX50 Disc、タイヤはRoval Cotton24Cの予定です。このホイールの選択に至った理由は、オールラウンドに使えて巡航能力も非常に高く、クライムでも重さを感じないからです。タイヤに関しては、最強のグリップ力と転がり抵抗の低さを持っているのが最大の理由です。24Cという幅は、私は小柄で体重が軽いため、26Cよりも24Cの方が性に合っているからですね」

―ありがとうございました。結果を楽しみにしています!

[紺野さんのツール・ド・おきなわ使用予定機材]
フレーム:S-Works Venge Disc(2019モデル)
ホイール:Roval CLX50 Disc クリンチャー
タイヤ:Roval Cotton
24C ※Roval Cotton 24Cは限定テスト販売で完売しています。

紺野 元汰(こんの げんた)
SBC湘南藤沢店」スタッフ。18歳〜23歳までJプロツアーに参戦の後、一度は自転車から離れて自動車ディーラーに勤務。2017年4月よりSBC湘南藤沢店に勤務し、SBC Vertex Racing Teamにてレース活動を再開。ツール・ド・おきなわでは、2011年にジュニア国際ロードレース140km2位、2017年に市民210kmレースで19位。2018年ニセコクラシック140kmで総合2位。25歳。

SBC湘南藤沢店
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というわけで、今回お話を伺った3人は全員、S-Works Venge Discを選択。スペシャライズド3人衆がTarmacを選んだのとは、対照的な結果となっています。軽さと快適性を取るのか、高い巡航性能による速さを取るのかが、きれいに分かれたとも言えるでしょう。

いずれにしても、すでに本番直前。もう機材面での迷いはないはず。あとは、やるのみです!

3名が選ぶ新しいVengeについて>
Vengeをオンラインストアでチェック>

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昨年の記事はこちら
TEAM Tarmac Vol.1「ツールドおきなわ」で勝利を目指す。TEAM Tarmac見参! 私たちは何を目指し、何を得ようとしているのか?
TEAM Tarmac Vol.2 TEAM Tarmacメンバーは新しいS-Works Tarmacをどう評価しているのか?>
TEAM Tarmac Vol.3 S-Works Tarmacにベストマッチなホイール&タイヤは何か、脚質や目標を踏まえて考える>
TEAM Tarmac Vol.4 シューズやサドルのこだわりについて>
TEAM Tarmac Vol.5 レース前の過ごし方と、レース本番の走りかた&補給について>

【筆者紹介】:須貝弦
万年ビギナー状態だが、それでも自転車で地元の里山をめぐることを心のヨリドコロとするフリーライター。「年に1度だけ、レースにも出ます」と書いていたが、今年は目標としていたレースが台風で中止になり残念。

関連記事:
スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.1(2018年10月16日)
スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.2(2018年10月29日)
スペシャライズド「ツール・ド・おきなわ」チャレンジ Vol.3(2018年11月2日)

2018/11/08

ショップ店長・スタッフたちのツール・ド・おきなわ決戦バイク考―TARMACか、それともVENGEか?

ツール・ド・おきなわチャレンジ番外編として、走れるショップ店長・スタッフがツール・ド・おきなわに実戦投入するバイクについて、選択のポイントを伺いました。

ショップ店長・スタッフたちのツール・ド・おきなわ決戦バイク考―TARMACか、それともVENGEか?

●勝負所とコースの特徴を勘案するとVengeの良さが活かせる―新井 康文さん(バイクショップフォルツァ)
―最初にご登場いただくのは、昨年TEAM Tarmacのキャプテンとして市民210kmを走られた、バイクショップフォルツァの新井 康文さんです。今年のおきなわに対する抱負をお願いします。

新井「昨年は、ここ数年でいちばん練習に取り組んで、いちばんダメな結果に終わってしまったので……今年は一旦リセットして“良い加減”で力を抜いて、その時々の自分を受け止め理解しながら、おきなわに向けて調整してきました。昨年のレースで強く感じた、参加選手の強烈なレベルアップは、今年もさらに加速しているでしょうから、対比的にはかなり厳しいことは、事実と受け止めています。(実質的な)レースが始まる安波の登りと、そこからのアップダウンには残りたいというところが、現実的な目標になりますね」

―そこまで、残れたら……。

新井「もし残れた後は“熱帯の花となれ風となれ”状態です。そして、必ず安全第一で機材と身体を壊さず帰ってくることですね」

―今年のレースはどのような機材で走られますか?

新井「フレームはS-Works Venge Disc、ホイールはRoval CLX50 Disc クリンチャーを使います」

―新井さんはTarmacとVengeとで念入りに比較検討されていたようですが、どのあたりが選択のポイントになりますでしょうか。

新井「はい、下記種類の組み合わせで検討していました」


新井さんのTarmac

[新井さんが比較検討した組み合わせ3種]
@S-Works Venge Disc×CLX50
AS-Works Venge Disc×CLX64
BS-Works Tarmac SL6 Disc×CLX50

―タイムや出力のデータを比較検討されたそうですね。

新井「10分ほどの登りでは、タイムを揃えた場合にいちばん出力が低く済むのが、BのTarmacです。@のVengeと比べて平均出力で10W近く減らすことができました。沖縄でもっとも重要なのは、登りで余力を残しつつ、ついていくことができるかどうかです。それを考えると、Bがもっともセオリーどおりの機材セレクトとなります。また、Bは快適性能も非常に高く、210kmの長丁場では大きなメリットですね」

―なるほど、BのTarmacは鉄板の選択肢なわけですね。

新井「ただ、沖縄のコースでいちばん長く2回走ることになる、与那〜普久川ダムの登りは勾配も緩く、集団で登ることが通例です。そして個人的には、集団に残るためのいちばんの勝負どころとなるのが、短く高強度になる安波の登りです。ここはBで登りたいのが山々。しかし、それ以外のコースの特徴を考えると@の特性とメリットを十分に活かすことができると考えています」

―勝負所そのものも大事ですが、そこに至るまでを重視されているのですね。そして、Vengeを選んだと。

新井「新しいVengeはエアロだけでなく、走りの軽さと扱いやすさ(乗りやすさ)も大きく向上していることから@を選択しました。Aは予想よりも登りも速いですが、一定のハイペースで走り続けるサーキット系のエンデューロレースで使いたいなという印象ですね」

―新しいVengeだからこそ可能な選択でもあるわけですね。

新井「後は個人的な好みや、体感的・感覚的な印象になり恐縮なのですが、実際に速さと乗りやすさのバランスの高さを強く感じ取れるのが@です。ここまで話しておいてなんですが、私の脚力脚質の場合、たぶん沖縄での正解はBなんですね。分かってるんですが、@で走りたいという気持ちが強いので、それがいちばんのポイントです。Vengeに対する“新車の高揚感”も大きいと思います」

―@はポジティブな「攻め」の気持ちが持てる選択で、Bはどちらかというと「安全・守り」の選択肢なのかなと感じたのですがいかがでしょうか。

新井「そんな感じかもしれませんね。Tarmac SL6 Discの良さと長所は、長く乗っているので十分理解しているのですが、今回はVenge Discの持つ純粋な速さが力になってくれると思っています」

―ありがとうございます。ぜひ、昨年のリベンジを!

3名が選ぶ新しいVengeについて>
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新井さんのVenge

[新井さんのツール・ド・おきなわ使用予定機材]
フレーム:S-Works Venge Disc(2019モデル)
ホイール:Roval CLX50 Disc クリンチャー
タイヤ:Turbo Cotton 26C(雨天時は24C

新井 康文(あらい やすふみ)
つくば市の「バイクショップフォルツァ」店長として「S-Works販売日本一」の店舗を統括。また、定期的に「スペシャライズド銀座」店頭にもスペシャリストとして立つ。みずからもそのバイクに乗り、キャプテンとしてポディウムを目指す。2017年のツール・ド・おきなわでは市民210kmレースで78位。2015年は14位、2016年は16位というリザルトを残しているだけに、今年は挽回したい。33歳。

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●登りで速く平地ではパワーをセーブできる―安藤 光平さん(ビチクレッタ・シド)
―2人目は、雑誌・サイクルスポーツの「最速店長選手権」で2位になった、ビチクレッタ・シドの安藤 光平さんです。まずは今年の目標をお願いします。

安藤「今年はエントリーの関係で、市民100km(アンダー39)での出場になります。初めて出るカテゴリーですので、正直どんな選手がエントリーしているのかわからないのですが、表彰台に乗れるようにがんばります」

―市民210kmレースとは、展開もまったく異なるものになるでしょうね。では、その市民100kmに出場するにあたってのバイク選択について教えてください。

安藤「フレームは、2019モデルのS-Works Venge Discです。ホイールは、Roval CLX50 Discで、タイヤはTurbo Cotton 700×26CとSOYOタイヤ ラッテクスチューブという組み合わせです」

―昨年のインタビューで「スキンサイドじゃないと嫌」とおっしゃっていた安藤さん。昨年は他社のチューブラータイヤでしたが、今年はクリンチャーなのですね。また、昨年のフレームはS-Works Tarmac SL6でしたが、今年は新しいS-Works Venge Discを使う理由はなんでしょうか。

安藤「新しいVengeは、空気抵抗が少ないのは当たり前として、バイクがとても軽く仕上がっていますね。私のバイクで、7.2kgです。そして走ってみても、登りにおいてオールラウンドバイクに引けを取りません」

―実際にTarmacとVengeとで、データを比較されたりしていますか?

安藤「都内のサイクリストにとってはおなじみのヒルクライムコースである“都民の森”までの登りについては、TarmacよりもVengeのほうが速かったんです。私はこのVengeで、自己ベストを出しています」

―自己ベストですか!

安藤「さらに、平坦でライバル達よりもパワーセーブができることを考えたら、Vengeによってかなり有利にレースを進められるのではないかと思っています」

―市民210kmから、初めてエントリーされる市民100kmへとクラス替えでいろいろ勝手は異なるかと思いますが、良い成績を期待しています!

[安藤さんのツール・ド・おきなわ使用予定機材]
フレーム:S-Works Venge Disc(2019モデル)
ホイール:
Roval CLX50 Disc クリンチャー
タイヤ:Turbo Cotton 700×26C

安藤 光平(あんどう こうへい)
ビチクレッタ・シド」店長で、Jプロツアーに参戦中。カテゴリーを問わず自転車のあるライフスタイルを地でいく。最強店長の次世代と目され、機材に妥協せず、常に研究熱心で、自身を実験台にしてライダーへさまざまな情報を提供。2017年のツール・ド・おきなわでは市民210kmレースで86位。2018年は市民100kmレースにエントリー。雑誌・サイクルスポーツ「最速店長選手権」で2位。33歳。

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●巡航能力の高さでVengeをチョイス―紺野 元汰さん(SBC湘南藤沢/SBC Vertex Racing Team)
―今回ご登場いただくメンバーの中で、昨年もっとも上位だったのが、SBC湘南藤沢店の紺野 元汰さん。2018年の目標をお聞かせください。

紺野「最大の目標は、もちろん高岡選手(高岡 亮寛さん)の連覇をストップさせると同時に、自分が優勝することです。最低でも表彰台は確保したいと思っています!」

―昨年はS-Works Tarmac SL6で参戦されていましたが、今年はどんなバイクで走られますか?

紺野「今年の使用機材はS-Works Venge Disc(2019モデル)です。なぜTarmacではなく今年はVengeをチョイスをしたかについてですが、第一に巡航能力の高さ。Tarmacは俊敏性に長けていますが、ツール・ド・おきなわのコースレイアウトはコーナーの立ち上がりや急勾配の登りで脚を使うものではないので、下りや平坦で脚を貯められるVengeを選択しました」

―TarmacとVengeとで悩んでいるとお聞きしていましたが、Vengeに決められたのですね。

紺野「10月の初めまでは、TarmacかVengeかで少し悩んでいました。しかし、勾配の緩い登りやアップダウンでのタイムがTarmacより明らかに速かったため、Vengeを選択することへの迷いはなくなりました。ただし、ライダーの脚質や乗り方によってTarmacが良いのかVengeが良いのかは変わってくるので、絶対的な正解はないと思っています。

―ホイールとタイヤについてはいかがですか? 昨年Tarmacで走られた際、ホイールはフロントがRoval CLX32 Tubular、リアがCLX50 Tubularという組み合わせでしたね。

紺野「今年のレースで使用するホイールはRoval CLX50 Disc、タイヤはRoval Cotton24Cの予定です。このホイールの選択に至った理由は、オールラウンドに使えて巡航能力も非常に高く、クライムでも重さを感じないからです。タイヤに関しては、最強のグリップ力と転がり抵抗の低さを持っているのが最大の理由です。24Cという幅は、私は小柄で体重が軽いため、26Cよりも24Cの方が性に合っているからですね」

―ありがとうございました。結果を楽しみにしています!

[紺野さんのツール・ド・おきなわ使用予定機材]
フレーム:S-Works Venge Disc(2019モデル)
ホイール:Roval CLX50 Disc クリンチャー
タイヤ:Roval Cotton
24C ※Roval Cotton 24Cは限定テスト販売で完売しています。

紺野 元汰(こんの げんた)
SBC湘南藤沢店」スタッフ。18歳〜23歳までJプロツアーに参戦の後、一度は自転車から離れて自動車ディーラーに勤務。2017年4月よりSBC湘南藤沢店に勤務し、SBC Vertex Racing Teamにてレース活動を再開。ツール・ド・おきなわでは、2011年にジュニア国際ロードレース140km2位、2017年に市民210kmレースで19位。2018年ニセコクラシック140kmで総合2位。25歳。

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というわけで、今回お話を伺った3人は全員、S-Works Venge Discを選択。スペシャライズド3人衆がTarmacを選んだのとは、対照的な結果となっています。軽さと快適性を取るのか、高い巡航性能による速さを取るのかが、きれいに分かれたとも言えるでしょう。

いずれにしても、すでに本番直前。もう機材面での迷いはないはず。あとは、やるのみです!

3名が選ぶ新しいVengeについて>
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昨年の記事はこちら
TEAM Tarmac Vol.1「ツールドおきなわ」で勝利を目指す。TEAM Tarmac見参! 私たちは何を目指し、何を得ようとしているのか?
TEAM Tarmac Vol.2 TEAM Tarmacメンバーは新しいS-Works Tarmacをどう評価しているのか?>
TEAM Tarmac Vol.3 S-Works Tarmacにベストマッチなホイール&タイヤは何か、脚質や目標を踏まえて考える>
TEAM Tarmac Vol.4 シューズやサドルのこだわりについて>
TEAM Tarmac Vol.5 レース前の過ごし方と、レース本番の走りかた&補給について>

【筆者紹介】:須貝弦
万年ビギナー状態だが、それでも自転車で地元の里山をめぐることを心のヨリドコロとするフリーライター。「年に1度だけ、レースにも出ます」と書いていたが、今年は目標としていたレースが台風で中止になり残念。

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