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SEEK & ENJOY: NEW ENGLAND 後編

2015/11/02

SEEK & ENJOY: NEW ENGLAND 後編

ロードバイクでアメリカ北東部ニューイングランドを走った、5名の女性ライダーの旅。険しい道を行き、友情を育んだ旅行記の後編です。

SEEK AND ENJOY: NEW ENGLAND 前編 はこちら

Day 3 by サラ・スワロー


メイン州フライバーグ〜メイン州ウィンスロップ間

距離:79マイル/127km
標高:4900フィート以上/1500m以上

 

前日が寒くて雨だったせいなのか、オールドサコーインが私たちを温かくもてなしてくれたおかげなのかはわかりませんが、みんなは3日目の出発を渋っているように見えました。この日は遅れを取り戻す日でした。海岸への到着を早めるために、私たちは舗装され、時には交通量の多い道を含む、より直線的なルートを選択しました。注目が景観から地形、そしてペダリングへと移りました。この日のルートはそれほど楽しいものでもなく、あまりワクワクしていませんでしたが、ペースを揃えて走りきれるように、前向きに考えていました。

長くて暑い日でしたが、私たちはメイン州オーガスタ郊外のどこかしらのモーテルで一日を終えました。そしてすぐさま、昼寝、水泳、花火を始めたのです。

Day 4 by エリカ・シュワンケ

ルート:メイン州ウィンスロップ〜メイン州バックスポート(GPS)
距離:82マイル/131km
標高:5400フィート/1650m

私たちはこの日を、すでにお決まりとなった手順で開始しました。起床、着替え、コーヒー、荷造り、バイクへの積み込み、地図の確認、そして出発です。しかしこの日、私たちは、重大な事実が2つ待ち構えていることを知っていました。1つ目は80マイル(約130km)以上走ること、2つ目はその間どれくらいがバイクで走行できるかが分からないことです。

女性からなるこのグループは頼もしいことに、道がどれだけ石ころだらけになろうとも、みんなそれを乗り越える心構えができていました。従って、朝の気持ち良い砂利道や凸凹道が、洪水で浸水した道(一応、道と書きました)となっても、私たちは楽しみながらバイクを降り、膝上まで浸かって石で囲まれた池を歩き、蚊に生きたまま食べられないようにしたのです。

結局、6つか7つの池を渡ったあと、私たちは本物の道へと戻れて嬉しくなりました。この喜びも束の間、曲がるところを間違ったことで、砂利の採石場の脇を登って抜けることになりました。これが尖った岩や急な下りのあるこの日最後の「道」となりました。そして、そこで初めて、私たちが進むべき道、つまり鋭い岩のあるダブルトラックの登りを、走りきれるかどうかを疑う破目になりました。

恐らく、私たちは20マイルの時点ではもう少しだけやる気があったでしょうが、70マイルに差し掛かる頃には、ロブスターを食べ、ぐっすり眠るということが頭の中にあったので、この日の最後を舗装路で終えることにしました。

私たちとメイン州バックスポートの間には、郡境がいくつかありました。ここがその夜の目的地です。街の境界線と郡境へスプリントすることで、残りの距離を消化した一方、私たちの士気は高く保たれました。また、砂利のうねった地形から見える最高に綺麗な青色の湖や、この旅で初めて見た海岸が私たちのやる気を維持したのです。もちろん、それと、ロブスターや冷たいビールも忘れてはなりません。

Day 5 by サラ・スワロー

メイン州バックスポート〜メイン州バーハーバー
距離:52マイル/84km
標高:3900フィート/1200m

キャデラックマウンテンの頂上までの登りを含むバックスポートからバーハーバーまでの道のりが、ニューイングランドを走破するという目標の最後でした。そして、その気分はほろ苦いものでした。目的地に到着するのをみんな願っていましたが、このライドや経験、そして私たちの友情を育んだこの旅が終わりを迎えることは望んでいませんでした。一週間もの移り変わる休暇の後に現実へと引き戻されることを伴ったこの気持ちは、アカディア国立公園からキャデラックマウンテンの麓までの細かく曲がりくねった運搬路の上でペダルを漕ぐにつれて、私たちの心へと入り込んできました。緩やかに登る中で景色を360度見渡せるキャデラックマウンテンへの登りは、この旅のクライマックスでした。

私たちは初めて出会い、共にアイデアを実行した5人です。私たちは仲間と共に荒れた道を進み、倒木を乗り越え、水の中を苦労して歩きました。ウルシが生い茂ったトレイルに通じる橋が崩れ落ちていても、こだわりのルートに対する熱望から、その困難を突破するのに躊躇すらしませんでした。予想外の出来事を受け入れましたし、そして必ず、そのような瞬間こそが最も思い出に残ったのでした。

私たちはスイッチバックがひたすら続く道を進み、キャデラックマウンテンの頂上に到着し、そこからの景色を堪能しました。これが私たちへのご褒美です。それと、ロブスターも。雨が私たちの行き先へと向かったので、私たちはバイクに跨がり、素早く街へと向かって、最高のケサディーヤといったロブスターがメインの料理でお祝いしました。お腹が満たされ、一週間ものライドにより脚は疲れきり、バイクを箱に詰め、バンへと乗り込み、ボストンのローガン空港へ5時間かけて運転して戻ったのです。ここで、一人ひとりとお別れをしました。私たちは各自の人生へと戻りましたが、友情は続きます。そして、次の冒険への種は、もう蒔かれているのです。

About the Gear

この旅で私たちは新型Dolce Comp Evo(※ 国内未展開)に乗りました。この高性能で万能なバイクはD’Aluisio Smartweldフレーム、油圧ディスクブレーキ、そして登りが快適かつ平坦路での走りが効率的となるSpecialized独自のFSA“Cruise/Climb”48/32 サブコンパクトクランクセットを採用。Roubaix Pro 30/32cタイヤは彼女たちにいかなる路面に遭遇しても突っ込める自信を与えました。この新型バイクに加え、彼女たちは設計を見直したMotodivaシューズを履きました。この2ボルトのシューズは“SlipNot”ラバーアウトソールを採用し、バイクの上での快適さとバイクを降りてからの歩きやすさに最適なチョイスとなっています。Motodivaに搭載された交換式Boaダイヤルクロージャーは、この冒険好きな女性たちにとって、過酷すぎる地形など存在しないことを意味しています。このグループはエキップメントを、サドルに長時間座る場合に最適なRBX Compジャージおよびショーツと、ポニーテールに対応した内蔵HairPortフィットシステムや涼しさと快適さが一日中続く4th Dimension Coolingシステムを持つPrevailヘルメットで完璧なものとしました。

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